このきなんのきまちあるき 「ば・・・馬喰町」

東京にあるたくさんの駅の中から五十音順に選んで、その駅の周辺を歩く、
河西美紀のこのきなんのきまちあるき。

「あ」から順に「わ」まで終えて、今は濁音に入っていますが、いよいよ、残すところあと２回。
今月で１周することが確定いたしました。しかも、もう、選びようがない２駅。
さあ、ラストスパートですよ。

今日は「ば」から始まる駅。１つだけ。いや、２つだけ。
どちらにしても、同じエリア。ということで、今日は総武線快速の馬喰町駅です。
（都営新宿線に「馬喰横山」駅があります。）

この駅は、問屋街として非常に有名。
かといって、私は問屋さんではないわけですから、馴染みはありません。
初めて足を踏み入れましたが、洋服を中心に、
帽子、ネクタイ、カバン、着物・・・色々な問屋が軒を連ねています。


当然、荷降ろしのトラックや、業者さんであろう車も多く止まっています。

お店をのぞいてみると、安い価格でたくさんの品物が並んでいます。
しかし、同じくらいアピールされているのが、店頭に貼られている但し書き。




そうです、さすが問屋街、小売のみ！って徹底しているのです。
よって、「あっ、いいな！」と思ったものも買うことはできません。
街の中には、「小売もしています」というお店もあって、それもそれで貼り紙がしてありました。
でも、そういうお店は１～２割程度です。
そんな中で、私が楽しんでしまったのは、カタカナで「シモジマ」。
あらゆる種類の文具を置いています。ここは、飽きませんよ。


さて、馬喰町で何かランチを・・・と思いまして探しました。
小伝馬町の方に歩いていって、見つけたイタリア国旗。
Ｆｉｎｇｅｒｓ　Crossedというお店。グッドラックを意味して指をクロスするポーズのことだそうです。

イタリア国旗ですから、当然、パスタランチが多い。

でも、店頭には、限定３０食「特製デミグラスハンバーグ」とあります。
迷いましたが、やはり食べるべきかと、この「限定３０食」をセレクト。

１１時半。オープンとほぼ同時に入ったので、まだお客さんは多くありません。
でも、入ってくる人、ご年配の方からサラリーマンまで、
次から次へとこのハンバーグを頼んでいるので驚きました。やはり人気メニューなのですね。

出てきて食して納得！

まずは大きい！
そして、粗びき肉がゴロゴロといった感じで、存在感あるのです。
生卵も入っていて、そのうち熱さで半熟になってくる感じもよく、ソースも上品で絶妙。
ビーフシチューのような感覚。ソースは全ていただきました。美味しかったです。９００円。
しかも、夜はダイニングバーになるお店なので、雰囲気はバッチリです。

ただ、まちあるきをしていて、ここまでのところはなかったというくらい、
実は、店員さんの無表情が気になりました（爆）。
注文を取るときも、食事を提供するときも、お皿をさげるときも、
なんだかすごく威圧感を覚えるのです。それが特定の人ではなく、全体的に。
まだ混雑していなかったからかと思いますが、食べている後ろで仁王立ちされていて、
こう、萎縮してしまったというのも否めず。
ビジネス街のランチだからかもしれませんが、だからこそ、リピーターも多いはずですし、
コーヒーが１５０円でつけられたのですが、別のところに行くか！って思ってしまいました。
繰り返しますが、ハンバーグは本当に美味しかったです。食べる価値あります！！！

さて、お店を出たのがちょうど１２時。ランチタイムを見事に外せた！と思っていたら、
馬喰町・小伝馬町界隈のあらゆるところから、サラリーマン・ＯＬさん、その数、ハンパない！！！
これは動画でお見せしたかったというくらい。小脇に抱える財布、首から社員証のストラップ。
ああ、まさにこれぞビジネス街のランチタイムという感じでした。
そして、安さを求めてみなさん出向くのがよく分かりました。
レストランはもちろん、お弁当屋さんもたくさん出ているのです。
大通りにも、路地にも。

そのお値段は５００円、６００円が主流。また、心なしか中華料理屋が多いのも気になりました。
特に男性には安くておなかいっぱい食べられるというのが人気なのでしょうか。

そんな中で、ランチの場所以外に、サラリーマンが集まっている場所を発見しました。


ここは、中央区の龍閑児童遊園。

でも、後で知ったのですが、千代田区の龍閑児童公園でもあるそうなのです。
この公園にどうやら区境が設けられているということで、共同の公園なのですね。
・・・気付きませんでした。
それにしても、児童の遊園・公園のはずなのですが、ここは完全に、喫煙場所と化していました。
緑が生い茂っていて、なんとも風情のある、和風な公園。
ここにスモーカーの方はオアシスを求めていらっしゃるのですね。
ひっそりとたたずむ赤い滑り台とのコントラストが印象的でした。


