元ラジオ局アナで今はフリーで活動中、河西美紀(かさいみき)のげんき・やるき・ほんきのつぶやき。

by mikikasai819

スッキリ旅行記1「書写山の社僧正」

2週間経過してようやく旅行記にとりかかれます。
「どこに行ったのか気になる!」「早くUPして」というお声もいただきました。すみません。
仕事の合間に写真の整理をするのが大変で(苦笑)。

☆☆☆

ふと思い立って旅行するというパターンが多い私ですが、今回はまさにその骨頂。
普段気になっていたこと、しかも私だけが気になっているようなどうでもいいことを
これでもか!というくらい詰め合わせてみました。
そういう意味で、スッキリ旅行と勝手に命名。

まずは、本日のタイトル。
「書写山の社僧正(しょしゃざんのしゃそうじょう)」。
アナウンサーの同期のなかで「滑舌ビーム」と恐れられるほどはきはき喋っていた私が、
どうしても苦手だった言葉です。
有名な口上「外郎売り」のなかに出てくるのですが、この部分がいつも怪しい。

ある日、細かい地図を眺めていて何気なく見つけました。

書写山って、あの、書写山だ!そっかー、実際にあるんだよなぁ。
これ、どのあたりだ?

姫路だ!

・・・行ってみたい。

ひとつめの目的地、決定!!!(笑)

・・・というわけで、まず、2月13日水曜日、
仕事が終わってスーツを着替えて、いざ東京駅へ。
本日乗る電車は、23時発、寝台急行「銀河」。

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この「銀河」という寝台列車には思い入れがあります。
もう6年前ですが、母親と2人で大阪のUSJに行く際に使ったのです。
2人で2段ベッドで喋りながら、旅慣れない母は終始笑っていました。
懐かしい・・・

でも実は、もう、これが最後の乗車です。
銀河は、来月で廃止になってしまうのです。
決して安くない寝台列車、確かに今の時代、乗る人も少ないのでしょう。

ホームに行ってみたら、カメラを持つ人があっちにもこっちにも。
おかげで恥ずかしくなく写真をおさめることができました。

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列車の内部はこんな感じです。

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古いですよねー。昭和40年代の車両だそうです。
洗面台の蛇口をひねるのが大変で、顔を洗うのにひと苦労しました。

ほかのお客さんもいるのであまり夜更かしはできないと、早めに就寝。
いつも2時、3時までおきている夜更かし主婦が、この日はあっという間に夢の中へ。

翌朝、大阪に到着するのは7時18分・・・の予定でした。
しかし、この日は遮断機の故障があったらしく、
その箇所をゆっくり通過するために、どんどん遅れているみたい。
一般の人は朝のラッシュ時。ほかの電車は大混雑でした。結局30分近く遅れて到着。
さらに、姫路行きに乗ったのに、遅れの関係で途中で行き先が変わっちゃって
乗り換えを余儀なくされたりしました。

ここで、自分なりの反省。

私は、大阪と姫路はすごく近いと勝手に思い込んでいました。
以前もひとり旅で大阪から姫路を経由して岡山まで各駅停車で行ったことがあるのですが、
多分、ずっと寝ていたから「瞬間ワープ」状態だったのでしょう。
今回、あれー、姫路ってこんなに遠かったっけ?と。
考えてみれば当たり前だし、地図見ても一目瞭然なのに(汗)。思い込みって怖いなー。

何はともあれ、姫路着。

書写山の前に訪れたいところが2つあったのでまずはそちらへ。

1つ目は、亀山本徳寺

姫路駅から山陽電鉄で亀山駅へ。
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ここは、京都・西本願寺にあった北集会所が移築されてきたところ。
そう、新選組が屯所にしていた建物です♪
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あっ、懐かしい!!
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久しぶりに新選組に浸ってしまった・・・笑。

それ以外に特にゆっくりすることもないので(拝観料も特別いらないほどなので)
すぐに姫路にとんぼ返り。

姫路といえば、欠かせないのが世界遺産の姫路城
初めて行きました。
各地でお城を見てきましたが、いやー、やはりここは別格。
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暴れん坊将軍に使われるだけあります(笑)。

遠くから見てもきれい。
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近くから見てもすばらしい。
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あっ、行ってみて気づいたのですが、日本人がほとんどいませんでした。

平日の午前中だからかもしれませんが、
私がすれちがった方々は、みな日本語以外をお話になっていました。

でも、全体的にすいていたのでよかったです。
狭い急な階段、混雑時は大変でしょうし。
自分のペースでじっくり見られて大満足でした。

さて、急いだわけではありませんが、ここまでいい感じで進んでこられたので、
姫路城の隣の好古園にも足を運びました。

いやー、風流ですなぁ。
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こんなきれいなお庭、あったらいいなぁ。
でも、手入れが大変だろうから、やはり無理だわなぁ。(現実的)

