このき なんのき かさいみき

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元ラジオ局アナで今はフリーで活動中、河西美紀(かさいみき)のげんき・やるき・ほんきのつぶやき。

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造影剤CT体験談

長いことブログを書き溜めていると我ながら様々な記事がありますが、
その中で今も多く読まれているのは「医療・検査系」の感想文です。
確かに「いったいどんな状況になるのだろう」という不安を
誰かの体験談で具体的にわかるというのはありがたいことですよね。
(もちろん、読みすぎるとさらに不安が増すので気を付けつつ。苦笑)

なるべくなら精密検査はしたくないけれど、
どうせやったのであればそれを細かく記しておくことは
この先に同じようなことをする人のプラスにもなるし、
何より自分自身の記録にもなります。
というわけで長文になりますが、忘れないうちに書いていきたいと思います。
(リアルな描写が苦手な方は避けてくださいね。)

☆☆☆

今日、自分の人生の中で初めての体験がありました。
「造影剤CT検査」です。

そもそもどうしてこの検査をすることになったかというところから書きますと・・・
(すみません、個人的なリアルなお話で)
健康診断の尿検査・・・潜血の部分で再検査になったからです。
慢性的に膀胱炎の症状にも悩まされたりもして、
検査をしたその日もなんとなく下腹部に違和感があったので
医師から「超音波(エコー)で診てみましょう」と言われたときには
是非お願いします!ハッキリさせたいです!という感じでした。
(検査は12月14日に行いました)



結果を聞いて、驚きました。



腎臓も膀胱も問題ないですね。とても綺麗です。
ただ・・・」




ただ?





肝臓の血管腫がありますね」






「え?肝臓?


完全にノーマークだったので、我ながら変な高さの声が出ました。

血管腫・・・この漢字が浮かぶまでに少し時間がかかり、
それって腫瘍の「腫」ってことか?と思って顔がこわばり、
その表情を察知した医師が言いました。

良性の腫瘍です。悪性ではないのでガンではありません。
肝血管腫って通常何も症状がなければそのままにしておきます。
ただ・・・」



ただ?(本日2度目)




「ちょっと大きさがあるので、念のため精密検査をしておいたほうがいいですね」

はぁ。膀胱炎はどうなるのだ?そのための検査だったはずが・・・?

「造影剤を使ったCT撮影になります。
今までこの検査でアレルギーを起こしたことはありますか?」

「いえ、あの、そもそも造影剤が初めてなのですが」

「ああ、そうでしたか。それだとアレルギーがあるかわからないですよね。
ちょっと副作用が出たりすることがあるので、確認しながら進めていきます。
別の専門病院での検査になるので、ここで電話で予約しましょう」

あれよあれよという間に電話の子機を持った看護師さんが現れ、
別の部屋で私の代わりに電話をしてくれます。
かけてくれる前に「いつの予約がいいですか?」と聞かれました。
うーん、副作用が出てしまったら仕事現場に差し障るから嫌だな・・・
その思いが一番に頭をよぎり、「あ、12月28日でお願いします」と答えました。

しかしすぐに「うわー、それこそもし副作用が出たら年末年始に病院やっていないぞ」と
一気に不安になりました。

年明けにしようかな・・・別に肝臓は何も症状が出ていないわけだし・・・

でも「今年の疑い今年のうちに」だな・・・とか、
まあ、あれこれ考えて28日にしました。
(その後、結果が分かるのは年明けということが判明するのですが。苦笑)


☆☆☆


当日。検査は14時から。
6時間前から食事はNGということで、朝7時半過ぎにおにぎりを2つ。
午前中はネイルサロンで施術してもらって気分を紛らわせました。
施術の途中でいつもドライフルーツの入ったおいしい紅茶を出してくれるのですが
「はっ、食べちゃダメだ!」と気づいて、お水にしてもらいました。

14時にクリニックに到着。
「当院は初めてですか?」と聞かれました。
実は以前に2度、外科的なことでMRIを撮ったことがありましたが
内臓は初めてだったのでその旨を伝えると、問診票を書くことになりました。

その用紙に沿って検査の前に医者の先生の問診があります。

・症状はないか(肝臓は何も感じない、むしろ膀胱炎と思われる下腹部痛が気になると伝える)
・これまで薬でアレルギーになったことはあるか(1種類、過去に薬疹が出たことがあると伝える)
・喘息はないか、腎臓・心臓などに疾患はないか、糖尿病はないか(全てないと伝える)
・現在の身長体重

凄く早口な若い先生で、何を言っているのか聞き取れない箇所がいくつかあって
実は今回この問診が一番不安でした(苦笑)。


その後、検査着に着替えて順番を待つこと5分。

いざ呼ばれてCTの検査室へ。
初めての造影剤に緊張MAX。
すると看護師さんから言われました。


「まだですよ。お薬入れるのはもう少し後です」


え?そうなの?

機械に横たわる前に、問診されたときと同じような内容を聞かれました。
さっき答えたんだけど伝わってないのかなと思いましたが、
考えてみれば大事なことですからね。何度だってお伝えしますとも。


しかし、一つだけさっきと違うことを聞かれました。
それが・・・



「投入するお薬の量は体重で決まるので、
先ほどお伝えいただいた体重の数字でお間違いないでしょうか」



え?

ええ?

