2007年 06月 28日
化粧品代というより勉強代
先日、基礎化粧品を自分の中でリニューアルさせました。
あれこれ使いまくって、そろそろ落ち着かせたいと思ったのが一番の理由ですが、
やはり肌の衰えは避けて通れないというのも事実。
若い頃、ニキビも特に出来ず、肌荒れもなかった私にとって
実にいい加減なお手入れをしてきてしまった気がしてなりません。
今でも「キレイなお肌ですよー」と化粧品売り場の人は言ってくれますが、
「本当にそう思ってます?」ってついつい疑ってしまいます。
そう、私には、デパートの化粧品売り場での苦い思い出があるのです・・・。
あれは、1999年3月。河西美紀、22歳。大学卒業を控えたときのこと。
学生生活最後の1ヶ月は、FM群馬の研修のため、
既に群馬でひとり暮らしを始めていたのですが、
あるとき、ふっと思ったのです。
「これから私は、ラジオ局ではあるけどいわゆる女子アナになる。
美貌より野望!がモットーだけど、さすがに人前に出るときは
きれいに化粧をするのがエチケットというもの。これからはキレイになる!
そのためには、まず化粧品を一新させる!!」
何事も最初が肝心です。(毎月1日が大好きなくらいですから・・・笑)
私は、デパートの化粧品売り場に足を運びました。
「いらっしゃいませ」
『あのー、化粧水と乳液をそろえたいのですが』
「かしこまりました。それでは、こちらにおかけください」
男性はなじみがないと思いますが、
いわゆるカウンターのところで肌チェックなどをされて、
お勧めの化粧水などを手の甲などに塗られて体感します。
「いかがですか?すごく肌がみずみずしくなったでしょう?」
『は、はい』←実はあまりよく分からないけど。
「つけてないほうの手と比べて、色が明らかに違いますよね」
『は、は、はい』←そういわれればそんな気もする。
販売部員は話も上手。
「これから社会人になられるんですか」
『はい、そうです』
「どんなお仕事に就かれるんですか」
ここで一瞬考えたけど、素直に答えてしまったのが運命だった・・・。
『アナウンサーです』←おどおど答える。
「あら、そうなの?群馬テレビ?エフエム群馬?」
『あ、エフエム群馬です』
「うわー、いつも私聞いてるんですよー。それじゃこれからお声が聞けるんですね」
『あ、はい。よろしくお願いします』←なぜか丁寧に挨拶まで。
「そうですかー、アナウンサーさんだったら普通の人以上にお化粧大切ですよねー。
今お話したようにこれを使ってお手入れしていけば、
ずっときれいな肌をキープできますからねー。」
そして、あれこれ勧められて私の目の前には基礎化粧品以外にも、
何やらクリームやらパフやらブラシやらたくさん並べられていました。
大して気にも留めていませんでしたが、
次の一言で私は、大袈裟ではなく、一瞬、呼吸が出来なくなりました。
「はい、そうするとお会計が全部で、128000円になります。」
な、な、な、何ですって???
普段、自分が買い物する際に、聞いたことがない額です。
「え、ちょっと、あの、私こんなに買う気ありません」
ニコニコされながらただうなずいていた私もいけないのですが、
普通そんなに買わせないだろぉぉおぉぉ!!!
すると販売部員は、
「そうですよね。ごめんなさい。確かにいきなりこれだけそろえるのは大変だから・・・」と
気の毒そうな顔をしながら、少しずつアイテムを減らしていきました。
ホッとしたのもつかの間、
「はい。これで80000円ちょっとになります」
人間心理は恐ろしい。あ、安くなったと一瞬でも思ってしまった。
いかんいかん!
確かに128000円からは下がりましたが、80000円だって信じられない額です。
だって、化粧品ですよ!
ましてや、繰り返しますが、私、まだ学生で、お給料ももらってないんですよ!!
「私、そんなお金持ってません」
販売部員は言いました。
「これから新生活ですし、今こうやってそろえるのはすごくいいことだと想いますし、
何より、社会人になるんですもの、ボーナス払いが使えますよ!」
ボーナス・・・そっか、ボーナスって会社員ならではだなぁ。
「FM群馬にお勤めなら、お給料もさぞかし・・・。何よりアナウンサーさんですから。」
ここをケチってはいけないのかなぁ。
お金は何とかなるのかなぁ。
注:アナウンサー=高給というのは誤解です。
「カード払いですから大丈夫ですよー」
結局もう、あとには引けませんでした。
(今なら引けます。絶対どんな手段を使っても引きます!!!)
