2005年 08月 05日
新人という名のもとに・・・
最初のデビュー(初鳴きという)は交通情報と天気予報。
3スタとよばれるスタジオで、1人でこもって行う約4分間。
CDをセットして、交通情報センターに電話して、
天気予報の原稿を何度も確認して、
すごい形相でその時間を待っているわけです。
生放送ですからね、始まってしまったら、
もう自分で何とかしなくてはいけないのです。
誰の助けも呼べません。
提供クレジットを間違えないように、時間をオーバーしないように、
リスナーにわかりやすいように・・・と、いろんなことが頭をぐるぐる回り、
それでも最後にマイクのカフ(フェーダー)を下げて
一息ついたときは、初鳴きの達成感でいっぱいでした。
スタジオを出ると、先輩社員のみなさまが
「おつかれさま」と拍手で迎えてくださって。
え?間違いはなかったかって?
ひとつだけ。
降水確率0%のところを「ゼロ」と読んでしまいました。
本当は「レイ」が正解です。
(これは、いろいろなところで話題になります♪
私とこの話をしたことある人、いるでしょう?ゼロだと英語読みなのです。)
まあ、こうして、私のアナウンサー人生、本格的にスタートしました。
しかーし、スタートしたら後戻りはできず(苦笑)、
新人とは思えないような仕事量!
地方のラジオ局ですから研修などはほとんどありません。
即戦力となって働かなくてはいけません。
入ってすぐ朝の情報番組のレギュラーパーソナリティー。
とてもとてもうれしいのですが、とてもとても責任重大。
まず朝の出勤。私が行かなきゃ番組は始まらない。
いや、逆だ!私を待たずに放送時間はきてしまう!
会社に行ってまずやるのは、新聞読み。
各社の新聞(スポーツ紙)をすべて目を通して、芸能コーナーで扱う記事を選んで、
デスクから渡されたニュース原稿をチェックして、番組宛のお便りをチェックして、
中継アナウンサーとの確認があったりして、現在の気温を気象台に電話したりもして、
これらを1時間弱ですべて行います。
いざ始まるとあっという間の1時間半。
新人アナといえども、聞いているリスナーにとっては私の立場は立派なプロです。
信頼されなくてはならない。期待を裏切りたくない。
この気持ちは忘れないようにしていました。
そうそう、1年目で担当した忘れられない番組は、
K-1ファイター宮本正明さんと一緒に進めた
「ゴールドラッシュ」というものでした。
エントリーしたリスナーにスタジオから電話をして、
キーワードがいえれば現金があたるという、いたってシンプルな企画なんですけど、
そのキーワードがなんとも濃かったり、
宮本さんの下ネタ攻撃に耐えなくちゃならなかったり(笑)。
それこそまだ新人だから、
うまくかわせない、真に受けてしまう、
でも局アナなんだから一緒に騒ぎすぎてはだめ、
2時間の生放送中、気が気ではありませんでした。
それでも一生懸命さを評価してもらったときは素直にうれしかったなぁ。
何より、リスナーが「やった!当たった!」と喜んでいる様子が
ラジオを通してよく伝わってくるときは、最高でしたね。
これだよ、これ。
テレビ全盛期の今でも、欠かせないラジオエンターテインメントだよ!
そう思いながら、マイクの前にいました。
それにしても宮本さん、元気かなぁ。
そういえば・・・ゴールドラッシュのとき度肝を抜いた出来事が。
番組の冒頭・・・
宮「えー、今日一緒に番組を進めるのは、新人アナの河西美紀ちゃん!」
私『はい、よろしくお願いしますっ!』
宮「彼女は、そうだねぇ・・・鈴木あみに似ています」
※!?☆●?
・・・ちょ、ちょっと!!似てないよ!!!!!宮本さーん!!!
ラジオって怖い!
そんな冗談が数々のリスナーにイメージを作らせ、
実際にご対面する機会があったときに相当の落胆を与えるのでありました・・・。
文章がまとまりませんが、これで今日は終わります(苦笑)。
by mikikasai819
| 2005-08-05 23:59
| はたらき(お仕事)
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