2018年 04月 15日 ( 1 )

形のないものの値段

ホームページのお問い合わせフォームから
「見積もりをください」というご希望をいただくことが多々あります。
私は司会料金も基準を設けており、それに沿って提示させていただきます。
「そんなに安いの」と言われることもあれば
「そんなに高いの」と言われることもあります。
金額に対する価値観は様々ですから当然のことです。

ただ、材料費のかからない「アナウンス」というもののご提供に関しては
料金を設定するのは実に難しいと私自身も思います。

「ちょっと喋ってもらっていい?1行だけなので。」
「すみません、原稿差し替えたいので、
ご自宅でササッと適当に録音してメールで送ってください」

「ちょっと」「1行だけ」「ササッと」「適当に」

申し訳ないのですが、プロとしてはどれも引っかかるセリフです。
いずれにしても、どうしたって、金額は発生します。発生させていただきます。
(例外はありますが)

確かに1行だけなら、下手したら10秒で読めます。
大して難しくもないでしょう。
それくらいサービスでやってさしあげたらという考えも理解できますし
実際そうしたことも過去にはあります。
でも、自分の声は商品。
声に形はありませんが、いいものを提供するために
技術を磨いてきましたしメンテナンスもしてきました。
何も考えずに発しているわけではなく、
相手のためにより良いものを・・・と考えて取り組みます。
ほんのちょっとと思うかもしれませんが、そのために時間を捻出するのも事実です。

アナウンスだけではありません。
形のないものや材料が発生しないものを提供するお仕事は他にも存在します。

今思い出したのは、スカッシュのコーチに生徒さんがその昔、
「すみません、打つフォームを勉強したいので、
何球かこの場で打ってもらっていいですか、
それを録画して家で見ます!」と言っていたこと。
何の気なくお願いしているのかもしれませんが、
時間外に指導を乞うこと、さらに手元に置いておくために録画することは
本来、金額は発生するものだと思いますし、
もしコーチが「いいですよ」と言ったとしても
それはあくまで厚意によってのものであるから、
当たり前と思ってはいけないということなのです。

また、違うジャンルとしては、ホームページのメンテナンスで、
「すみません、ちょっとここの色を変えてもらっていいですか」
厚意で少し変えると
「うーん、そうじゃなくて、もう少しこんな感じで」
このやりとりをしばらく続けていたら、
「ちょっと」でも「もう少し」でもないですよね。
完全に一案件として成立するくらいのボリュームになります。
それなのに、全くそのことに気付かない、
いや、気づいているのに調子に乗って相手に甘える、
そういう仕事の仕方は決して良くないと思うのです。

真の意味の「ビジネス」「価値」について、
最近考えさせられることが続いたので記しました。

by mikikasai819 | 2018-04-15 12:56 | にっき(日々の出来事) | Comments(0)

元ラジオ局アナで今はフリーで活動中、河西美紀(かさいみき)のげんき・やるき・ほんきのつぶやき。


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