このき なんのき かさいみき

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元ラジオ局アナで今はフリーで活動中、河西美紀(かさいみき)のげんき・やるき・ほんきのつぶやき。

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いろいろあった5月

なんか先月と同じタイミング&同じタイトルでブログ更新していますけど・・・苦笑

1日(ついたち)が好きでいつも月の始めに書いていたはずが
月末最終日の振り返りアイテムみたいになってきた・・・

皆様お元気ですか。頼りのないのは良い便り・・・(この場合ちょっと違う気がする)

5月の出来事を記します。
えーっと、どれどれ・・・(手帳・・・ではなくてスマホを開く)

まずお仕事から・・・

☆武蔵野シンフォニック・ブラス・オーケストラ定期演奏会の司会

コロナ禍前まで10年近く司会をお願いしていただいていて、
本当に久しぶりにご一緒しました。
これまでに司会の域を超えて、サウンドオブミュージックの朗読をしたり、
一番忘れられないのは「恋」ダンスをしたり(その時の記事はこちら ←是非読んで!)。

そして今回、進行以外のミッションが発生しました。

「河西さん、となりのトトロのナレーションをお願いします」

ナレーションの入る場所を何度も何度も確認し、1週間前から練習しました。
「3小節3拍目の裏のカウントのところで」という指示などは
スコアを見るというよりは自分の脳内でタイミングをはかりながら臨みました。
前日のリハも特に合わせたいところをお願いして練習。
25分という尺、舞台の中央でスポットライトを浴びます。
責任重大です。
それでも、音楽がやはり好きだなぁ、私・・・と思いながら参加させていただきました。
私のセリフの後にソロのメロディーが入ってくるところなどはグッときました。
当日は舞台の上からお客さんの表情がよく見えるので、一緒にトトロの世界を体感しました。

もちろんそれ以外の司会部分も、心を込めて務めましたが、
やはり関わり方が濃い年は思い入れもひとしおですね。
いやー、頑張ったー!!

今回、控室がハーピストとピアニストのお二方とご一緒で
出番の前にいろいろお話できたのもとても楽しかったです。
どうしてこの仕事に就くことになったのか、お仕事あるある!なども飛び出して、
やはり出逢いって素敵だなと思いました。

そしてまさか来ていると思わなかった同業の友人が来てくれて!それも嬉しかったです。

☆アルムナスコンサートの司会

以前ナレーションのお仕事をご依頼いただいたご縁で今回は司会。
アルムナスというのは同窓生という意味。武蔵野音楽大学別科の仲間・・・様々な年齢の方が出演されました。
陰アナは出演者のお名前と曲目のみということが多いですが、
このコンサートは一人ずつのお人柄がアナウンス原稿になっていて、
どうして音楽を志したか、普段何が好きなのか、読みながらその人への思いが強くなりました。
最後に「見上げてごらん夜の星を」を会場全体で歌いました。
私も一緒に歌いました。こういうのは学生以来かもっていうくらいお腹から声を出して歌いました。
歌っていいなー。
秋にも開催されるとのことです。クラシック音楽の魅力、何より皆様の魅力に再会できるのが楽しみです。

プライベートでは・・・

☆知立観光

義実家に帰省に絡めて、愛知県知立市に立ち寄りました。
かきつばたの見ごろ・・・のはずが夜は真っ暗で何も見えなかった(苦笑)
あとは駅前の焼き鳥のお店が美味しかった・・・隣が合コンでなんだかドキドキしたことなど(笑)。
知立の後はナゴヤドームにも行き、巨人の逆転負けを見て心穏やかではなかったな・・・。
野球と言えば・・・

☆巨人戦を1ヶ月に5試合観戦

上記ナゴヤドームも含めると
5月6日 対中日
5月20日 対中日
5月21日 対中日
5月24日 対DeNA
5月30日 対千葉ロッテ

なんだか我ながら結構観戦したなぁ・・・。
夫が中日ファンなのでそういう意味では当然なのですが
最近は中学時代からの親友が野球に目覚めた(というか再び覚醒した)ので
一緒に行くことができるようになったのでした。
いつも「昔のジャイアンツ」の話をして盛り上がります。苦笑

