言葉の選択について思うこと(記事掲載の件)

何も知らなかった人にはそのまま知らないでいてほしい事項ではありますが、
ここ数日ちょっと心が疲弊してこのままだと胸が張り裂けそうでツライので、
こういう時こそ、自らのブログを有効に使わない手はないだろうと思い
重い腰を上げて文章をしたためようと思います。

CLUB NIKKEYという女性向けサイトに掲載されました。
「仕事ゴコロ、女ゴコロ」という様々なお仕事の方のお話が毎月更新されていて
非常に勉強になるページです。
そこにフリーアナウンサーの私が載せていただけるということで、
お声掛けに心から感謝しました。
私がこれまでどのように歩んできたか、インタビュアーのライターさんがいて、
その質問に答えるような形で進んでいきました。
自分の人生を振り返る意味で貴重な時間となりましたし、
ああ、つらいこともあったけれど今があるのはすべてその時の蓄積なのだ、
無駄だったことは何もない、その時代ごとに支えてくれた人達に
感謝したい気持ちでいっぱいになりました。
ライターさんにもとてもよくしていただきました。嬉しかったです。

取材のあと、1度の推敲をさせていただいたうえで、記事がUpされました。
すぐにこのブログでお知らせしようと思ったのですが
やはり性格上「どうしようどうしよう」と考えていたら
気づけば4月も中旬を過ぎてしまい(苦笑)、
そうだ、月末にまた別のサイトでほぼ同じ文面で紹介されるという
説明を受けていたのでその時にお伝えしようと思いました。

いつそれがUpされるかはわからなかったので、
下旬になってからそのホームページを覗きに行ったら、Upされていました。

でも、その新たな記事は本編こそ同じでしたが、
タイトルは
「ひとつに絞らない。ずっと色々なことをしていく」から
↓↓↓
「夢のアナウンサー 「違う畑」で私がまいた種」と変わっていました。

確かに夢ではありましたが、アナウンサーという単語が際立つように感じ、
色眼鏡で捉えられないといいのだが・・・と正直思いました。

タイトル以外に文章の導入部分も、異なる紹介文に変わっていました。
たとえば冒頭に「河西さんは転職経験者」と書いてあって、
まあ、確かに一時期アナウンサーの仕事から離れていたのは事実ですが、
派遣会社に社員として就職したわけではありませんし、
アナウンサーを廃業したつもりも私自身はありません。
実際にお会いしていない方が書き換えると
やはりニュアンスが違うかな・・・と思いました。

ただ、ここまでは、最初から少々の変更はあると説明されていたので
原文と全部同じではないのも分かっていたし、
これはこういうものだ、いちいち過敏に反応することでもないと納得していました。


・・・ところが、ほどなくして、1通のメールが
お仕事でお世話になっている方から私のもとに届いたのです。


「なんとなくYahooニュースを観ていたら河西さんの記事が載っていてびっくり!
思わずじっくり読んでしまいました。」


え?
Yahoo?


どうやらこのタイミングで出た記事が拾われ、
Yahooニュースとして転載されたようでした。

Yahooニュースといえば私もしょっちゅう見ています。
格段にアクセス数は増えるでしょう。
自分を知ってもらうには絶好の機会かもしれません。

しかし、Yahooのページにアクセスして、私は血の気が引く思いがしました。
またも異なるタイトル、しかも、明らかに、
ネットユーザーの興味を引こうと書き換えられたものだったからです。

夢の「局アナ」、4年でまさかの退社、ハケン会社に転職、復活までの波乱の道とは?

・・・どうしたらこんな風になるのかと、目を疑いました。
わざわざカッコ書きで「局アナ」と記したり「ハケン」とカタカナにしたり、
私からしたら、それこそ何も知らない人が勝手にこのように表記を変えたことで
記事のニュアンスが明らかに変えられてしまったショックしかありませんでした。

第一、Yahooに取り上げられること自体、全く想像していなかったため
影響力の大きさをどんどん目の当たりにすることになりました。
私が見た時点でネットユーザーからは既に多くの辛辣なコメントが並んでいました。
・・・匿名でいいので書きたい放題。中傷や誤解。
勝手に言ってればいいと笑ってスルーできる性格ではないため、
正直傷つくことばかりでした。
見ないこともできたのかもしれませんが、すべて目を通しました。
いや、無防備に目を通してしまったというのが正しいでしょうか。
「この人たちは私の何を知っているんだ?」と憤りを覚えるのと同時に
公開いじめにあっている感覚に陥り、身を切られるような思いでした。
(その後、あまりに酷い表現だったからか削除されたコメントもありました)

いいんです、「美貌より野望がモットーです!」と自虐的に言って
笑いをとりながらアナ受験してきた身としては
局アナという印象から抱く美しさへのイメージは痛いほどわかります。
すみません、反論の余地もないです。
でも、自分にもこの仕事への誇りはあります。