コロナ禍で運動不足で絶対太った・・・それは否めない、
でも、ここ3ヶ月、敢えて体重計に乗らない日々だった・・・
もちろん申告する際は多分これくらいになっているだろうなという考えのもと、
1~2Kg多めに伝えたつもりだ・・・
でも、もしそれより多かったら・・・そこまでは知らん!!!(大汗)

「えーっと、最近計っていないので、
もしかしたらそれより少し多いかもしれませんけど、
でも、そこまで大きな差はないはずなんですけど、あのー・・・」

薬の量と言われた途端にビビッて、ちょっとしどろもどろになった自分がいました(苦笑)。

それに答えた後、いよいよ仰向けになったところで
血管に針を刺しますが左右どちらでもいいですか」と聞かれました。


「はい、どちらでも」

(この答えを後悔することになるのは2分後・・・)


右腕の静脈に針が刺されました。
採血のときは自分が起き上がっていて刺す場所を見られますが、
寝ながらというのはこれまたちょっと緊張するものですね。
「ちょっとチクっとしますよ」
「はい」
うん、本当にちょっとチクっと。そして、
「薬の前にまずはお水を入れますね」と言って点滴からお水が入りました。


「大丈夫ですか?痛くないですか?」
「はい、大丈夫です。」


よしよし、大丈夫。天井を見ながら自分に言い聞かせました。

すると・・・





「それでは両腕をバンザイするように上にあげてください」




え?点滴刺さってるけど、そのまま動かすの?
そうか、腹部のCTを撮るから、腕を下げていたらダメだよね・・・。

この腕を上げて寝ている姿勢が・・・つらかったのです。

実は今年1年四十肩で右の腕があげられずスカッシュもできず
整骨院に9か月通ってようやく普通の生活に戻れるようになっていたのでした。
肩の痛みは治癒しているけれど、可動域があともう少し欲しいって感じだったので、
点滴の針を刺している腕を上に伸ばすというのが、
どうにもこうにも大丈夫だろうかとすごくドキドキして
力が入ってしまったのでした。
左にしておけばよかったー!!!知っていれば・・・あー。

すみません、これに関しては完全な独り言。
でも、仰向けで腕を上げるというのは大事なポイントです。


検査スタート。


お水を点滴している(=造影剤を入れていない)状態で
まずは何枚か撮影していきます。
「途中何かあったらマイクが内蔵されているので、声でお知らせくださいね」と
技師さんから言われました。

CTの機械の中に体が入っていきます。
「息を吸って、止めて」と機械から指示があり、その通りにすると、撮影がされます。
頭のほうに動いて1回、足のほうに動いて1回、もう1回くらいしたかなぁ。


「今から造影剤を入れていきます」


来た!!!(本当は逃げ出したい気分)


「吐き気や胸の苦しさが出たらすぐに声かけてください」
「はい」
「薬の影響で体が熱くなりますが、これは副作用ではないので心配しないでください」
「は、はい」
「お薬を勢いよく流し入れるので、体内に入ってくるのが分かると思います」
?!・・・・・は、はい」
「繰り返しますが、気分が悪くなったらすぐに声かけてください」
「・・・・・・・・・・・はい」


「はい」と返事をするごとに緊張が増します。



「では薬を入れます」



カチッ(と音がした気がする)

勢いよく来るんだよね・・・勢いよく・・・




数秒後にじわっとお尻が温かくなりました。
これはネットで調べて予習済み。
「おもらししたような感覚になる」と書いてあったのです。
本当だ、まさに!
知っていなければ「うわー」と思うことでした。
でもそれ以外は体が熱いなと感じることはありませんでした。

それより気になったのは「胸の苦しさ」のような感覚。
入ってすぐになんだか心臓のあたりがドクンとして、
胸が詰まるような感じがした・・・気がしたのです。
「大丈夫ですか?」と言われても、これを大丈夫と言っていいのかわからない・・・
別に息も吸えるし、うん、大丈夫、大丈夫なはず。
これこそ「勢いよく一気に流れてきた薬」を受け止めた証拠なのだろうか・・・
「大丈夫ですか?」と再度聞かれ「はい、多分大丈夫です」と答えてしまった・・・
だって、それが本当の気持ちだったから・・・すみません(苦笑)。

造影剤を入れてからは下のほうに動いて1回、上のほうに動いて1回、
それから1分ほど時間をおいて、また下のほうに1回、上のほうに1回、
息を吸ったり止めたりしながら撮影し、終了となりました。

看護師さんから「お水がまだちょっと残っているので全部入れてしまいますね」と言われ、
点滴が空になるまで流してから針を外しました。

全てが終わって起き上がってから
「あのー、胸の苦しさってどんな感じなのでしょうか」と聞いてみたら
「息を吸って止めてというようなことをした影響もあったり精神的な問題もあるので、
今こうして普通に話せていれば大丈夫だと思います」・・・だそうです。

最後に注意事項の説明がありました。
・食事はすぐにOK。飲み物もアルコール以外はOK.
・造影剤は尿から排出されるのでたくさん水分をとってトイレに行くこと。
・この検査は数時間後から数日後に副作用が出る人もまれにいるので
その場合は速やかに電話をすること。
夜間など連絡がつながらないときは救急病院もしくは119番すること

気が抜けないですね・・・
でも、とりあえず検査は無事に終わりました。よかった!!!
経験値が上がったということで・・・。

結果が分かるのは来年です。
もうあれこれ考えても何も変わらないので、穏やかに年越ししたいと思います。

※造影剤CTを経験したことがある友達に事前にいろいろ話を聞けたのも大きかったです。
やはり経験談・体験談って大事だなぁ。感謝。

by mikikasai819 | 2020-12-28 21:22 | にっき(日々の出来事) | Comments(0)

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