☆映画「TOKYO MER」鑑賞

毎月まちあるきを一緒にするお友達もドラマを観ていたので
一緒に映画行こう!と誘ってもらいました。
前から4列目のど真ん中。
私はいつも後ろの方の席で観るのですが、友達は「きっとこの辺が良いと思って」と
気を遣ってくれていました。緊張しましたが面白かったです。

☆パーマをかけた

これ、実は大きな出来事です。
ずっと行きつけだった美容室に諸事情あって行けなくなって
別のところでの挑戦でした。
結果的にその人の腕は良いのだと思うのですが
いかんせん、私自身にパーマスタイルが合わない・・・
職業柄スーツを着る機会も多く、そういう時にもなんだか合わない・・・
自分が違和感アリアリのため、自信がない・・・
実際「パーマかけましたね!」って気づいてもらうことも少なく、
だいぶ雰囲気変えたんだけどなぜだろう、
何かこの話題に触れにくい感じなんだろうかとすら・・・苦笑。

☆筋トレクラスにメンバーが増えた

通っているスポーツジムで週に1度の筋トレのクラスに参加しています。
少数精鋭。インストラクター1人に生徒3人でした。
しかし、今月から生徒が5人になりました。
このプログラムの特徴として「親しみを込めてニックネームで呼び合いましょう」ということのようですが
3人の時はあまり(いや、まったく)浸透していませんでした。名字で呼び合っていました。
でも2人増えてせっかくの機会なので・・・と呼び合うように努力することになりました・・・
うーん、うーーーーーーん。
私のニックネームが、かさい でも みき でもなくて、
今の名字(つまり夫の名字)から派生したものに名づけられてしまったのです。
(例を挙げるなら「佐藤」なら「さとやん」「鈴木」なら「すずぽん」みたいな感じ)
至極普通の漢字ですが、私はまったく馴染みがないのでこれぞ違和感アリアリ。
名字はさすがに結婚して18年経つので慣れましたが、
というか、そうやってジムでも呼ばれていましたし、
なんというか、そこからあだ名がつくというのがね・・・誰?って感じで新鮮すぎます。

とまあ、あれこれ書いていたら日付が変わりそうです。
6月もよろしくお願いします。

# by mikikasai819 | 2023-05-31 23:05 | にっき(日々の出来事) | Comments(0)

いろいろあった4月

GWが始まりました。
昨日は朝から取材のお仕事だったので、連休という実感が自分自身にはないのですが、
出かけた先が観光地でもないのにとにかく人・人・人で、あー、これは確かにGWだと思いました。
コロナ禍でずっと出かけられなかった2020、2021、2022を思えば、2023のGWは確実に明るいですね。
「GWどこか行きますか?」というのが「お元気ですか」と同じ意味の挨拶になっているように感じます。

ちなみに今日は日帰りで群馬に行ってきました。
毎年4月恒例、高崎の白衣観音へのお参りです。
入社してすぐの4月に生放送の仕切りを任されて緊張でどうにかなりそうになった時に
自分の成長を誓いに立ち寄った場所なのです。それ以来毎年必ず4月に来ています。
今年は高崎でG7デジタル・技術相会合があったので、駅近くは警備が厳重でした。
夜は大好きな定食屋さんに寄って大好きなメニューを食べて大好きなご夫妻とお喋りして帰ってきましたよ!

さて、4月1か月間を大急ぎで振り返ります。
とにかくこの4月は肉体的にも精神的にもとてもハードで
ようやく出口が見えてきた気が・・・って言っていいのだろうか!?

よし、出来事をとにかく一挙に羅列していきます。

まず、司会のお仕事に恵まれたことです。

☆シンメトリクス 入社式
・・・昨年からご依頼をいただいています。
新入社員への辞令交付を見守りながら、ああ、新年度だなぁと思いました。
挨拶をする前の緊張している姿、こちらもドキドキしましたが、ここから社会人生活のスタート。
フレッシュ&リフレッシュな気持ちで4月が始まりました。
(ロイヤルパーク汐留)

☆NF回路設計ブロック 全体会議&懇親会
・・・昨年はオンラインでしたが、今年は対面で開催できました!
社員の皆さんも代理店の皆さんもとても嬉しそう。
形は違ってもリピートいただけて私も嬉しかったです。
(ホテルニューグランド)

