2017年 08月 28日
サプライズを振り返る
☆☆☆
サプライズで心底驚いた経験ってありますか?
そんなことあるはずないのに、目の前で展開されていることへの驚き。
今年の8月19日は、本当に大きなサプライズが待っていました。
誕生日のビックリ旅行で?
いえいえ、その前の、披露宴司会のお仕事で、です。
毎年定期演奏会の司会をご依頼くださる武蔵野シンフォニックブラスオーケストラ。
私のHPにもお客様の声のコメントを寄せていただいているほどで、
本当にお世話になっています。
このたび、団長の椋尾さんから、ご自身の披露宴の司会をお願いされました。
GWの演奏会の時はまだ詳細は決まっていなかったようで、ご依頼されたのは5月中旬。
忘れもしない、青森からのお仕事帰り、新幹線を降りた駅で電話をいただきました。
「河西さん、結婚披露宴をすることになりまして、ぜひ司会をお願いしたいんですが」
「おめでとうございます!!いつですか?」
「8月19日です。ご都合いかがですか。」
あ、バイクの日だ(笑)。←本当にそう思った。
「はい!空いていますよ!」
新郎新婦にはその日が誕生日だとはもちろん伝えませんでした。
自分から誕生日を申告する必要もないですし、気を遣わせたくないし。
ただ、実は一度だけ伝えようかと思った瞬間があったのです。
それは、お二人のプロフィール原稿を作成するために取材していた時のこと。
「私達、19日という日付にご縁があるんですよ」と告げられたのです。
出会ったのも19日、両家顔合わせも、新居への引っ越しも、入籍も、
そして、今回披露宴も!
そんなこと聞いたら、「私も19日大事です!」って言いたくなりまして。
誕生日もそうですが、実は私の披露宴も3月ではありますが19日でしたし。
でも、それはまた無事にお開きになったあとでもいいかなーと思いとどまったのでした。
そんなわけで、当日。
8月19日、真夏です。きっと暑いに違いない、熱中症が心配なほど。
しかし、ご存じのとおり、東京(横浜)はずっと雨が続いていました。
結果、晴れました。
新郎は極度の雨男、新婦は極度の晴れ女。勝者、新婦!!!
(夕方からゲリラ豪雨を考えると、日中晴れて本当に良かった)
今回の披露宴会場は横浜ベーリックホール。横浜市の歴史的建造物です。
建物の説明なども資料を基に私からさせていただきました。
いざ始まってみると、新郎新婦の人柄がよく出る会で、終始和やかに進んでいきました。
原稿を作成したお二人のプロフィール紹介も笑いが出て、
こういう時は司会冥利に尽きます。
途中、新婦の勤務先からのサプライズで新婦が涙するシーンもありました。
ウェディングプランナーさんと私は知っていて、新郎新婦は知らない演出。
サプライズ、大成功!こういうときは嬉しいものです。
そう、ここでは、自分がまさかサプライズを受けるとは夢にも思いませんでした。
・・・宴の後半、オーケストラのメンバー(新郎も含む)による
管楽五重奏の披露がありました。
お二人の思い出の曲「美女と野獣」の演奏でした。
新郎の演奏する凛々しい姿と、それを見つめる新婦の瞳。
ああ、いいなー、ホントに、と、その姿に私は見とれていたように記憶しています。
曲が終わり、拍手!!!
「ありがとうございました」・・・と私はマイクで喋り始めようとしたのですが、
おや?演奏者が一礼・・・しません。
なんか、譜面台を動かしています。これ、まだその先があるような空気。
え?1曲だけのはずだけど。打ち合わせと違う。
こういう時に、進行している側からすると、
ハプニング回避モードの思考回路になります。
少し様子を見ようか・・・どのタイミングで入っていこうかな・・・
マイクを置いて黙っていると、ほどなくしてもう1曲の演奏が始まりました。
♪♪~♪♪♪♪~
ホッ。やっぱり2曲だったんだー。変にコメント挟まなくてよかった。
でも、1曲だって聞いていたんだけどなぁ、打ち合わせのミスかしら。
♪♪~♪♪♪♪~
どこかで聞いたメロディーだと思いながらも、私は次の展開を考えていました。
団員からこの曲に関しては何か説明があるのかな。
私がフォローする類のものではないかな。
・・・ん?待てよ。よくよく聞くとこの曲・・・、
ハッピーバースデー トゥー ユー ではないか。
(本当にしばらくして気づいた)
・・・
・・・
え?
