エステ通い、6年間の軌跡

月に1~2度、私はコンスタントにエステ通いをしていました。
優雅だねぇと思われるかもしれませんが、心身のオアシスとして、
6年前から欠かせない時間・空間となったのでした。

そのサロンが・・・なんと、今月で突然閉鎖することになってしまったのです。

先生のご家庭の都合により、無期限で東京から移転するとのこと。
移転先を聞きましたが・・・うーん、さすがに通える場所ではありませんでした。
急に決まったことだったので、驚きと悲しみを隠せず、それでも、
お世話になった先生から最後の施術を気持ちよく受けてきたいと、
昨日、お礼&お別れの挨拶に行ってきました。

先生はもちろん、いつもお世話になってきたスタッフとも今日が最後。
ひとりひとりに手紙を書いて渡してきました。
突然だったのと、6年も通っていたため、これでおしまいという実感があまりになくて、
先生ご自身も「次回のご予約は・・・って思わず聞きそうになってしまいます」と。
私も、来年も普通に来てしまいそうです(涙)。
玄関で見送られて、前を向いて歩き始めた途端に、
言葉にできない寂しさが押し寄せてきました。思い出の数は、そりゃもう、すごいです。

☆☆☆☆☆

2003年1月。私は、絶望の淵にいました。
約4年のFM群馬生活にピリオドを打ち、実家に帰って何もせずにただ家にいる日々。
気づけば、学生のころと比べて、ストレスで7kgも増えてしまっていました。
新しい仕事を探そうとしても、見た目ももちろん、精神的に到底厳しい話です。
履歴書を目の前にして、書いては破り、書いては捨て、書いては泣いて・・・
完全に自信喪失です。
家にじっとしているのが嫌いな私が、このころは家に引きこもりだったのです。
心身ともに疲れ果ててしまった私を救ってくれたのは、エステ。

不思議なもので、私が群馬で最後に取材した先が、
群馬に初めてオープンしたエステティシャン養成学校。
そこの校長先生に、インタビューが終わった後に切り出したのでした。

「実は私、まもなく会社を辞めて、東京の実家に帰るんです」
「えー、せっかくこうしてお会いできたのに、寂しいですねぇ」
「私もそう思うのですが、お恥ずかしながら一度自分をリセットしたくて。
それで・・・実はストレスでかなり太ってしまったんですが、
どこかエステのいいところをご存じないですか?あ、でも、高級なところは無理です・・・」

エステ業界は勧誘が激しいとか先に何十万もお金を払うというイメージがあって、
興味があるくせに尻込みしていた私。
しかし、何かきっかけがないだろうかと必死でした。
すると、「東京に私が尊敬するエステティシャンがいます。
できるだけ料金を安くやってもらえるか聞いてみて、よかったらご紹介しましょうか」と。

それが、今思えば、完全復帰する道のりの始まりでした。

紹介されたのは、それこそ東京でエステティシャンの卵を指導しているI先生。
指導者たちにも指導するということで、実力はもちろん、
エステサロンの創設アドバイスから、医療とのコラボレーション、講演・・・と、
日々全国を飛び回る、スーパーパワフルウーマンでいらっしゃいます。

初めてカウンセリングに行ったとき、とにかく早くやせたいという一心だったのですが、
それが見事に伝わったようでした。
そして、いきなりこんな質問をされました。
「河西さん、結婚のご予定は近日中にありますか?」

「え?いや、そのうちしたいですけど、具体的な予定はありません」

すると、

「よかった。それならゆっくりやせていきましょう。」とおっしゃいます。

数ヵ月後に花嫁さんになるためにやせたいのなら無理するのも仕方ないけれど、
そうでなければ、極度なダイエットは確実にリバウンドを招くからダメだというのです。

「まずは蓄積したストレスをなくしていかないとやせないんです。
1ヶ月に1㎏のペースでゆっくり落としていきます」
「えええ?今すぐはやせないんですか」
「その代わり、半年後には必ず6kgやせるんだからよしとしましょう。
あとは、体重ではなくて、体のラインが重要なんですよ」

お話をすべて聞き終えて、非常に納得ができたので、
先生にすべてをまかせて進めていくことにしました。
(実は、退職金の使い道として、
気分転換に留学するか、エステに費やすか迷っていたのですが、
エステに決めました。これがあとで大正解!と思えることになります)

