半年前の旅行記。あの日の夜中のハプニングから書かなくてはなりません。
1月9日(木)
深夜。目が覚めたのが先か、激痛を感じたのが先か、とにかく大変なことになった。
寝落ちした際に変な体制だったのか首を寝違えたようで、痛くてたまらない。
首を上下左右に動かすことが全くできない。少し動かすと激痛。
とにかく冷やさなくては!
しかし、家ではない今、ホテルで冷やすものって何?
咄嗟に冷蔵庫で冷やしておいたビールを右肩に乗せる。これは本当に効いた。
痛みが一瞬ラクになるからだ。冷湿布の代わりというわけだ。
しかしもちろんこれだけで痛みが引くわけもなく、
そのうち缶が温まってきてしまうくらい首から肩にかけて熱を帯びている。
参った。痛くて全く眠れない。
夫はぐっすり寝ている。窓から見える駅の時計は午前2時を指していた。
どうしてこんなことに!痛い。横になったほうがいいのか起き上がっていた方がいいのか、
とにかく痛いし患部が熱くて、ビールをもう1缶出してきて首に当てる。
そうこうしているうちに、痛みが引かず解決に至らないままあっという間に3時になる。
日本の午前11時だ。
本来寝ていて聴けるはずがない自分の担当(録音)番組「ほんとわラジオ」をスマホで聴く。
すごいな―。本当に大げさでなく全世界で聴けるんだ。
まさかこんな首の痛みと共に聴くことになるなんて想像していなかったけれど。
結局そういうわけでほぼ寝られず、鎮痛剤を飲んだけれど効き目がなく、朝になった。
さて、今日はトリノに行く日。
私は15年前に一人旅で現地の友達と尋ねたことがあるが、夫は初めて。
7:30ミラノ発トリノ行きのitalo(特急)に乗る。
ミラノからトリノまでは1時間ほどで着くので近い。
トリノについてまずしたことは、FARMACIA(薬局)を探すこと。
湿布が欲しい。とにかく首が痛い。
しかし、イタリアの薬局というのはいわゆる街のザ・薬局で、
日本でいうところのドラッグストアがない。
薬剤師がいて症状を伝えて・・・という流れ。
うーん、湿布は欲しいがそのやりとりが自信がない・・・
何より店自体がこじんまりしていて入りにくい。
あー、どうしよう。駅構内のあまりの入りにくさに断念。
ちょっと歩いたところの薬局マークを目指すもここはそもそもまだ空いておらず。
うーん、少し様子を見よう。
トリノを巡るにあたりスマホで一日乗車券を購入。
地下鉄でXVIII Dicembre駅(「12月18日」駅という名前)へ。
ここから地上に出て72番のバスに乗る。
向かった先には「J」の文字。
そう、トリノでの最初の目的地はJUVENTUS(ユベントス)のスタジアムツアー。
10時15分に予約をしていて、25分前に余裕をもって到着。
まだ誰もいないけれど、MEETING POINTの文字があるから間違いない。
スタジアムの隣にはショッピングモールがある。ここでも薬局を探す。
あった!
相変わらず薬剤師さんが1人いる、いわゆるザ・薬局。
入ったらただ見て出てくるわけにはいかないタイプのお店。
せっかくだし、覚悟を決めてBuongiornoと話しかけてみる。
もちろん店員さんは優しく私のつたないイタリア語を聴きとってくれる。
首を寝違えたこと、痛いので湿布が欲しいと訴えたところ、
湿布というところにどうも理解してもらえない。ジェルやクリームならあるという答え。
湿布を再度伝えると温湿布ならどうやらあるようだ。
というか、なぜそこで湿布?みたいな困った表情。
のちに知るのだが、イタリアでは湿布を買うということは一般的ではないらしい。
病院で処方されるものであり、まったく身近ではないようで、
こういう時に使うのはジェルやクリーム状の塗り薬のようだった。
うーん、でも、湿布で冷やしたいんだよなー。
安い買い物ではないので、断ってこの先も様子を見ることにする。
鎮痛剤を改めて飲む。効いてくれー。
そうこうしているうちに時間が来たのでユベントスツアーの入り口に戻る。
ミュージアムのところに数人いる。参加者だ!
10人に満たず少人数。ガイドさんはイタリア語の後に英語も話してくれた。
ギリギリの時間に駆け込みで参加した人たちを待っていざ出発。
おー、誰もいないスタジアム。
壁には過去の有名選手の写真。
最初にみんなが興奮したのは、いわゆるミックスゾーン。
記者が試合終了直後の選手にインタビューする場所。
そうそう、こういう感じだよね!っていうか本物だね。
記者会見場ももちろん本物。
さらに進むとまたも有名選手の写真。
私が分かるのは・・・おっ!ロベルト・バッジョ!アレッサンドロ・デル・ピエロ!
選手たちのメンテナンスの部屋や、ロッカールームにも入ることができました!
そして、もっとも私が興奮したのは、この場所。
ガイドさんが「ここは選手がピッチに出ていく場所です」と教えてくれます。
うんうん、試合の前に両チームが入場するために並んでいるよね。
ツアーではここからは出ず横から外に出ます。
いざ!