デパートからの帰り道。実家に電話をしました。
「あ、お母さん。うん、元気にやってるよ。今、化粧品買った」
『いいことじゃない、美しさは磨かなきゃね。』
「うん、80000円かかったけどね」
「ええええっ???」
使ってみての感想ですが、・・本当に覚えていません。
効果がでてるぞー!って自分に言い聞かせながら使ってたことや、
この1滴がいくらなんだろうって思いながら使ってたことしか覚えていません(涙)。
結局、ボーナス払いの時期には、既に化粧品自体が使い終わってる有様。
1ヶ月くらいでなくなってしまいましたもの。
あんなにむなしいことはありませんでした。
何の化粧品かって?
別にその化粧品へのクレームじゃないのでいいですよね。
資生堂のクレ・ド・ポーです。
ええ、最高級品です。
先日行ったお店では「22歳にクレ・ド・ポー勧めるなんてありえません!」って言われました。
でも、私は勧められて実際に買ってしまいました。
そして、痛かったのはお財布だけではなくて、これ以降、私は化粧品売り場恐怖症になり、
また高いものを買わされるのではないかと思って近寄らなくなってしまったのです。
いいものはいい。惜しまず投資すべき。
それでも、20代の大半は、適当な(といっても一応普通の)化粧品を
自分なりにセレクトして使う日々でした。
肌に合ってるかもわからないまま使ってヒリヒリしてみたり、
一番ひどいときは、使ってるものがなくなってから買いにいく時間が全くなくて、
コンビニで「お泊りセット(1泊2日用の化粧水・乳液)」をしばらく調達してたことも。
(この子は何日お泊りするんだって、店員も思っていたかな!?
・・・っていうかちゃんとしたものを買うより高くつくじゃないか・・・汗)
そんな8年を過ごして、ようやく今、落ち着くことが出来ました。
あー、80000円より、適当に過ごした8年が大きい。
そう実感しながらも、
女はこれから!美貌より野望!だけど美貌も大事!って思って、鏡に向かいます。
あれこれ使いまくって、そろそろ落ち着かせたいと思ったのが一番の理由ですが、
やはり肌の衰えは避けて通れないというのも事実。
若い頃、ニキビも特に出来ず、肌荒れもなかった私にとって
実にいい加減なお手入れをしてきてしまった気がしてなりません。
今でも「キレイなお肌ですよー」と化粧品売り場の人は言ってくれますが、
「本当にそう思ってます?」ってついつい疑ってしまいます。
そう、私には、デパートの化粧品売り場での苦い思い出があるのです・・・。
あれは、1999年3月。河西美紀、22歳。大学卒業を控えたときのこと。
学生生活最後の1ヶ月は、FM群馬の研修のため、
既に群馬でひとり暮らしを始めていたのですが、
あるとき、ふっと思ったのです。
「これから私は、ラジオ局ではあるけどいわゆる女子アナになる。
美貌より野望!がモットーだけど、さすがに人前に出るときは
きれいに化粧をするのがエチケットというもの。これからはキレイになる!
そのためには、まず化粧品を一新させる!!」
何事も最初が肝心です。(毎月1日が大好きなくらいですから・・・笑)
私は、デパートの化粧品売り場に足を運びました。
「いらっしゃいませ」
『あのー、化粧水と乳液をそろえたいのですが』
「かしこまりました。それでは、こちらにおかけください」
男性はなじみがないと思いますが、
いわゆるカウンターのところで肌チェックなどをされて、
お勧めの化粧水などを手の甲などに塗られて体感します。
「いかがですか?すごく肌がみずみずしくなったでしょう?」
『は、はい』←実はあまりよく分からないけど。
「つけてないほうの手と比べて、色が明らかに違いますよね」
『は、は、はい』←そういわれればそんな気もする。
販売部員は話も上手。
「これから社会人になられるんですか」
『はい、そうです』
「どんなお仕事に就かれるんですか」
ここで一瞬考えたけど、素直に答えてしまったのが運命だった・・・。
『アナウンサーです』←おどおど答える。
「あら、そうなの?群馬テレビ?エフエム群馬?」
『あ、エフエム群馬です』
「うわー、いつも私聞いてるんですよー。それじゃこれからお声が聞けるんですね」
『あ、はい。よろしくお願いします』←なぜか丁寧に挨拶まで。
「そうですかー、アナウンサーさんだったら普通の人以上にお化粧大切ですよねー。
今お話したようにこれを使ってお手入れしていけば、
ずっときれいな肌をキープできますからねー。」
そして、あれこれ勧められて私の目の前には基礎化粧品以外にも、
何やらクリームやらパフやらブラシやらたくさん並べられていました。
大して気にも留めていませんでしたが、
次の一言で私は、大袈裟ではなく、一瞬、呼吸が出来なくなりました。
「はい、そうするとお会計が全部で、128000円になります。」
な、な、な、何ですって???