☆社会福祉法人北野会 20周年記念祝賀会
・・・初めてのご依頼。昨夏の早い段階からお声をかけていただいていました。
実際の施設にも打ち合わせで伺い、職員さんがとても温かく、
本番も工夫を凝らした抽選会が大盛り上がりでした!終始楽しかったです。
(ホテルメトロポリタン)

☆小林ピアノ教室 発表会
・・・前回に続き今年もご依頼いただきました。
前回は2021年、コロナ禍真っ只中でした。
今年は少し緩和して、マスクを外して演奏できる姿に感動。
そしてやっぱり、先生の温かいお声がけに感謝。
(飯能市市民会館ホール)

☆こいのぼり掲揚式
・・・4年ぶりのこいのぼり掲揚式。厚生労働省からこども家庭庁になって初めての開催。
スタッフの方も初めての現場という方が多い中、ずっとご依頼をいただいている私は大事な役回りでした。
保育園児が元気に歌う姿が戻ってきて、本当に感慨深かったです。
毎年ご一緒していたさかなクンとも4年ぶりの再会。
マネージャーさんも覚えていてくださって、司会をしている姿の写真を共有いただき、ありがたいことです。

ラジオ番組もあれこれいろいろ。その中でも・・・

☆世田谷区議会選挙・区長選挙特番
・・・4年に一度の統一地方選です。
20:30~23:00まで、スタジオアナウンサーを務めました。
期日前投票の数や率、当日の投票率、前回との比較などもしながら
開票所との連携、区長候補の各事務所との中継など、
生放送の中で瞬時に判断しながら進めていきました。
結果的に23時までの放送時間内に当確は出ず、番組終了後10分後に当確が出るという・・・
本当にお疲れ様でした!

仕事以外は・・・

☆友達のお母さんとの再会
中学の同級生の誕生日、毎年メールを送っていました。
その友達は2014年にガンで亡くなりました。
(エピソードはこちら
それでも私、実は今もお母様にメールを送っています。
今年もメールをさせていただき、コロナ禍でお会いできなかった分、4年ぶりにお会いしました。
是非家に来てくださいということで、もう友達はいないのにお母さんとお父さんが喜んで迎えてくださって、
一緒に3時間近くご飯を食べながらお話しました。
「覚えていてくれて、毎年連絡をくれて本当にありがとう」
そう言っていただけることは私もとても嬉しいです。
きっと友達も喜んでくれていると思う、いや、確信しています。

☆人生初の歌舞伎鑑賞
「ほんとわラジオ」の番組で2月のゲストが松竹の常務取締役でいらっしゃる岡崎哲也さんでした。
歌舞伎の魅力を教えていただき、近いうちに必ず歌舞伎座へ!とスタッフと話し、遂に実現しました。
四月大歌舞伎の千秋楽。
演目は「新・陰陽師」。
陰陽師の予習はしつつも、本当にどんな感じなのかドキドキ。
イヤホンガイドをレンタルして、説明を聞きながら観たらとても分かりやすかったです。
市川猿之助さんの脚本・演出、お見事でした。
何より内容もさることながら、今回番組スタッフの2人とご一緒出来たこともとても楽しくて、
こういう時間がまた作れたらいいなーと思いました。

☆伯父の逝去
山梨の伯父が亡くなりました。
今月頭にお見舞いに行けるはずだったのですが(一つ前のブログ記事の時!)
病院側の意向で叶わず、最後は会えずじまいでした。
葬儀にも参列できなかったので弔電を打ちました。
電報ってある程度決まった文面がありますが、何か一言でも伯父とのことを記したいと思い
子どもの頃の思い出を打ちました。

☆原因不明の違和感との闘い
あまり心配をかけたくないのですが、実は先月の中旬から下腹部痛に苛まれ、
消化器科、婦人科、泌尿器科・・・あれこれ検査をしているのですが、原因が分かりませんでした。
うまく表現できない違和感。気になるなぁと思うとなんだかすごく気になって。それって精神的なもの?
かかりつけの婦人科の先生はとても優しく、
「心配はひとつひとつチェックしていけばいいんだよ。可能性の有無が分かれば安心に繋がるからね」
「話すだけでも楽になることはあるからね」と声をかけて下さいました。
本当に温かい対応はありがたかったです。
症状はだいぶ良くなってきたのでホッとしていますが、引き続き気を付けます。
これ以外は基本とても元気です!お仕事もしっかりできているのでご安心ください。

他にもありますが、もう日付変わるので(汗)。

5月。お仕事もしながらそろそろ楽しい旅の計画も立てていきたいな、そんな気持ちです。
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ブログでもまた発信していきます!

