このき なんのき かさいみき

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元ラジオ局アナで今はフリーで活動中、河西美紀(かさいみき)のげんき・やるき・ほんきのつぶやき。

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瞳を閉じて

今日、まちあるきの取材で、都内某所に行った。(まだ放送前だから言えない)


お天気もよくて、気温もちょうどよくて、知らない街をひとりで歩きながら、ああ、いいねーと思っていて、

桜があちらこちらで出迎えてくれて、それもこの時期ならではでいいねーと思っていて、

写真を撮ろうとしたら取材に必要なカメラを忘れたことに気づいて、
あっ、でも、携帯があるからセーフ!と立ち直って、

それでも歩いている間に携帯の充電が切れて(号泣)、
昨日、寝ている間に充電しなかったことを激しく後悔して、

そのうち、何もないような道で見つけた自販機で喉が渇いたからお茶を買うことにして、
そのお茶が、ペットボトル王道の世の中、500ml缶なのに惹かれて選んで、
そうしたら案外飲みきれなくて、飲めないままに某施設の前まで来てしまって、
飲みかけのお茶を見つめながら、やはりこれを飲みきってからではないと入れないと思って、



そんな私を見透かしたかのようにちょうど目の前にあった公園のベンチに座った。


とっても広い芝生の公園で、たった1つだけ、そこにあったベンチ。
他を見渡しても、その1つしかない。私を待っていたかのような、そんなベンチ。


・・・座ったという表現より、「こしかけた」と言ったほうが正しいような感じで、ちょこんと座った。


その瞬間、ふわーっと風が吹いた。柔らかい風でもなく、でも、冷たい強い風でもない。
すごく気持ちいい、心地よい、ちょうどいい風。
遠くでは、子供たちに交じって制服姿の高校生が巨大滑り台で遊んでいる。
そのもっと遠くには、雲ひとつない空の青。そして、どこまでも広がる芝生の緑。
もっともっと遠くには、海。東京にこんなところがあるんだな。
ちゃんと桜もある。でも、ここの場所ではあまり存在感をアピールしない。それがまた良い。




きれい・・・。写真を撮ろうと携帯を握りしめた。

そういう時に限って、携帯電話は充電切れ。そうだったそうだった(泣笑)。



そこで、気の向くままに瞳を閉じた。




タイトルにあるように「瞳を閉じて」って言えば、いまや平井堅の名曲がすぐ浮かぶ。
でも、このベンチで、瞳っていうか、もっとシンプルでいいや、つまり、目を閉じてみたら、

なんかね、すごくすごく、ものすごーく、気持ちが穏やかになった。

日々の生活に追われている自分が自然とリセットできそうな感じ。
いいあんばいで自分の体に太陽の光が射すんだけど、
うわー、日焼けするー!とかそういう現実的なことを思う気持ちがまったくわいてこなくて、
あー、風に吹かれて、光を浴びて、このままずっとこうしていたい・・・って思った。
そして、同時に、これからの私はどうなるかなーって思った。
あっ、悲観的な心理状況では決してなくて。こういうのって時々やってきません?
今の私は、すごく大らかな気持ちで未来を見据えたいと思えてるって。

そんな時間・空間が、何の気なしに座ったベンチに待っていた。これって素敵なことかも。
まちあるき、忙しい時は大変だけど、こんな素敵なご褒美が待っているなんて。







さあ、太陽光と風力で(?)たくさん自分を充電したら、無性に誰かと話したくなった。

そういう時に限って、携帯電話は充電切れ。あー、そうでしたそうでした(泣笑2)。

早く充電しなきゃ。携帯ショップ、この街にあるのかしら。
(今夜はまだ予定があるのだ。ああ、携帯依存症。)




というわけで、誰にも邪魔されないだけでなく、誰の邪魔もできない(笑)、そんな春の午後に感謝。

at 都内某所のネットカフェより
Commented by まこちん at 2009-04-06 23:41 x
あぁ、いいねぇ。
リセットすることって必要なことかもしれないね。
Commented by mikikasai819 at 2009-04-09 23:27
まこちんさん、ありがとう。
リセット、完全にではなくても部分的にもできると、
また違ってくるのかもしれないね。
by mikikasai819 | 2009-04-06 17:39 | にっき(日々の出来事) | Comments(2)

by mikikasai819