私はプロ野球観戦が好きです。って今さら言うことでもないくらいですが、
贔屓チームであるジャイアンツの次によく観ているのはドラゴンズです。
理由は・・・夫がドラゴンズファンだからです。
まあ、両チームが戦ったらどちらかは勝ちどちらかは負けるので(引き分けもあるけれど)
基本的には二人で笑顔ということはありません(苦笑)。
でも、当然他チームの事情よりは詳しくなるわけですので、
ドラゴンズの応援歌もほぼすべて歌えます。

さて、今回のタイトル。
「お前が打たなきゃ誰が打つ」について。
これはドラゴンズのチャンステーマ「サウスポー」で
応援団が歌う詩の部分です。

オイ!オイ!オイ!オイ!オイ!オイ!
(レッツゴー【選手名】 レッツゴー【選手名】)
みなぎる闘志を奮い立て お前が打たなきゃ誰が打つ
今、勝利を掴め(オイ!オイ!【選手名】)

夫はもちろん毎度歌います。
私も思わず口ずさんでしまうほどに馴染み深いのです。

この件で、今日、ニュースになっていた内容を見て驚きました。

不適切なフレーズがあるという指摘をチームから受け
応援団が使用を自粛することにした・・・

え?

選手にお前ということはどうなのか、
子供が多く観ている前でその表現はどうなのかという声があり、
協議した結果とのこと。

はぁ?

もう、本当に、申し訳ないですが、世も末だと思ってしまいました。

ここで真面目に書きたいのはただ一つ。
言葉の持つ意味です。

お前という単語は確かに相手のことをそう呼んで
気持ちのいいものではないかもしれません。
でも、明らかに応援団は選手を鼓舞するために歌っている、
そう、そもそも言っているのではなく歌っているわけです。

いつも直接球場で聴いているからよく分かります。
あのチャンステーマの瞬間は、
バッターボックスの選手に想いを届けたいと思っています。
確実に、そのうねりで盛り上がって、得点シーンにつながっています。
(いや、もちろん、相手チームとしては冷や汗の時間でもあるわけですけれど)

その「お前」という言葉だけを切り取る必要はどこにあるのでしょう。

言葉というのは同じ単語でも言い方によって異なる意味を持ちます。
いじめなどの場で「お前」と使うのとは違う。
愛のある「お前」という、あくまで歌詞であるということ。
それを鬼の首をとったかのように・・・なんだか悲しいです。

繰り返しますが、疑問に思う表現もあります。
個人的に「倒せ」とか「ぶっ潰せ」とか、そういう言葉は
昔から球場で聞く言葉ですが正直好きであはりません。
なぜならこれは「(相手を)倒す」と言う意味だからです。
ですから、「お前」と言う言葉を相手に使っていたらまた違うと思います。
「お前が三振すればいいのに」というような相手に言う使い方はどうかな・・・と。
相手のミスを願うのではなくあくまで味方の頑張りを期待したいのです。

ただ、そう思えば思うほど、ドラゴンズのこの歌には
頑張れ、打ってくれ!という想いありきで「お前」という言葉がある、
そしてもう既にファンの間に浸透していて、
みんなが一つになれるチャンステーマとなっている、
そういう今、自粛って・・・気落ちしてしまうのも無理はありません。


うーん、言葉を扱う身としても、ここに目くじらを立てるのは違うと思うのです。


どんなにきれいな言葉でも、汚い気持ちを持っていたらそれは凶器になり、
どんなに雑な言葉でも、愛があったらそれはエールになると思うんだけどなぁ。


ただ、選手自身が「お前」と言われて気分が悪いと訴えたのであれば別です。
やはり発信する側がいて、受け取る側がいて、初めて「言葉」が紡がれるからです。

あと、「お前」を使うのは辞めたほうがいいという意見が圧倒的多数ならこれも話は別です。
でも、おそらく少数でしょう。

うーん、残念だなぁ。

いかがでしょう。

by mikikasai819 | 2019-07-01 21:48 | にっき(日々の出来事) | Comments(4)