# by mikikasai819 | 2023-04-30 23:59 | にっき(日々の出来事) | Comments(2)

2023年4月1日・2日・3日

皆様こんにちは。

4月も3日過ぎました。

私の好きな1日(ついたち)には某企業の入社式で司会をしておりました。

2日は東京ドームで夫とプロ野球観戦(開幕戦は負けたのですがこの日は勝った!)、
その後、女子高校野球の選抜大会決勝をそのままドームで観て(アナウンスを偶然教え子たちが担当!)
野球三昧でした。

そして今日4月3日、高齢の父が山梨に行くということで、中央道を甲府昭和まで往復運転してきました。

自分のブログを振り返ってみたら2017年7月に父を連れて今日と同じように山梨に行っていました。
(その時の記述はこちら

もう6年前・・・驚

確実にそれだけ歳を重ねています。

6年前に76歳だった父は82歳になる年。
父のお姉さんたちも、一番上は90代。

そりゃ、私だって・・・年とるわ・・・。

やっぱり会える時に会った方が良いなぁとしみじみ思いました。


「みき、おばちゃんたちはいつお迎えが来てもおかしくないから」


そんなことを言わないで・・・涙


現実はそうだろうし「家の様々なものを整理しているのよー」って言われてしまうと
姪の身としては複雑・・・


でも、そういう心のざわざわも含めて、この一瞬一瞬が貴重に思えます。


コロナ禍でなかなか会えなかった時間。高齢者の3年ってものすごく大きい。



父も久しぶりにみんなと会えて本当に上機嫌でした。


「またね」


本当に「また」会うために、出来る限り時間を作ってあげたいなぁと思いました。



(運転手の)私が夕方に仕事があったため、滞在時間はとても短かったのですが、
高速道路を利用すると山梨って近いんだなぁと改めて思いました。
(特に実家が東京の小平なので尚更)

そうそう、今回の山梨訪問で改めて思ったことといえば、

富士山が本当に綺麗だったこと。
桃の花が本当に美しかったこと。

この2つは「何を今さら!」なのかもしれませんが、
山梨の誇れるものだと感動しました。


そんな2023年4月の3日間。

一日一日を大切にしていきたいです。

# by mikikasai819 | 2023-04-03 19:37 | にっき(日々の出来事) | Comments(0)

2023年3月19日の記録

結婚記念日には毎年外食をしています。
その年によって、自分の中でのキーワードや思い入れ、気になるお店・メニューなど
様々な要素を加味して決めています。

今回はグラン銀座を選びました。

GINZA SIXの13階。
スタッフは皆さんとてもサービスが温かく、最初から最後まで素晴らしかったです。
美味しかったのはもちろんですが、きめ細やかなお声がけにも感謝。
「このお店は素晴らしいねー」ってずっと言っていました。

2023年3月19日の記録_e0039787_21220137.png

苺のミルフィーユ。プラス700円でしたが、迷わず選んで正解。

帰り際「お客様、先ほどお話していたお声が聞こえてしまったのですが・・・」と
お店の方に言われて、あれ、何かマズイこと言ったかな?と思ったら

「入籍した時刻のお話をされていましたよね。細かい時間まで覚えているなんて、
すごく感動してしまって・・・」って。

それこそデザート食べながら、夫婦で懐かしく振り返っていたのでした。

「今頃、2次会も終わって着替えて、区役所に婚姻届出しに準備している頃かな」って。

自分の中で「結婚式と入籍日を同じ日にする」というこだわりがあったので
3月19日はまさにその日1日の流れを鮮明に覚えています。

あれから18年が経過しました。

来年、また笑顔でお祝いできるように。
素敵なお店に出会えるように。

# by mikikasai819 | 2023-03-27 21:24 | にっき(日々の出来事) | Comments(0)
3月8日は昨年100歳で亡くなった祖母の誕生日でした。
101歳・・・は迎えられなかったけれど、やはり私にとっては大事な日です。

