携帯電話の電源をお切り下さいを心から言うこと。

今日、バスに乗ったとき、1歩足を踏み入れた瞬間、
一人のおばあさんが「お願い、携帯のスイッチ切って!!!」と悲痛な声で私に叫びました。
もちろんその通りにしましたが、優先席付近でもなく、
前払いの料金を支払ったばかりの、まさに乗車したばかりのときだったので、
あまりに唐突でなんだか叱られた気分になってしまい、実は気分が暗くなったのでした。
(おばあさんの焦る気持ちはすごく分かりますのでムカッとしたわけではないのですよ。
誤解しないで下さいね。ちょっと言われ方が・・・ね。)

すると、バスの運転手さんが次の大きな停留所に着いたとき、アナウンスしたのです。

「お客様にお願い申し上げます。
このバスの車内には心臓ペースメーカーをつけた方がいらっしゃいます。
どうか、お持ちの携帯電話の電源をオフにしていただきますよう、
ご協力お願いします。」


それは、本当に温かい、気持ちのこもった一言でした。
公共交通機関で普段当たり前のように流れているアナウンスではなく、
無機質な棒読みでもなく、今、この1台のバスという空間に居合わせた人へ向けての、
心からのお願いだったのです。

すると、乗車していたすべての人が携帯電話の電源を一斉に切ったのです。
その光景は圧巻で、ジーンときました。
そして、そのことにより、老若男女問わず、
見事にみーんな携帯電話を持っているのだということも実感させられました。

おばあさんは「ありがとう」といいながら、
ベビーカーを押して乗ってきた女性に笑顔で席を譲っていました。
「私、立っているのはなんともないから」というメッセージを言わんばかりに。

最近の日本社会、どうしちゃったんだろうっていうくらい悲しい事件が多い中で、
こういう温かい瞬間があるんだったら、
まだまだ捨てたものじゃないって思ってしまった1コマでした。
by mikikasai819 | 2008-04-03 18:17 | にっき(日々の出来事) | Comments(0)
元ラジオ局アナで今はフリーで活動中、河西美紀(かさいみき)のげんき・やるき・ほんきのつぶやき。

by mikikasai819
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