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アクセント辞典

アナウンサーという仕事をしていての必需品は、
人それぞれだと思いますが、
(商売道具)・ストップウォッチ(時間管理)、
そして、アクセント辞典です。

アクセント辞典_e0039787_152867.jpg


普段喋っている単語のアクセントなんて、考えたことない!という方が
大半かと思いますが、
ニュースを読むとき、ナレーションをするとき、
アナウンスなどの発音やアクセントは
この「日本語発音アクセント辞典」(NHK放送文化研究所編)が基準となります。

ちょっと覗いてみます?
こんな感じです。せーの!
アクセント辞典_e0039787_1522672.jpg

(たまたま開いたページ。他意はありません)

私にとっては慣れてしまっていますが、
この辞典は、特殊な記号で表記されているので、
初めて見る人には意味不明だと思われます。

ちなみに、私は東京都出身ですが、
必ずしも標準語・共通語がパーフェクトではありません。
むしろ、あまり不安・疑問を持たず合っていると思い込んでいるため、
間違っていることに気づかず、我ながら厄介なこともあります。
(関西出身のアナウンサーさんなどは、最初から発音を直そうと思って臨むので
逆にしっかりしたアクセントの知識を持っていらっしゃったりします。
ちなみに、故・逸見政孝アナウンサー(大阪出身)には、
「アクセント辞典の覚えたページを食べていった」というエピソードがあります!)
まあ、何はともあれ、原稿を読む前には必ず正しいアクセントを確認しているのです。

さて、そのアクセントについてですが、
最近は、辞典を見て「なるほど」と思うものより、
「え?本当にそうなの?」と思うものが多くなってきました。
実際、収録のときなど、辞典どおりに読むと、
「河西さん、それ合ってます?なんか違和感ありますねぇ」と言われてしまって
『はい・・・、アクセント辞典の表記ですとこうなるのですが・・・』と答えるパターンが
結構あるのです。
それだけ普段使っている日本語が変わってきたのだろうと思います。

美しい日本語を保つことは重要なことですし、
その役割を担うのがアナウンサーだと思っています。
しかし、時代が変われば言葉も変わってきます。
マニュアル化してしまって、むしろ意味が分かりづらくなってしまっては本末転倒。
実際、今出ているアクセント辞典は、私が新入社員のときから変わっていません。
この7年で、また変わっているところはたくさんあると思います。
ある意味、言葉は生きていますから、
上手に付き合っていきたいな・・・と思う今日この頃です。

ちなみに、「ら」抜き言葉は、個人的には非常に抵抗がありますし、
アナウンサーをしているうちは、まだまだ抵抗感をなくさないようにしていきたいです。

・・・たとえば「見れる」「食べれない」「出れる」「一緒にいれたら」・・・など。
うわっ、書いているだけでゾッとしてしまいました(苦笑)。
でも、数十年後にはこれが正しい日本語になるかもしれないのですよね。

by mikikasai819 | 2006-01-28 23:59 | はたらき(お仕事) | Comments(0)