うわーーーー。
星3つは優勝回数ですが3回ではなく30回だからねー!笑
試合やっていたら見たかったけれど、これはこれで貴重な景色です。
ひととおり見て、戻ります。
昔の写真、SONYって書いてあるのは貴重だなぁ。
所要時間は45分。そのあとはミュージアムの自由見学。
入ってみましょう。
特に説明がないまま展示をなぞっていくので、
特別なユベントスファンでないと分からないところもたくさんあったけれど、
とにかく歴史ある強いチームなんだよね。(それ今さら?笑)
見学コースの終点はグッズショップにつながっていた。
興味あるものはあったけれど、試合を観たわけではないから購入しないことにした。
実際に観た時に買おう。
というわけでユベントスツアーを楽しんだ。お昼12時過ぎ。
再びバスで帰るが、その道中、あれ?見覚えのあるMercato!笑
ミラノでも行ったil Mercatoがトリノにも!
イタリアに来るたびにお世話になっている気軽&手頃なフードコートがここにも。
思わず下車する。
何にしようかな。今回はパスタにした。
CACIO E PEPE(カチョ・エ・ペペ)とRagu(ラグー)にする。
赤ワインも頼んで、いざ食す。
うん、うーん。うん。
まあ普通に美味しいんだけど、昨日のカツレツの感動はなかったかな。
味が途中で飽きちゃうなぁ。
でもさすがイタリア。繰り返すけれど普通においしい。
メルカートありがとう。
メルカートを後にしてトリノの観光の中心へ。
カステッロ広場に面しているトリノ王宮とマダマ宮殿。
今回は中には入らなかったけれど、その雰囲気は外からでも十分堪能。
クリスマスツリーがあちこちで撤去されていたのもこの季節ならでは。
これは斬新なデザインだったねぇ。
そして、トリノを歩いていて、発見したのが、ここ!!
Rai!!イタリアの放送局!!興味あり!!!
しかも警備員さんが「Gratis!(無料!)」と言うので、吸い込まれました。
展示、全部に興味あり!
マイク!
ラジカセ!
うわー、オープンリール!使っていたよー!
もちろんテレビのセットもあった!
想像以上に楽しめた。
ありがとう!Grazie!
こちらは有名なモーレ アントネリアーナ。
トリノを象徴する建築物。中に国立映画博物館がある。
博物館の中央に作られている展望エレベーターへ。
上からトリノを一望。
雲はかかっていたけれどとても良かった。
こうなってくるとあの高い建物だけ気になってしまった。
街並みって足並みをそろえることが必要なんだなと再認識。
帰りもシースルーエレベーターで戻る。あっという間。
このあとは最古のカフェとして有名なアル・ビチェリンに行く。
あいにくの冬期休暇。苦笑
次に、私が15年前に泊まったホテルを探しに行った。
現地の友達と一緒に予約して1泊した。(こういう思い出めぐり、好きなのだ)
ただ、巡りたくてもホテルの名前が分からない。
確かにトリノには泊まっている。
漠然とこういうものが近くにあったという記憶のみで駅の周りをたどって行ったら、
あった!
名前が変わっていた!でも確かにここだったはずだ!
うわー。奥行きが絶対こんな感じだった。
その後、駅まで戻る道中。
15年前に立ち寄ったチョコレート屋さん=A GIORDANOも発見。(トリノはチョコの街)
こうしてトリノの街歩きを終えることとなった。
2度目のトリノ、何か目立つものがあるわけでもなく、落ち着いた街だなぁという印象だった。
トリノの駅舎をしみじみ眺める。
そして、帰りも懲りずに湿布を探す。ありそうでないんだよなぁ。
そうそう、あまり大きな声では言えないが、
トリノの駅の中のお土産屋さんで豪快な勘違いをした。
お菓子を打っているコーナーに雑貨もいくつか扱われていて、
可愛いエスプレッソカップが売っていた。
それが名前入りで、私が買いたいなと思っている人のニックネームだったので
(もちろんアルファベット)、なんという奇遇!と思って値段を観たら
€1.90と書いてあるではないか!€1を165円で計算しても313円。
本当に?可愛い!買っていこう!
そう思って、レジに持っていったらやけに高い。
他のものも一緒に買ったからとはいえ、おかしいな。レシートを見て驚愕。
€7.90。
ええええ?1.90って書いてあったよね?
1じゃなくて7?ええええ?
そうすると€7.90っていうのは1,303円!?ええええ?
名誉のために言うと、7には見えませんでした。
まあ、考えたらそんな安いわけないのかもしれないけれど、
1にしか見えなくて、一気にテンションが上がってしまって、
いや、でも、あれは絶対1だったよーーーーおーーーい!!!
(疑ってもいないからその表記は写真撮っていない)
まあ、普段お世話になっている人だから全然問題ないんだけど、
でも、ほら、300円台と思っていたら1300円ってさ、ちょっとね、その、うーん。
物価がやっぱり高いなぁ。手軽・気軽ではないんだよね、何もかもが。
でも、これに関しては後悔よりも笑えたからよかった。
そしてそれを帰国後に渡したら相手がとても喜んでくれたので報われた。笑
Italoでミラノに戻る。
駅でどうしても買いたかったもの、それはやはり湿布だった。
トリノで何度も薬局に行って、結局手に入れられなかった。
諦められず、ミラノ中央駅のBootsという店へ。
ここも日本のドラッグストアとは程遠い敷居の高さ。
でも、もう背に腹は代えられない。
今日一日何度もした同じ説明を店員さんにしたところ、ついに湿布が出てきた!!
しかし金額を聞いて耳を疑った。26ユーロだって。
4000円超える湿布って、えええええ???
でも、これは買おう。そう思って、泣く泣く購入。効いてくれよー!!!
この日はミラノのホテルで日本から持ってきたインスタント食品で済ませる。
To Be continued・・・
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