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このき なんのき かさいみき

ビックリ旅行2007前編

2007年ビックリ旅行。
(この旅行は、主人が行き先を教えずに私を旅に連れて行くというプレゼントで、
毎年誕生日に開催されています。付き合ってからずっと続いています。)

☆☆☆

8月18日。誕生日前日の朝、仕事に出かける主人からおもむろに切符を渡されました。
「今夜、これに乗ってきて」という指示。
23時54分新宿発 ムーンライト信州81号 白馬行き。
主人は仕事終了後、立川から合流するとのこと。

夜行だ・・・。

そう、今年は、とにかく節約した旅行にしてほしいというのが私の望みでした。
来月、遅い夏休みで海外に行くことを決めていたからです。
そこで主人は青春18きっぷを駆使することに。私ももちろん納得済みです。
いったいどこに連れて行ってくれるのだろう。

まずは、新宿からひとりで列車に乗り込みます。

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そもそも新宿駅をよく使ってきた私、こんな電車あったのかなと思っていましたが、
夏休み限定の臨時列車のようでした。

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たくさんのカメラマン。私もどさくさにまぎれて携帯で1枚。

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それにしてもなぜ白馬なのかな。
これまでは何らかの理由があってその場所に向かっていました。
(昨年は、修学旅行の再現がしたいと常々言っていたのを覚えていてくれて萩
2006年ビックリ旅行記
一昨年は、新撰組がスキだったことにちなんで会津→2005年ビックリ旅行記
しかし、今回は白馬。
まあ、さすがに今年は節約がメインだから、特に意味はないかな。
いや、周りは山登りの準備をしている人たちばかり。
白馬・・・えー、まさかね。サンダルできちゃってるよ、私(苦笑)。

主人が立川駅から合流してきたときは既に0時を回って8月19日になっていました。
「はい、おめでとう」・・・お酒を買い込んでいました。
「はい、ありがとう」
軽く飲んで、すぐ就寝。

翌朝。白馬に5時36分着。早い!

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ほとんど寝ていませんが、さほどつらくはありません。
さーて、ここからどうするのでしょう。
どこに泊まるか分かりませんが、さすがに早すぎて
まだチェックインなんて無理に決まっています。

ここで、主人いわく、「どっちに行きたい?」
2枚の資料を渡されました。

『!!!!!』

白馬は・・・目的地ではなかったのです。

候補地1つ目は・・・安曇野絵本館
私が以前、ひとり旅で行こうとしていて、
体調不良などで延期させてそのまま行けずじまいになっていたところです!
よく覚えてたなぁ・・・。すごく行きたい気持ちがわいてきました。

候補地もう1つは・・・小川未明文学館
小川未明、それは、まさに先月ハープ&トークコンサートのときに
私が朗読をした物語「時計のない村」の作者であり、
このとき小川未明文学館の存在を知った私は、そのうち行きたいなーと言っていたのでした。
すごい、つい最近のことだけど、行きたいとつぶやいたことすら私は忘れていた・・・。

「えっと、どちらかでもいいし、両方行くことも可能です」

主人は私が驚いているのを見て、してやったり!と嬉しそうに選択を迫ります。

『うーん、選びづらいなぁ、両方そりゃ行きたいけど・・・
そもそも小川未明文学館って・・・新潟でしょ?!無理だよ』

「それがね、無理じゃないんだよ。時間を合わせれば大丈夫。」

『どこに泊まるの?長野じゃないの?新潟なの?』

「それはまだ秘密だけど、どっちに行っても問題はないよ」

・・・全く意味が分からない(苦笑)。こうなったら欲張ってみるとしよう。

『それじゃ、両方にする。』

「わかった。絵本館から行って、もしすごくそこが気に入ったら小川未明はまたにして、
絵本館にゆっくりいるのもありだよ。」

『なるほど』

ここで主人が「そのまえに、まずは温泉にでもいきますか」と提案。
今、列車で通過してきた「信濃木崎駅」というところに戻るとのこと。
木崎?あー、さっき、目覚めたときに「木崎湖温泉」って看板があった!
でも、こんな時間にやってるわけな・・・い・・・

「ここは朝風呂が7時からやってるんだよ

すばらしい!ビックリ旅行企画者、よく調べている!

しかも、割引券のクーポンまで印刷してある!(笑)

そのクーポンを見せてもらってよく読んでみたら、あれ?
なんと下の方に「誕生日の人は無料」と書いてある!

