2007年 11月 03日
改めて、日本シリーズ観戦記。
自分の応援するチームではないけれど、野球ファンとして見逃せない日本シリーズ。
しかし、まあ、本当に名古屋まで行くとは・・・(苦笑)。
主人:「え?行かないの?」
私:『分かったよ、行くよ』
主人が見事に買い求めた第5戦チケットを持って、いざ、ナゴヤドームへ。
私が持っていたチケットは3塁側。
本来なら日本ハム応援席のはずが、周りは中日の応援一色。
私たち夫婦以外はみんなユニフォームを着てメガホンをたたき歌いまくる。
ここは外野か!というくらい落ち着かない。
主人は中日ファンだから問題ないが、私は・・・複雑(笑)。
でも、私の真後ろに家族連れが来ていて、その会話が実にかわいらしかった。
お父さん:「ほら、今日は山井さんっていうピッチャーだよ」
娘(多分4~5歳):「やま・・・い・・・さん?」
お父さん:「そうだそうだ。白いユニフォーム(中日)を応援するんだよ」
娘:「もうひとつのチーム(日本ハム)は応援してあげないの?」
お父さん:「しなくていい」
娘:「かわいそうだよー」
お父さん:「ほら、荒木が出てきた。荒木ー、頼むぞー!(自分の世界に入る)」
娘:「あらきぃぃー。がんばってー、あらきぃぃぃー!!たのむぞぉぉ(お父さんの真似)」
お父さん:「その調子だ!」
私も何年後かにこういうことがあるのだろうか(苦笑)。
さて、試合開始。今日は中日・山井、日本ハム・ダルビッシュ。
中4日とはいえダルビッシュの方がレベルは上だし、
川上憲伸を出してほしかったなーなんて思っていた私。
しかし、もうご存知の通り、山井がすばらしいピッチングを見せる。
本当に、すごかったのだ。
初球からストライクが面白いように決まる。
日本ハムの選手のバットが悲しいくらいに空を切る。
中24日で、ポストシーズン初先発とは思えないピッチング。
私が野球の仕事に携わった2005年は結構登板していたが、2006年は一軍登録なし、
今年は夏から巨人キラーとして徐々に復活してきたけど、
こんなすごいピッチング、記憶がない。
とにかくそんなわけで、試合は驚異的スピードで進む。
ダルビッシュもよく投げていた。やはり容易に打ち崩せるわけもない。
2回に平田の犠牲フライで献上した1点が重くのしかかる。
シーズン中の日本ハムなら1点をあっという間に返せるだろうが、
低調な打線とこの日の山井では、本当に同点が遠い・・・。
6回あたりから周りが騒ぎ出した。
「もしかしてもしかしたら、完全試合、やっちゃいます?」
『いやー、山井、すごい記録だよ』
「やばいやばい、興奮してきた」
『そろそろ1本打たれちゃうよね』
しかし、打たれない。日本ハムの選手は誰も塁に出ていない。
つまり、四死球もない。本当にパーフェクトだ。
私自身、どちらが勝つかということはさほど興味がなかった分、
山井が完全試合を成し遂げるのか、だんだん気になりだした。
シーズン中だって1994年の槇原以来完全試合は誰も達成していないのに、
日本シリーズの大舞台でそれが見られるのか!?
