元ラジオ局アナで今はフリーで活動中、河西美紀(かさいみき)のげんき・やるき・ほんきのつぶやき。


by mikikasai819
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2018年 02月 04日 ( 1 )

今日は横浜で仕事の後、実家に寄りました。
95歳の祖母に渡したいものがあったからです。

母からは「最近ちょっと記憶があいまいなところが出てきている」、
父からも「この1ヶ月でだいぶ物忘れが進んだ」

祖母についてそれぞれ上記のように言われていたから、
少しは覚悟していたけれど、

実際に会って、「おばあちゃん!」と話しかけたときに

ニコニコとしながらも、私のことが誰なのか、
認識できていないのが初めてわかってしまいました。

「おばあちゃん、美紀だよ」と言うと、
「美紀ちゃん?美紀さん?」と、今まで呼ばれたことのない呼ばれ方が返ってきました。
(通常、「美紀」と呼び捨てされてきた)

しばらくして、どうしても事実を受け入れたくなくて、
夕ご飯のあともう一度尋ねてみました。

私:「おばあちゃん、私の名前、分かる?」

すると、祖母は私の顔をじっと見て、しばらく動かなくて、
だいぶ経ってから(いや、実際は10秒くらいだったかもしれないけれど)、
私にこう言ったのです。

祖母:「どうしてそんな質問されなきゃいけないの?」


!!!


私は、祖母の切り返しを尊敬すらしました。

名前は思い出せない、でも、覚えていなくてはいけない間柄だというのは
ちゃんと分かっているのです。
祖母の大いなるプライドとともにそれが伝わってくる言葉でした。

そして、もう一言、私のした愚問に対して、

祖母:「だって、私の孫でしょう!」

ちょっと怒ったような口調で答える祖母。


・・・(涙)


そう、私はあなたの孫です。合っています。
合ってるよ、おばあちゃん。


でも、やっぱり美紀という名前は直接聞けませんでした。


思い出せないことを悟られないようにしているのでしょうか。
それでもこうして精一杯答えてくれた祖母の手を、私はそっと握りました。

母に聞くと、ずっとこういう状態ではなく時々忘れてしまっている、
或る時はスラスラと名前が出てくることもあるということでした。
「今日はたまたま美紀の名前が出なかっただけだと思う」と。

でも、私は、覚悟を決めていた割に、実際にその現実に直面したら、
衝撃が強すぎて、なんというか、もう、心の震えが止まらず、
このブログを書いている今も、実はちょっと涙を押さえることができずにいます。

1か月前はこんなことはなくて、多忙にしていて実家に顔を出さなかったこの1ヶ月で
祖母とコミュニケーションが困難になってきてしまった・・・こんな短期間で。

きっと誰のせいでもなくて、これが年をとっていくという現実なのかもしれない。
95歳という年齢は1年1年のカウントでは長すぎて、
大げさではなく1日1日が大きな変化をもたらしている。

大丈夫、そのことに気づけたのはとても大きなこと。

だから、私はこれから、また、祖母に会いにいきます。
次はショックなんて思わずに、会える自信はあります。

だから、今日だけは、ちょっと涙を我慢せず、祖母を想うことにします。
すみません。

by mikikasai819 | 2018-02-04 22:35 | にっき(日々の出来事) | Comments(2)