元ラジオ局アナで今はフリーで活動中、河西美紀(かさいみき)のげんき・やるき・ほんきのつぶやき。

by mikikasai819

河西アナといえば。

2006(平成18)年。河西美紀。アナウンサーという職業に就いて丸7年。
私の声を聞いたことのある人といえば、
局アナ時代に番組を聴いてくださったFM群馬リスナーの皆様。
ウェザーニューズ時代(半年のみ)に
朝の番組のお天気コーナーを聴いてくださった山口放送リスナーの皆様。
フリーになってから私が携わったナレーション作品を偶然見た方。
様々なイベントの司会進行をしているところに偶然居合わせた方。
現在でいうと、J SPORTS携帯サイト「速報!スポーツTV」の会員の方。
・・・多くの出会いがありました。
しかし、もちろん、全国の皆様が知っているような有名人ではありません。

有名なのは、70年前の河西アナです。

1936(昭和11)年。河西三省。NHKのアナウンサー。
第10回ベルリンオリンピック水泳女子平泳ぎ200メートル決勝。
ゴール直前「前畑がんばれ!がんばれ!がんばれ!前畑がんばれ!
勝った、勝った!前畑勝った!」と絶叫し、
ラジオを聞いていた日本中の人々を感動させた話はあまりにも有名です。
がんばれを24回、勝ったを14回繰り返したといわれています。
実況は客観的であるべきですが、このときは、主観的な彼の気持ちの高ぶりが
ラジオの前の人に伝わり、結果的に歴史に残るフレーズとなったのでしょう。
もちろん、昭和11年といったら、私の両親も産まれていないくらい前ですが、
何かの縁で70年後、同じ苗字で、今、私はアナウンサーという仕事をしています。

河西先輩(というのも恐れ多いですが)!
私も、オリンピックのような大きな規模でなくとも、
日々の感動を上手に伝えられる喋り手になりたいです・・・。

※シドニーオリンピック・サッカーの実況で某アナウンサーが
「ゴール!」を28回叫んでクレームが沸き起こったのは記憶に新しいですが、
あれは個人的に河西三省さんとは全く趣が異なると思います。
前畑の姿が当時ラジオの前にいる人には見えなくてドキドキしていたのと異なり、
サッカーのゴールシーンは、視聴者はみんなその瞬間を見ていたわけですから。
実況側が自然と応援したくなる雰囲気でレースが展開していたのと異なり、
ゴール後のしつこい連呼が不自然さを醸し出してしまったのは否めないのですから。
by mikikasai819 | 2006-02-22 18:18 | にっき(日々の出来事) | Comments(2)
Commented by すろーすたーた at 2006-02-24 00:26 x
わたしは最近、アナウンサーの声が鬱陶しく感じることが多くあります.
映像、音から分かる緊張感、今話題になっているフィギアスケートのような華麗さ、を味わいたいのにそれ台無しにしてしまう絶叫、早口。
本当にセンスがないと思います。無言でも伝わることがあると思うのですが。
結局、まとめると葛西さんと同じこと言いたかったことに気づきました。
Commented by mikikasai819 at 2006-02-28 15:24
すろーすたーたさんのご指摘、心に留めておかなくてはならないことだと思います。静かに見せるところももちろん必要で、でも、的確な実況で
理解力が増すことがあるのも事実で・・・。
やはり、難しいですが、程度の問題になってきますね。
常に喋り手が、視聴者の立場になって取り組むという基本が
ポイントになるのではないかと個人的には思います。
ひとりよがり・自己満足に決してならないように・・・。