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今だから話せる人、今だから話せること(本編)

※朝に書いた予告(一つ前の記事)の本編です。

昨日、小中学校時代の同級生と33年ぶりに語り合いました。
そもそもどういうきっかけで再会したかというところから。

☆☆☆

昨年、私が指導している都立高校の放送部の生徒が
東京ドームで開催された女子高校野球のアナウンスをすることになりました。
私は実はそのことを知らず(外部講師だからすべてのことを把握しているわけではない)、
たまたま巨人戦(デーゲーム)を観に東京ドームに行って、その事実を知ったのでした。
巨人戦後もこのままここに残っていたら部員たちの放送に立ち合える!
そもそも、私もうらやましい東京ドームの放送席!いいなーいいなー。

その時、私の弟から不意にLINEが来たのです。
(弟は地域の少年野球チームの監督をしています)

「うちのチームの顧問理事のAさんの孫が今日東京ドームでアナウンスするらしい。
姉ちゃんが指導している学校みたい。知っている子たち?」

え?えええ?

Aさんは、私の小中学校時代の同級生Kちゃんのお父さん。
Kちゃんとは中学校卒業以来全く会っていない状態。
どこでどうしているかも全く知らない状態。
え?Kちゃんのお子さんを、私は知らない間に指導しているということ?
っていうか、どの生徒のこと?(混乱)

結婚して名字が替わっていたので、すぐには気づきませんでした。
弟のLINEがなかったら絶対に気づかないままでした。

事実を知ってもなお、指導している高校生とKちゃんが親子だという実感はなかなかわきませんでした。
こんなすごい偶然があるのか、にわかには信じられませんでした。
生徒を介してKちゃんにもこの事実は届き、Kちゃんも心底びっくりしたようです。
そもそも中学卒業から音信不通だったわけで、
私がアナウンサーになっていることすら知らないわけですから。

「プロのアナウンサーが教えに来てくれているのは知っていて、
その人の名前が河西先生だというのも知っていたけれど
まさか美紀ちゃんだとは全く想像もしなかった!」

うんうん、その気持ち、よくわかります。笑

当然Kちゃんのお父さんであるAさんもびっくり!
「え?美紀ちゃんがうちの孫を?」って。
実はAさんと私はお仕事関係で繋がっていたのです。
娘のKちゃんの方がご無沙汰だったのに、お父さんのAさんの方が数年に1度会っている関係性。
これもまた面白いですよね。

・・・と説明が長くなりましたが、そんなわけで私はKちゃんとご縁がつながったのでした。

すぐ会ってみたいなとは思いましたが、なんせ30年以上の月日。
お互い色々ここまで人生を重ねてきて、いいことばかりではなく、
過去をどこまで開示していくか、そもそもどういう話し方をしていたか、
Kちゃんも彼女なりに相当緊張していたようですが、
「河西先生は絶対に優しく受け止めてくれるよ」と子供が背中を押してくれたとのこと。
本当にいい子だ・・・。感涙

そうして、生徒(子供)経由でKちゃんとLINEが繋がり、
ほどなくして高校卒業のタイミングで、再会を果たすことになりました。

今回会う前に、今年の4月に会食が実現していました。
メンバーはKちゃん(私の同級生でありAさんの娘で生徒の母親)、
Aさん(Kちゃんのお父さんであり生徒のおじいちゃん)、
生徒(Kちゃんの子でありAさんの孫)、そして私の4人。
33年ぶりの再会と、私以外の3人が3世代揃っていることに、
もう、ただただ感動しかありませんでした。

その会の場ではなかなか細かい思い出話はできなかったので、
今回再び、今度はKちゃんと2人でランチをすることになったのです。

あー、やっと、昨日の話に入れる。笑
長くてすみません。

Kちゃんは私を美紀ちゃんと一貫して呼んでいましたが、
私は小学校の時と中学校の時で彼女のことをそれぞれ違う呼び方をしていたので、
まずはどちらがいいか本人に確認をするところからスタート。笑

そこからまあ、懐かしの話題が出るわ出るわ。
小学校、中学校、あの頃感じていたあんなことこんなこと、
部活動も一緒だったので、その時の話も。
さらに高校以降のお互いの未知な領域を、ひとつひとつ教えてもらいました。
お仕事の変遷、旦那様との出会い、子育て・・・

話しながら、今回気づいたことがあります。
それは、Kちゃんと価値観が似ている!ということです。
正直、小中学校の頃はどちらかというと自分とは違うタイプだなと思っていました。
そこまで腹を割って話すようなこともなく、
お互い「ただのクラスメート」「ただの部員仲間」でした。
そういう彼女との再会はどんな感じになるのかなと思いました。

でも、人生って本当に面白いなぁと感じるのは、
今こうして33年ぶりに会って、話を聞くと、
ああ、そこは同じ感覚だ、私もそうする、という共通項や
逆に、こんな一面があったんだ、興味深い考え方だな!など、想像しなかった空気がたくさん生まれました。

人の性格は簡単には変わらないのだろうけれど、
さすがに15歳までに形成された礎とその後で歩んできた道の長さは
後者の方が当然大きな変化があるわけで、
私はKちゃんに対して「今こうして会えたから意気投合している部分がたくさんある!」と感じました。
彼女も「美紀ちゃんが中学時代そんなことを考えていたなんて思わなかった」と何度も言いました。
知らなかったことがたくさんあって、答え合わせをして、一緒に振り返る時間は
大人になった自分へのご褒美になることもあるんだな、と素直に思ったのでした。
そして、苦しい思いをしてきた時間があったからこそ、今があるのだということも確信できました。

11時半からランチをして、途中お店を変えてお茶をして、解散したのが16時半過ぎ。
実に5時間。でも、33年という月日にしてみたら、こんなものでは到底及びません。

社交辞令ではなく、また会おう!という気持ちになっています。

このタイミングでの再会に感謝しています。

by mikikasai819 | 2024-10-03 21:20 | にっき(日々の出来事) | Comments(0)