あと「局アナの定義を考え直す時」というようなコメントもありましたが
そもそもこの単語は「放送局の社員アナウンサー」以外の何物でもないはずです。
というか、私、自ら「局アナ」って言わないですから。

何より今回思ったのは、ああ、こうしてネットというのは
本人の意図することから歪曲された情報が流れ、
それを訂正しようにもできず、削除しようとしても残ってしまう、
言葉が独り歩きし、都合よく切り取られ、時に確認もなく創作すらされる事実、
大した意思もない(であろう)心ない人の言葉に傷つく人がいる現状、
自分自身がこのような状況になって、本当に様々なことを考えさせられました。

同時に、心中穏やかではない状況とは裏腹に、
このYahooニュースを読んだ知人からは
「読んだよー。感動した!」「美紀ちゃんらしい人柄が出ていた」
「河西さんみたいなアナウンサーを目指します」などと
温かい言葉が多数寄せられました。
自分のSNSで紹介をしてくれる友達もいて恐縮するほどでした。
本当に自分の存在を分かっているリアルな友人・知人は、
私のことを分かって記事を読み、改めてその想いを感じてくれて、
素直にその感想を発信してくれたのだということも身に染みました。
そのことに関しては鬱々とするべきではなく、
むしろ、理解をしてくれる大切な人たちに心から感謝したいという気持ちで
いっぱいになりました。ありがとうございます。

ここまでの経緯をしっかり述べられているか
現段階においても自信がありません。
この文章を載せることでまた誤解を生んだり
面倒なことになるかもしれません。
静観していたい、これ以上気づかれたくない、
早く過ぎ去ってほしいという気持ちもありました。
でも、言葉を扱う人間だからこそ、自分の言葉で、今の状況を説明したい、
自分の気持ちを的確に表したい、その想いでこうしてブログに記しました。

何か文句のある方、今回はそっとしておいてください。
私、打たれ弱いです・・・(苦笑)。

何年か経ったら大したことないと思うかもしれませんが、少なくとも自分は
有名になりたくてアナウンサーを志したのではないということを
奇しくもこのような形で再認識しました。
(というか認識するまでもなく根底からそうですが)

決して今回のことも人生において無駄ではありません。
自分が取材をする側に普段いますので、
今後番組内でインタビューなどをする際、
相手の気持ちに寄り添いながら、一つ一つの言葉のチョイスを、
今まで以上に丁寧にしていきたいなと思います。

Commented at 2018-04-30 16:53 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by mikikasai819 at 2018-04-30 17:08
非公開コメントを下さった方、ありがとうございます。
インタビューに関わってくださった皆様が誠実な対応だっただけに、
こういうタイトルに変化してしまったのが本当に残念で。
でも勉強になりました。

同じような経験をされた方がいるとのこと、さぞ辛いお気持ちだったでしょうね。
やはりこういうことは他にもあるのですね。。。

※別件は改めてメールさせていただきます♪
Commented by つかちゃん@物欲王 at 2018-04-30 19:08 x
ネットでのコメントには、肯定派はあまり投稿しないので目立たず、結果、否定派の方が目立つという特性があります。
で、否定派の中には、真っ当な意見もあると言えばあるのですが、ただのストレス発散や、ちょっとでも自分が気に入らないというだけで口汚く叩く人もいます。

言葉遣いが悪かったり、悪口、誹謗中傷、嫌がらせを交えたものは「意見」とはなり得ないので完全無視してもいいし、本当に侮辱的等、度が過ぎるものは通報してもいいです。
自分が取り入れるべきと思う「意見」だけ取り入れるようにすればいい、と僕は思います(^^)
Commented by mikikasai819 at 2018-05-01 15:32
> つかちゃん@物欲王さん

ありがとうございます!
励ましが本当に心に染み入ります。
影響力の大きさを学ぶとともに、確かに「意見」という概念についても
気にするべき時はしっかり受けとめ、それ以外は惑わされないようにしたいです。

Commented at 2018-05-01 19:56 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by mikikasai819 at 2018-05-03 13:09
非公開コメントをくださった方、本当にありがとうございます。
気持ちに寄り添って理解していただけて、
一緒に怒り悲しんでいただけて、
どんなにお礼を言っても言い足りません。

気持ちは切り替えたつもりでも、一日に何度かは
やはりまだ負の感情が襲ってきます。
でも、いただいたエールが間違いなく心の支えになっています。
ありがとうございます。
直接お礼を言えるその日が来たらもっとしっかり言いたいです。
by mikikasai819 | 2018-04-30 16:00 | はたらき(お仕事) | Comments(6)

元ラジオ局アナで今はフリーで活動中、河西美紀(かさいみき)のげんき・やるき・ほんきのつぶやき。


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