えーっと、誰かお誕生日の人いた?
・・・
いる。
どこに?
ここに。
まさか、私か?
・・・
・・・いやいやいやいやいやいや、主役は新郎新婦だからね。
司会は目立つべきものではないんだからね。
でも、他に誰?
いや、こうなると私だろう。
でも、どうして知られているんだ?
何も言ってないのに。
いや、まだ私と決まったわけではない。
そもそも夢か?
そんなことを頭でグルグル思っていながら、
すごい綺麗な音だなという冷静さもあって。
演奏が終わり、お客様もみんな拍手はしながら何が始まるんだ?という表情。
すると、演奏をメインテーブルで聴いていた新婦が私の方を見て立ち上がりました。
「今日、この会場にお誕生日の人がいます」
会場どよめき
「司会の河西美紀さんです」
「え?んあぁ、ちょっ・・・と・・・(我ながら判別不明な声を上げる)」
そうだったかー!私だったかー!注目を浴びてめちゃめちゃ恥ずかしい!
「司会をお願いした時は知らなくて、
そのあと河西さんのホームページを見ていたら誕生日が8月19日ってあって、
私達、そんな大事な日にお願いしちゃった!って思って・・・(以下略)」
すみません、略っていうか、覚えていません。
だって、あまりの驚きと恐縮と、何より嬉しさで、
血が逆流する・・・じゃないな、この場合は、
血が勢い良く巡る感覚とでもいいましょうか。
会場中のお客さんが私に注目しているわけです。
そういうの、嫌いじゃないでしょ?と思った方、
いやいやいやいや、ですから、この場は結婚披露宴ですから、
新郎新婦が主役ですから、そういうモードに切り替わりません!って。
むしろ恐れ多い気持ちにすらなりました。
でも、考えてみれば、その主役のお二人が私のためにこうして時間を設けてくれて
会場全体で大きな拍手と「おめでとう」の声。
なんと私は幸せ者なのでしょう。
大きな花束とプレゼントもいただき、幸せすぎて涙が出そうになりました。
・・・プロ野球選手って、誕生日当日は
投手ならピッチャーマウンド、打者ならバッターボックスに最初に入るとき、
応援団がハッピーバースデーのメロディーを吹いて(歌って)くれます。
いわば仕事中にお祝いをしてもらえる、素敵だな、本人も力がみなぎるだろうな、
そういう経験ってなかなかないな、と思っていましたが
まさに、今回、仕事中に、しかも私の場合はサプライズで、
こうしてハッピーバースデーのメロディーを、
なんと生演奏で聴くことになるなんて、本当に感激でした。
ありがとうございました。
・・・と、この時点でおひらきまではまだ30分ありましたし、
それこそ、新婦のお手紙朗読や記念品贈呈などクライマックスも控えていますので、
しっかり遂行させていただきましたよ。
(この30分でもお身内へのサプライズがあり、
ああ、たくさん準備・工夫がされている、さすが新郎新婦!と思いました。)
そんなわけで、私にとっても忘れられない2017年8月19日になったのでした。
椋尾さんおめでとう!
そして、団員の皆様、お会いできてうれしかったです。
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礼佳
at 2017-09-11 22:08
x
素敵な結婚式、そして素敵なお誕生日になったんですね!
サプライズってより嬉しさが増しますね!
サプライズってより嬉しさが増しますね!
0
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by
mikikasai819 at 2017-09-13 15:20
そうですねー、今思い出してもあのサプライズは感動です。
あんなことが実際にあるんだなーって思いました。
あんなことが実際にあるんだなーって思いました。
by mikikasai819
| 2017-08-28 11:20
| けっこんしき(結婚あれこれ)
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Comments(2)