「これ・・・私ってこと?」

すると主人はそこまでは気づいていなかったようで
「あれ?ホントだ!」と目を丸くしていました。

というわけで、信濃木崎駅下車。

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ここから歩いて、ゆーぷる木崎湖という日帰り温泉へ。
誕生日を証明するため免許証を見せて、無料で入浴。
いやー、温泉は嬉しいなぁ。カラダから目覚められます!
ジャグジー風呂貸切状態。あー、ビバビバ。

ちなみに、地元の方々はよく利用しているようで、数人が話をしていました。
聞き耳立てるわけではないけど、自然に入ってきてしまいます。

「まったくねー、夜中眠れなくてさー、24時間テレビ全部見ちゃったわよー。
でもねー、ずっと見てるのにさー、いい人が全然出てこないの。」
『あんたの【いい人】っていうのはそんな時間に出てこないでしょ』
「ホント。見て損したわー。なんか下品なのばっかりよ」

・・・以上、60歳前後のおばさまたちの会話でした。
いい人・・・誰だったんだろう(笑)。

まあ、そんなことより、31歳初日の朝、露天風呂に入って空を見上げて、
気持ちはすごくスッキリ晴れやかでした。

さて、信濃木崎駅から穂高駅まで電車で移動。私は爆睡(苦笑)。
安曇野絵本館は穂高駅からかなり離れたところにあります。
レンタサイクルするのもありでしたが、いくら安曇野といえども、強い日差し。
ちょっとこれは厳しいかも・・・と思っていたら、ちょうどいい具合に
コミュニティバスの時刻にマッチ!しかも100円だ。ラッキー。
(1~2時間に1本しかこない、貴重なバス。)

バスに揺られて15分ほど。バス停を降りて、別荘地のような森の中を歩いていくと、
念願の安曇野絵本館に到着です。本当にひっそりとたたずんでいます。

ウサギの看板が出迎えてくれました。

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未就学児・団体はお断りというだけあって、とても静かです。

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入り口はこちら。

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早速、中へ。
木のぬくもりを感じられる館内。

ここでは四季に応じて企画展が行われていて、
今回は酒井駒子絵本原画展ということで、早速拝見!
ビロードのうさぎという絵本が刊行されたのを記念して
そのお話の原画が全点展示されていたのですが、
いや、もう、最初から、私、ノックアウト。涙がツツーっと流れ落ちてしまった。
ビロードのうさぎの童話自体を初めて知ったというのもありますが、
酒井さんの描く絵のうさぎが、何かを訴えようとしているように見えて、
うさぎに完全に感情移入。
「こころからたいせつにだいじにおもわれたおもちゃは、ほんとうのものになる。」
最高の物語だと想います。迷わず、絵本を購入してしまいました。

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家に帰ってきてからも何度も読んでいます。お勧めです。

さて、企画展が1階で行われていて、吹き抜けとなっている2階は・・・絵本の書店コーナー。
ここには世界中の絵本が並べられています。
うわー、懐かしい・・・。
私は小さい頃、図書館に連れていってもらうことが多く、
そもそも自分自身図書館が大好きだったようで、ほとんどの絵本は読んでいるようです。
主人に「これ、懐かしいよね?」と言っても、「知らないなぁ」と言われるばかりで、
無意識に相当の作品に触れていたのだなと、今では親に感謝です。
絵本館にはもちろん古いものばかりではなく、新しいものもありました。
1冊ずつ手にとっていったら、時間が足りなーい!!!

最後に、この絵本館の魅力の1つは、季節の飲み物が無料でついてくるところ。
(入館料は700円)
ジュースなどもあって迷った挙句、結局コーヒーにしましたが、
これを飲みながら、机でゆったり絵本を読む。最高の時間でした。
テラス席もあって、秋は紅葉がキレイみたいです。

「あー、子供に戻れたようで最高!」と私が言ったら、
主人は笑っていわく、

『子供のときに絵本読んでホントに感動してた?
大人になった今だからこそ、感動のポイントが分かるんじゃない?』


なるほど。その通りかもしれない。奥が深いコメントでした。
安曇野絵本館を、誕生日当日に訪ねたことにより、
31歳にはなったけれど、いつまでも絵本を見て何かを感じとれる、
豊かな気持ちを忘れないようにしたいと切に思いました。

結局ここに2時間弱いたため、
次のコミュニティバスの時間がいい具合に近づいてきました。
タクシーで何千円もかけて往復しようとも思っていた矢先、
200円×2=400円で済んだので本当にラッキーです。
穂高駅に戻り、ほとんど何も食べていないので、
登山専門店で売っていた「野沢菜ちゃあしゅうちまき」2ヶ650円を購入。
(山でこれを食べると格別だろうなー)