でも、ここのトイレは必見です。蔵作りなんですよ。
トイレには千代田区って大きな看板がありました。


最後に、個人的に馬喰町といえば立ち寄りたい場所がありました。
それは、「アフロディテ」という結婚式場です。
問屋街に突如現れる白い洋館。貸切でハウスウェディングができる場所です。
平日なので入口は閑散としていますが、一応写真を撮りました。

・・・というのも、実は、ここで、私、４年前に披露宴を行ったのです。
スタッフのレベルの高さに惚れこんで即決したわけなのですが、
建物そのものもとてもかわいらしく、アットホームで、
誰かまたここで挙げてくれないかなぁっていうくらい、お気に入りの場所でした。

招待者には「馬喰町？」って何度も聞かれました。
そりゃそうだろうな、ウェディングってイメージないもんなぁ、
そもそも用がなくては降りないよなぁ・・・と思いつつ、隠れ家的な邸宅であるので、
列席者にはがんばって来ていただきました。
このたび、まちあるきで久しぶりに目の前まで行って、懐かしくなりましたよ。
大きな花のステンドグラスがあるチャペル、メインダイニングは吹き抜けの高い天井、
螺旋階段、さらに屋上庭園もあるんですよー。（詳しくはこちらから是非ご覧下さい♪）
中に入ってしまえば、馬喰町ということは確実に忘れてしまいます。
あー、本当に、誰かここで挙げないかなー。司会として駆けつけたい。（真剣）

さて、今日のまとめ。馬喰町です。

ば・・・売買は業者だけ
く・・・癖になりそうなハンバーグ
ろ・・・路地にまで行列のランチタイム
ちょ・・・ちょっと、トイレ！意外に豪華！
う・・・運命的な出会い「アフロディテ」

☆☆☆

ここからは放送でお話しなかったこと。

↓↓↓

☆今回のまちあるき、実は馬喰町のOL経験があるという、お友達の協力がありました。
おすすめ！と言われたのが、大伝馬クリニックと小伝馬町ドラッグ。
さすが、馬喰町で過ごしていただけあって、生活感あるコメントですね。
何もないのに医者に行くわけにもいかないので、小伝馬町ドラッグの前まで行ってみたら、
コラーゲンドリンクの試飲を渡されました。まちあるきで喉が渇いていたので嬉しかったかな（笑）。


このほかにも「ここ、よく上司と飲みに行ったよー」「あれ？ここ、元々はオムライス屋さんだったのに」など、
馬喰町の変遷も教えてもらいました。

☆馬喰町という問屋街の中にも、ヨガ＆フラダンス！なんか歴史を感じる看板。



☆ギャラリーに併設したカフェがあると聞いて行ってみたら、月曜日定休。
（どうしても最近月曜日に歩くことが多くなってしまっていて・・・涙）

☆歩いていて最も衝撃というか「笑激」だったのが、とある自動販売機。
いまどき、全品80円なのです。タイムスリップした気分。

・・・で、笑ってしまうのは、価格ではなくてその下の貼り紙。読めますか？

この缶自販機は古いので80円でお求めいただいています。
その事もあって時々故障します。
よって、過去も含めて返金しますので、メモ（TEL）を投げ入れてください。

なんだか、まじまじと見入ってしまいましたよ。この文字ひとつひとつに味がある気がして。
そもそも、「過去も含めて」とか「メモを投げ入れる」というくだりがなんだかドキドキしてしまいました。
買うのは避けてしまいましたが、チャレンジしてもよかったのかしら！？
でも吸い込まれてしまったら・・・ねぇ。

☆番組中、リスナーさんからメールをいただきました。
「馬喰町って以前は日本で最も低い位置にある駅でしたよね」って。
そうなんです。ここ、かなり深くて暗いです。階段の昇り降りも大変。

ちなみに、今は、青函トンネル内にある吉岡海底駅が最も深い場所にあります。
でも、お客さんは普段は入れません。
あとは、都営大江戸線の六本木駅。また、JR京葉線の東京駅もかなりの深さですよね。

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というわけで、次はいよいよ1周目のラスト。
感動のゴールが待っているのかいないのか！？
２周目に入るにあたって、振り返ることはないのか！？
（濁音はやりすぎだったかな・・・ってそういうことではなくて）

どうぞお楽しみに。