祖母を笑顔にさせた音楽の効果

1日(ついたち)だからという決意表明は今月は割愛(笑)。
早速本編。

私には96歳の祖母がいます。
幼い頃からずっと一緒に住んでいました。
昔から母より祖母の方がしつけに厳しく、
それでもその分多くのことを教えてもらいました。
洋裁が得意で、小学校低学年くらいまでの私の服は
ほぼ祖母が作ってくれたものでした。

俳句、墨絵、習字、ダンス、大正琴、カラオケ・・・
これらは祖母の習い事のほんの一部です。
多趣味で友達も多く、80代後半からパソコンを触り、
なんというか、私のフットワークの軽さや旅行好きなところは
隔世遺伝したのだろうと思わされることばかりでした。

そんな祖母も寄る年波には勝てないのか、
ここ数年耳が遠くなり、同じことを何度も言うようになり、
そのうち認知症の症状も出てきてしまいました。
今年に入ってからは腰を強打して入院し、ますます衰えました。
2月に私のこともわからなくなってしまった時は
あまりのショックで涙が出たほどです。
(その時の記事はこちら

それでも、祖母は1日1日を生きています。
弱った今でも96歳には見えないです。

このたび、リハビリテーション病院から退院することになりました。
退院というとめでたいイメージですが、
これまで看護師さんがしてくださったことを全て母が行います。
介護ベッドの横に寝て、夜中は2〜3度起こされるそうです。
トイレは自分ひとりでは無理なので母が全て面倒を見ます。
本当に、想像を絶する大変さだと思います。

それでも母にとって祖母は自分の母。
「献身的に」というのはこのことだと身内ながらに感動する動きで
サポートしています。

さて、そんな祖母が近くのデイサービスに行くことになりました。
週に3日。
日中の数時間ですが、母は自分のことをする貴重な時間です。
昨日が初日だったので、
「おばあちゃん、どうだった?」と母に電話をしてみたところ
母曰く「最初は行くのを嫌がって立とうとしなかったのよ」と。

初めての環境に入るのはさぞ辛いでしょう。
せっかく退院して慣れ親しんだ家に帰って来たのにという
哀しい気持ちが絶対あったと思います。

実際、デイサービスの施設に到着後、最初は全く馴染まず
祖母は誰とも話さず静かにしていたそうです。

ところが、数時間して、そんな祖母を一変させるものがありました。

それが、音楽。

外部から唄い手さんが来て民謡を披露してくださったようなのですが
ある地域の唄が流れて来たら、急に笑顔になって歌い出し、
隣の方とも談笑し始めたというではありませんか。

スタッフの方もあまりの表情の変化が嬉しくて、
そのときの祖母に思わずカメラを向けて撮ってしまったんですよと
母に見せてくれたそうです。

民謡が特別好きという祖母の印象はありませんが
頑なに閉ざしていた心がパーッと明るくなるきっかけだったのでしょう。
その場の雰囲気を想像すると私も嬉しくなりました。

それにしても、音楽の力ってすごいなぁ。

昔からピアノを習っていた私。
楽譜なしでもある程度の曲は即興アレンジで弾けるので
今、祖母のために懐かしいメロディーを弾いてあげられたらなぁと
心から思っています。
もし私の名前が出てこなくても曲に反応してもらえたら
そちらの方が今は嬉しく思えるかもしれません。

あとは母のサポートも。
直接的ではなくても、自分のできることを。

by mikikasai819 | 2018-07-01 08:10 | にっき(日々の出来事) | Comments(0)

元ラジオ局アナで今はフリーで活動中、河西美紀(かさいみき)のげんき・やるき・ほんきのつぶやき。


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