普段、自分が買い物する際に、聞いたことがない額です。
「え、ちょっと、あの、私こんなに買う気ありません」
ニコニコされながらただうなずいていた私もいけないのですが、
普通そんなに買わせないだろぉぉおぉぉ!!!
すると販売部員は、
「そうですよね。ごめんなさい。確かにいきなりこれだけそろえるのは大変だから・・・」と
気の毒そうな顔をしながら、少しずつアイテムを減らしていきました。
ホッとしたのもつかの間、
「はい。これで80000円ちょっとになります」
人間心理は恐ろしい。あ、安くなったと一瞬でも思ってしまった。
いかんいかん!
確かに128000円からは下がりましたが、80000円だって信じられない額です。
だって、化粧品ですよ!
ましてや、繰り返しますが、私、まだ学生で、お給料ももらってないんですよ!!
「私、そんなお金持ってません」
販売部員は言いました。
「これから新生活ですし、今こうやってそろえるのはすごくいいことだと想いますし、
何より、社会人になるんですもの、ボーナス払いが使えますよ!」
ボーナス・・・そっか、ボーナスって会社員ならではだなぁ。
「FM群馬にお勤めなら、お給料もさぞかし・・・。何よりアナウンサーさんですから。」
ここをケチってはいけないのかなぁ。
お金は何とかなるのかなぁ。
注:アナウンサー=高給というのは誤解です。
「カード払いですから大丈夫ですよー」
結局もう、あとには引けませんでした。
(今なら引けます。絶対どんな手段を使っても引きます!!!)
デパートからの帰り道。実家に電話をしました。
「あ、お母さん。うん、元気にやってるよ。今、化粧品買った」
『いいことじゃない、美しさは磨かなきゃね。』
「うん、80000円かかったけどね」
「ええええっ???」
使ってみての感想ですが、・・本当に覚えていません。
効果がでてるぞー!って自分に言い聞かせながら使ってたことや、
この1滴がいくらなんだろうって思いながら使ってたことしか覚えていません(涙)。
結局、ボーナス払いの時期には、既に化粧品自体が使い終わってる有様。
1ヶ月くらいでなくなってしまいましたもの。
あんなにむなしいことはありませんでした。
何の化粧品かって?
別にその化粧品へのクレームじゃないのでいいですよね。
資生堂のクレ・ド・ポーです。
ええ、最高級品です。
先日行ったお店では「22歳にクレ・ド・ポー勧めるなんてありえません!」って言われました。
でも、私は勧められて実際に買ってしまいました。
そして、痛かったのはお財布だけではなくて、これ以降、私は化粧品売り場恐怖症になり、
また高いものを買わされるのではないかと思って近寄らなくなってしまったのです。
いいものはいい。惜しまず投資すべき。
それでも、20代の大半は、適当な(といっても一応普通の)化粧品を
自分なりにセレクトして使う日々でした。
肌に合ってるかもわからないまま使ってヒリヒリしてみたり、
一番ひどいときは、使ってるものがなくなってから買いにいく時間が全くなくて、
コンビニで「お泊りセット(1泊2日用の化粧水・乳液)」をしばらく調達してたことも。
(この子は何日お泊りするんだって、店員も思っていたかな!?
・・・っていうかちゃんとしたものを買うより高くつくじゃないか・・・汗)
そんな8年を過ごして、ようやく今、落ち着くことが出来ました。
あー、80000円より、適当に過ごした8年が大きい。
そう実感しながらも、
女はこれから!美貌より野望!だけど美貌も大事!って思って、鏡に向かいます。
Commented
by
teto
at 2007-06-29 11:24
x
みき、久々!つい先日、山部仲間が数名うちに遊びに来て
くれて!で、昨日はRとMが遊びに。Mから聞いたのだけど、みきは
絶対音感があるとか・・・!ホントに?!初耳でしたぞー。
って話がそれてしまったよ。ゴメーン。化粧品っ自分に合う合わないがあるもんねー。って、実は私、、、そのクレドポー愛用者。。。
もちろん基礎化粧品全種類じゃないけど、一部はもう何年も。。。社会人2年目くらいからかな~。にしても、128000円も80000円も
大学卒業したてのオナゴに売るなんて、ちょっと非常識の店員さん
だわね。
くれて!で、昨日はRとMが遊びに。Mから聞いたのだけど、みきは
絶対音感があるとか・・・!ホントに?!初耳でしたぞー。
って話がそれてしまったよ。ゴメーン。化粧品っ自分に合う合わないがあるもんねー。って、実は私、、、そのクレドポー愛用者。。。
もちろん基礎化粧品全種類じゃないけど、一部はもう何年も。。。社会人2年目くらいからかな~。にしても、128000円も80000円も
大学卒業したてのオナゴに売るなんて、ちょっと非常識の店員さん
だわね。
0
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この木、何の木?何だろね。
at 2007-06-30 01:58
x
今から8年前といえば、バブルが崩壊して、いろんな会社があの手この手で利益を上げようとしていた頃ですかね。今も別の意味で(?)変わっていないみたいですが・・・・・。
ともあれ、甘酒をお勧めします!