季節的には冬って寂しいけど、桜も紅葉もないのも、またこれはこれで風流です。

さあ、満を持して、書写山へ。
(一般的には絶対姫路城がメインだと思うんですが、私の中では今回は書写山。笑)

バスで30分ほど。爆睡したらロープウェイ乗り場に到着です。
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このロープウェイ、やはり平日だからか、2組しかお客が乗りません。
ほぼ貸切状態です。
それでも、ここで感動したのは、ガイドさんのレベルの高さ。
喋る仕事をしているという職業病で、
私はいつも心の中であれこれチェックしてしまいがちなのですが、
ロープウェイのガイドさんは、自分の言葉で、気持ちをこめて話していました。
棒読みだったり、いかにもガイド調の喋りではなく、
今、その場にいる人に向けて確実に語りかけてくれました。
4分間、ホント、すばらしかった。おかげで、窓からの風景を撮り忘れました(苦笑)。

さて、標高371m、ロープウェイの山上駅。しかしここからまだ先は長い。
書写山園教寺まで歩くと20~25分。
ガイドさんが教えてくれました。
「ここからは歩くのがしんどい方はマイクロバスがお勧めです。
あっという間に到着します。ただし、1000円かかります。」
杖をついていらっしゃった方は迷わずそちらを選んでいました。
私は・・・うーん、今回は時間をとろう・・・というわけで、マイクロバスに乗り込みました。

普段は、摩尼殿まで連れて行ってもらえるバスも、道が凍っていて下り坂は無理とのことで、
その1歩手前の十妙院というところで降ろされました。
運転手さんからは「指定された時間にまたここに迎えにきます」と言われたので、
1時間ちょっとあとの時間を指定したら「ああ、それだったらきっと全部は見られないね」と。
でも、できるような気がして、あえてその時間にしました(強攻策)。

さあ、いよいよ、聖地へ。雪もちらついて、身が引き締まります。
ついにきた、書写山。
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これは、摩尼殿といわれる建物の外側。清水寺みたいですねー。
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この摩尼殿からは団体客がたくさん出ていらっしゃったので、
先にその上にある大講堂を目指します。

最初に見て思ったこと、「かっこいい!!!」
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ここで、ラストサムライのロケが行われたとのこと。
来る途中で運転手さんにも「ラストサムライ」って何度も言われたのですが・・・
そういう意味での感動は、残念ながらなくて・・・。
「書写山の社僧正が言いづらいから気になって」とはとても言い出せず・・・(笑)。
ラストサムライ、あらかじめ予習してくればよかったけど
そもそも映画全般に苦手なので見ていません・・・。
渡辺謙やトム・クルーズに罪はないんだけど。
でも、これは、映画スタッフも気に入るだろうっていう感じの建物でした。

食堂(じきどう)の中には、弁慶が使ったとされる机がおいてありました。
弁慶って実に色々なところに伝説が残ってるよなぁ。
そういえば、道の途中には「弁慶がお手玉をするとき使った石」ってあったけど、
大きすぎてありえない!そもそも、お手玉してたの?(笑)

見終わってから改めて摩尼殿へ。
中で売っていた「人に教えてあげたい仏教語」という本がとてもかわいくて面白かったので
思わず買ってしまった。1冊200円。いいネタになります。
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ここまで満喫してちょうど1時間。
運転手さんとの約束時刻よりまだ15分ほど早い。
結局、近くのお茶屋さんで連絡が取れるということだったので、少し迎えを早めてもらいました。
「お帰りなさい。早かったですねー」といわれたので、
「大講堂までも全部見てきたんですよ」と言ったら「やっぱり若い方は違いますねー」って。
うーん、若くはないけど、まあ、確かに、周りのお客様は年配の方が多いので、
平均所要時間からすれば、格段に早いかもしれません。

そんなわけで、書写山を制覇!!!
気づけば、口もよく回るようになってきた感じがします(笑)。
では、皆様もご一緒に、

「しょしゃざんのしゃそうじょう!」

To Be Continued・・・
by mikikasai819 | 2008-02-29 16:07 | りょこうき(旅の記録) | Comments(2)
Commented by この木、何の木?何だろね。 at 2008-03-01 01:53 x
しょ、しょさじゃ、しゃ、しゃしょうじょ・・・
・・・・・
無 理 !(爆)
Commented by mikikasai819 at 2008-03-01 23:58
この木、何の木?何だろね。さん、トライしてくださってありがとうございます!
やってみると言いづらいでしょう?(笑)
でも、書写山に行って以来、私はなんとなく克服できた気がするのです。
実践する場がありませんが(苦笑)。