その日にあわせて、1つ、文章を掲載しようと思っていました。
祖母が生前に自伝を書き記していたことが分かり、
その中に私がこれまで聞いたことのない、いわば「恋の話(!?)」があったのです。
でも、戦時中だからそんな素敵なことではなく、読むと心が張り裂けそうになる内容でした。



おばあちゃん、このブログで紹介してもいい?
(天に話しかけている)



本来日記のようなものは人に見せるためのものではないのでしょうが、
私は孫として、これは平和のためにも、多くの人に知ってほしいと思ったのです。



おばあちゃん、許してくれる?
まだ生きていたらもちろんそれはご法度ですが、きっと理解してくれると信じて・・・。




☆☆☆


戦争一色に塗りつぶされた私たちの青春はなんだったのだろうか。
恋というにはあまりにも儚く哀しく、しかし忘れられない一編を書いておこう。

ある夏の夜、級友のA子から、秋山君が休暇で来ているから・・・と誘われ、
軽い気持ちでついてゆくと、路地に軍服姿の同級生の彼がいた。
A子は用事があるからと、私達を残して去った後、

彼はぽつりと

「実は近々戦地へ発つことになったので・・・」と言う。

「えっ、それはご苦労さまね」と言ったきり、後の言葉が続かない。

これと言った話もなく、同級の誰彼の消息などを話しただけで、長いような短い時間が流れた。

戦時中に男性と逢っていることさえもなんとなく後ろめたい気持ちで、そわそわと、
「あのぅ 遅くなると父に怒られるから・・・お元気でね」と、
何か言いたげな彼を残して足早に去った。

その夜、床についてから、私はなんて馬鹿なんだろう、
戦地へ発つという人にそっけない態度の自分が許せなかった。

眠れない夜が明けて、歩いて10分くらいの彼の家へ急いだ。
しかしもう出発した後だった。

彼の母親が

「あれはねぇ 俺が無事に帰ってきたらあなたを嫁にほしいと言っていましたよ」

その言葉に えっ と言ったきり何も言えなかった。

出征した級友の誰彼に同じように慰問の手紙をに2~3回出しただけだったのに
そんな風に思っていてくれたのかと胸が熱くなった。
昨夜の薄暗い街燈の下で、何かを告げたかった彼の表情を思い浮かべ
取り返しのつかないことをしてしまったのでは・・・とうなだれてしまった。

それから2ヶ月も過ぎたころ、南方へ向かう輸送船が撃沈され、
彼の戦死の知らせがあったとのことである。
戦わずして海の底へ沈んだ彼の無念さを思うとたまらなかった。
秋山家の菩提寺を尋ね、手を合わせることしかできなかった。

兄も招集でビルマへ、姉2人は結婚したが空襲が激しくなったので、田舎へ疎開していた。
B29の戦闘機が銀翼を連ねてゆく大空を不思議に恐ろしいとも思わず仰いだ。
戦争は間違いなく身近に迫ってきたことを感じる日々であった。
きっと勝つ 日本が負けるなんて考えられない と誰もが自分に言い聞かせていたと思う。
そしてだんだん乏しくなる食糧にもみんな耐え忍んでいた。

そして8月15日、ラジオの前に集まった。
家族、隣近所の人達と初めて天皇陛下のお声を聞き、戦争の終決を知る。
張りつめた気持ちががたがた崩れ、みんな声を上げて泣いた。暑い暑い日だった。

これからどうなるのだろうかと不安が誰の胸の中も同じだったであろう。
でも心の隅で、これで毎晩の空襲警報もなく眠れるのだとほっとしたものもあった。


☆☆☆

「秋山君」という名前が文章の中に出てきたとき、大きく目を見開きました。
私の母も祖母のこういう話は聞いたことがなかったようです。

そして、B29、祖母はその姿を直接見ていたのだなぁ。

こうやって書き残してくれた文章は、その時の苦しさを共有し、
この先に伝えていく貴重なことだと痛感しました。

おばあちゃん、いろいろ記録を残してくれてありがとう。

# by mikikasai819 | 2023-03-16 16:28 | にっき(日々の出来事) | Comments(0)

by mikikasai819