元々色白のかさいさんは勿論、女性にとって、甘酒に含まれる「米麹」は昔から美肌にいいと言われています。NHKの番組、確か「ためしてがってん」(だったかな?)でもやっていましたよ。甘酒を毎日コップ一杯2週間続けると、色が白くなり、もち肌になるという・・・。
高価な化粧品もそれなりにいいとは思いますが、比べてはるかに割安な酒粕を買って、甘酒を試してみて下さい。今では冬の寒い時期に飲む習慣になっていますが、元来、甘酒は暑い夏場を乗りきる飲物だったらしいです。そういう意味でもオススメします。
7月10日を過ぎても、このブログ、かさいさんを応援いたします!
がんばれ、みきかさい~♪
ともあれ、甘酒をお勧めします!
元々色白のかさいさんは勿論、女性にとって、甘酒に含まれる「米麹」は昔から美肌にいいと言われています。NHKの番組、確か「ためしてがってん」(だったかな?)でもやっていましたよ。甘酒を毎日コップ一杯2週間続けると、色が白くなり、もち肌になるという・・・。
高価な化粧品もそれなりにいいとは思いますが、比べてはるかに割安な酒粕を買って、甘酒を試してみて下さい。今では冬の寒い時期に飲む習慣になっていますが、元来、甘酒は暑い夏場を乗りきる飲物だったらしいです。そういう意味でもオススメします。
7月10日を過ぎても、このブログ、かさいさんを応援いたします!
がんばれ、みきかさい~♪
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mikikasai819 at 2007-06-30 02:00
tetoさん、お久しぶりです!書き込みありがとう!
クレ・ド・ポー愛用者でしたか!
だから、あんなに美しいんだわ・・・。納得!!!
いや、本当に、今回思い出してこういう文章載せてみて
改めて思ったこと、それは「全部そろえようとしないこと」。
私も全種類じゃなくて、1~2種類だったら
こんな金額にならなかったわけですし、
そういう完璧主義が後々痛い思いを引き起こすという・・・(苦笑)。
で、しばらくご無沙汰していますので、今度こそ、今度こそ、
是非お邪魔したいと思います!!!!!よろしく。
そのとき絶対音感をご披露しましょう(笑)。
クレ・ド・ポー愛用者でしたか!
だから、あんなに美しいんだわ・・・。納得!!!
いや、本当に、今回思い出してこういう文章載せてみて
改めて思ったこと、それは「全部そろえようとしないこと」。
私も全種類じゃなくて、1~2種類だったら
こんな金額にならなかったわけですし、
そういう完璧主義が後々痛い思いを引き起こすという・・・(苦笑)。
で、しばらくご無沙汰していますので、今度こそ、今度こそ、
是非お邪魔したいと思います!!!!!よろしく。
そのとき絶対音感をご披露しましょう(笑)。
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mikikasai819 at 2007-06-30 02:07
この木、何の木?何だろね。さん、素敵な情報をありがとうございます!
甘酒ですかー。確かに、お正月に飲む以外はあまり
接点がなかったですねー。
夏場を乗り切る飲み物だったなんて!すごい!
パーソナリティー時代にこれを番組で試していたら・・・・、
いや、それは酒気帯び放送になってしまう(苦笑)。
それと、最後の2行、本当に嬉しいです。
ラジオを去るときも同じように応援してくださってましたよね。
もう群馬を離れてだいぶ経つのに・・・心から感謝です。
そのお気持ちにこたえられるようにブログ書き続けていきたいですし、
ひとつひとつ丁寧にお仕事していきたいと思います。
これからもよろしくお願いします!
甘酒ですかー。確かに、お正月に飲む以外はあまり
接点がなかったですねー。
夏場を乗り切る飲み物だったなんて!すごい!
パーソナリティー時代にこれを番組で試していたら・・・・、
いや、それは酒気帯び放送になってしまう(苦笑)。
それと、最後の2行、本当に嬉しいです。
ラジオを去るときも同じように応援してくださってましたよね。
もう群馬を離れてだいぶ経つのに・・・心から感謝です。
そのお気持ちにこたえられるようにブログ書き続けていきたいですし、
ひとつひとつ丁寧にお仕事していきたいと思います。
これからもよろしくお願いします!
by mikikasai819
| 2007-06-28 23:59
| でんき(昔の出来事)
|
Comments(4)