次に向かう先は、そうです。もうひとつの目的地、新潟県・高田です。
どうやっていくんだろう。
大糸線で松本駅まで戻って、そこから篠ノ井線で長野駅、
さらにそこから信越本線で高田駅。
確認しますが、今回は青春18きっぷ使用のため、特急には乗れません。
ひたすら普通列車で動きます。

私は・・・これでもかというくらいそれぞれの区間全てにおいて爆睡していました
主人は、私が寝ているくらいがちょうどいいのです。
車窓の風景を堪能していましたから(笑)。

さて、高田駅に着いたのが16時半過ぎ。

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穂高駅を出てから実に4時間近く。
ふぅぅぅぅ、着いたぁぁぁぁ!!!(大きくのびをする)
しかし、これから向かう「小川未明文学館」も駅からは遠い様子。
ここはもう、タクシーで行きましょう。
10分ほど乗って到着。
文学館は上越市立図書館に併設しています。

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タクシーの運転手は、明らかに大荷物の私たちが図書館の入り口に横付けすることに、
ちょっぴり不可解な顔をしていました(笑)。

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では、小川未明文学館に入ります。
入場料はかかりません。

ある程度予想はしていましたが、本当に小さな・・・コーナーでした。
それでも、そこで流れていた朗読のテープは、まさに勉強にもなるし、
小川未明の童話を再確認するうえで役立ちました。
ちょうど流れていたのは、有名な「赤いろうそくと人魚」。
主人は聞き終わった後「救いようのない怖い話だねぇ」とつぶやいていました(笑)。
実際私も、こんなにも容赦ない結末だったかなぁとギョッとしたほどでした。
でも、彼の作品は、ちっとも古く感じさせない、
現代にも通じる教訓がたくさんちりばめられていて、
それこそ大人になった今、じーんと胸に染み渡るものがたくさんあります。
そうそう、安曇野でその存在をしった酒井駒子さんは、
この「赤いろうそくと人魚」の挿絵も描かれていたのでした。

文学館に滞在した時間は1時間弱。それでも充分見られる広さでした。
欲をいえば、もう少し、子供が親しみやすい空間にしてもいいのかなと感じました。
せっかく図書館の中にあって、高田という土地ゆかりの童話作家なのですから、
情報量ももっとあると嬉しかったかなー。
でも、縁があって小川未明作品を朗読し、そして縁があってここにやってきたことは
非常にいい思い出になりました。

さあ、帰りはどうしましょう。またタクシーを呼びつけましょうか(苦笑)。
とりあえず大通りまで歩いてみて、バスの様子を見てみることにしました。

途中、蓮まつりが行われていました。

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野球場が遠くに見えます。

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結局、バスとのタイミングは合わず。
でも、気づけば結構歩いてきてしまった。
タクシーもいないし、このまま駅まで歩いてみるか。私たちは歩き始めました。

「あ、ちょっとだけ早足でお願い」『え?』
「乗りたい電車の時刻が迫ってる」『え?まだどこか行くの?』

というわけで、私たちは「早」歩きをして、25分。
なんとか電車に乗ることが出来ました。

どこに行くんだろう・・・。
「柿崎」行きという電車に乗ったけど、数分で下車。
降りたところは直江津。

ここで1時間近く余裕があるとのことで、何か食べようと思ったのですが、
駅前に店が・・・ない。
結局、駅併設の蕎麦屋に入る。

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期待していなかったけど、今日、まともにご飯を食べたのは久しぶりなので、
非常におなかが満たされました。

この時点で19時。まだ行き先が分からないなんて今まではなかった。
泊まる場所、確保されてるんだろうなぁ?
外は既に暗くなっていた。

次に乗った電車は、富山行き

うわー。長野・新潟と来て、次は富山行きですか!
まさかそこまで行くの?

・・・

・・・

・・・行きました。


終点・富山に降り立ちます。
途端に、アナウンサー受験で富山に来たときのことが走馬灯のように浮かんできました。
あー。

しみじみしていると「本日はここで宿泊です」

どうやら今日は富山で終了の様子。
明日は富山を満喫するんだなー。どこに行くかなー。
その前に、誕生日の夜なんだし、乾杯すべし!
駅近くの「太陽の島」というおしゃれな居酒屋で飲んで食べて。

31歳。はじまりました!

後編へ続く・・・(盛りだくさんだから長くなってしまうのです)
by mikikasai819 | 2007-08-30 23:40 | りょこうき(旅の記録) | Comments(0)
元ラジオ局アナで今はフリーで活動中、河西美紀(かさいみき)のげんき・やるき・ほんきのつぶやき。
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