個室でのリラックスできるひととき。
先生は気さくな方で、何でも相談できる雰囲気。
まったくつらくないけれど、もちろん、食事に気をつけることは最重要。
(スポーツジムには無理に行かないでいいといわれました。
運動を急にすると逆に筋肉がついてしまうからということで、納得です)

毎月サイズを計ります。緊張の瞬間です。
それでも、確かにほんの少しずつ減っているウエスト、二の腕、太もも、ヒップ。
何よりも体が軽くなってきた感じと、日常生活に笑顔が出てきたのを実感。

そして、私は、元の体重に戻すことができました。
群馬時代に履いていたジーンズがゆるゆるだったときのうれしさは忘れられません。

このとき、決めました。
無理のない程度に、エステに通い続けよう・・・と。
痩身というより、日々の生活の駆け込み寺として。

もちろん、その後も飲みすぎたり食べ過ぎたり体を壊したり・・・体重変動はありました。
「河西さん、ちょっとむくんでますよー」
「最近、胃腸つらいですか?」「肩がバリバリですよ」
体は正直なのですね。
先生も毎回施術してくださっていると、ちょっと触っただけで分かるそうです。
その都度、また気を引き締めなおしたり、アドバイスをいただいたりしていました。

通い始めて2年後に、いよいよ結婚することになったときは、ブライダル用エステ。
ウェディングドレスをきれいに着こなせたのは、先生のおかげです。
「まあ、いつもとあまり変わったことはしていないんですけどね」
祝電もありがとうございました。

野球の仕事で食生活がバラバラ、昼夜逆転のときなども救っていただきました。
施術を受けながら、あっという間に夢の中へ・・・ということもしばしば。
アロマオイルの香りとハンドマッサージの気持ちよさは、至福のときでした。

☆☆☆

そんな場所が、もう、なくなってしまいます。
ここまで書き連ねて、また寂しくなってきてしまいました。

公には募集していないサロンなので顧客の数は限定されていたようですが、
それでも、「これからどうしたらいいんですかー、先生!!」という方が多いようで、
心苦しいんですよね・・・と先生はおっしゃっていました。
確かに、家庭のご事情ですから、誰も望んでいた方向性ではないわけです。

でも、私は、この6年間で身につけた美への視点と体の保ち方を忘れず、
いつかまたお世話になれるときまで、
ストレスをためずに笑顔でがんばっていこうと思います。
I先生、本当に、ここまで私を救ってくださって、ありがとうございました。
スタッフのHさん、Iさん、お世話になりました。

通い続けた広尾駅&西麻布バス停、しばらく行かなくなるけれど、
またおしゃれして歩きに来ようかな。

2008年、あと3週間です・・・。
Commented by かずにょい at 2008-12-09 21:35 x
こんばんは!
6年間も通ってたらそれはそれは別れるの寂しくなりますよね~
東京を離れてしまうのでしょうか?
街あるき番外編としていきなりお邪魔してみましょうか。
Commented by ちよんこ at 2008-12-10 07:32 x
とてもステキなエステティシャンの方だったのですね。
人間って、うまく息抜きをしないと、周りの人に優しく出来なかったりして…で、自分がイヤになったり。
かさいさんの事ですから、また新しくホッとできる場所を見付ける事ができるのではないでしょうか。
Commented by mikikasai819 at 2008-12-10 14:30
かずにょいさん、そうなんです。東京ではない場所への移転なのです。
新幹線に乗らないといけない場所・・・(涙)。
でも、ナイスアイデアをありがとうございます。
まちあるき番外編ですか。
ただ、多分、そうすると、心地よすぎてその後歩くのをやめてしまいそうです(苦笑)。
Commented by mikikasai819 at 2008-12-10 14:31
ちよんこさん、ありがとうございます。
なんかそう言っていただけると、すごく安心します。
息抜きの場所、自分らしくいられる場所をまた探していきます。
そして、それはちよんこさんとの語りの場もひとつです。
(そろそろ計画いたしましょう)
by mikikasai819 | 2008-12-09 16:36 | にっき(日々の出来事) | Comments(4)

元ラジオ局アナで今はフリーで活動中、河西美紀(かさいみき)のげんき・やるき・ほんきのつぶやき。


by mikikasai819