7回。8回。大丈夫だ。
外野への飛球もバックがしっかり守る。
あー、どうしよう、すごい試合だ。
悔しいけど、すごい試合だ。
9回。あと3つのアウトで完全試合の達成。
観客総立ち状態で、山井・山井の大合唱。
しかし、山井は現れなかった。
「ピッチャー、山井に代わりまして、岩瀬」
守護神が出てくるときの球場の興奮は、テレビからも相当感じられるもので、
球場にいればなおさら。試合もいよいよ大詰めなのだ。
絶対的信頼を背に受け、抑えの投手は、マウンドに上がる。
シーズン中、阪神の藤川、そして中日の岩瀬が出てくると、
「ああ、もうダメかな」と敵チームはあきらめの境地になるもので、
それは実力を認められている証拠でもある。
その岩瀬が出てきた。
中日ファンは本来、大喜びの場面・・・のはずだ。
しかし・・・やはりどよめきが大きかった。
当たり前だ。山井の完全試合という歴史的瞬間を見られるかもしれないのだ。
確かに、1点差。1発打たれれば、その記録はあっという間にボツになり、
そもそも本拠地優勝も危うくなる。
ベンチではどういう動きがあったのだろう。
山井は悔しがっていないのだろうか。
岩瀬のプレッシャーは相当なものではないだろうか。
落合監督はどんな表情をしているのだろうか。
そんなことを考える暇もなく
「あと2人!あと2人」「あと1人!あと1人!」「あと1球!あと1球!」と
周りの中日ファンは大興奮。
私は・・・バッターボックスが途中出場の小谷野だったのでなんとか頑張ってほしかった。
(前の日にチャンスで三振&エラーをしていた)
しかし、結果は完全試合リレーの完成。そして歓声。
(私、こういう紙テープの瞬間を今年何回見ただろう。すごい確率だ・・・)
スコアボードを見ると、改めてすごい試合だったことが分かる。
ここは素直に・・・中日、おめでとう。日本ハム、ありがとう。いい試合だった。
さて、山井交代のことに関しては、様々な議論が交わされている。
山井は途中からマメがつぶれていて血まみれだったこと、
最後にマウンドにいるのは岩瀬が最適だと山井自身が交代を申し出たこと、
・・・何が本当か分からない。
ただ、あの場にいた私が率直に思ったこと・・・それは、
これでよかったということ。結果オーライだということ。短期決戦は結果が全てだということ。
中日ファンは満足していると思う。
私は、落合博満という人を選手時代は好きになれなかったが、
今は心から「すごい監督だ」と思っている。
色々言われているが、これだけの強いチームを作った事実がそれを物語っている。
山井には敢闘賞が送られ、誰もが今日の投球を認め、「山井!山井」の大声援。
最後に、トレードマークのゴーグルをはずしてファンに手を上げて応えたその笑顔を、
私は忘れないだろう。
そうそう、優勝セレモニーの最中、
私はMVPの中村紀洋のインタビューを聞きながら目頭が熱くなった。
2月にテスト入団、3桁の背番号、年俸400万・・・
かつてのノリとはほど遠いところからの再出発。
本当に色々あっただろう。
もちろん球団の対応もそうだが、ノリ自身も相当変わったはずだ。
(大リーグで花咲かせられず帰国したとき、
細木数子の番組に出てめちゃめちゃ言われていた彼の姿を今でも思い出す・・・)
人間、順風満帆とはいかない。
人間、やり直せるチャンスは、周囲の支えと謙虚な気持ちがあってこそ。
そんなことを思いながら、拍手するのも忘れて棒立ちしていた。
燃えよドラゴンズの大合唱を聞きながら、球場を後にする。
おや!球場に隣接するイオンショッピングセンターが!!!
試合前までは「翌日」よりって書いてあったのに、「瞬間」に変わってる(笑)。
試合が早く終わったから、閉店時間までにお客を呼べるものね(笑)。
ここでゴハンを食べて、優勝サービスでウーロン茶を無料でいただきました。
(主人はビールで祝杯。「本当によかったねぇ。」←冷静になって棒読みの私)
何はともあれ、今年の野球も終わったなと実感。
(アジアシリーズはこの際置いておこう)
巨人は既に秋季キャンプ。来年に向けて動いている・・・。
本当に私を取り巻く野球環境は大きく変わった1年だった。
前半は仕事で、後半はプライベートで、これでもかというくらい身近に感じた年だった。
来年の開幕を迎える頃、私は、何をしているのだろう。
仕事で携わらないとどんどん知識が減ってしまいそうだけど、
不動の趣味としてこれからも楽しんでいくことは間違いなさそうです。
(野球ブログは開店休業中のため、こちらに記しました)
しかし、まあ、本当に名古屋まで行くとは・・・(苦笑)。
主人:「え?行かないの?」
私:『分かったよ、行くよ』
主人が見事に買い求めた第5戦チケットを持って、いざ、ナゴヤドームへ。
私が持っていたチケットは3塁側。
本来なら日本ハム応援席のはずが、周りは中日の応援一色。
私たち夫婦以外はみんなユニフォームを着てメガホンをたたき歌いまくる。
ここは外野か!というくらい落ち着かない。
主人は中日ファンだから問題ないが、私は・・・複雑(笑)。
でも、私の真後ろに家族連れが来ていて、その会話が実にかわいらしかった。
お父さん:「ほら、今日は山井さんっていうピッチャーだよ」
娘(多分4~5歳):「やま・・・い・・・さん?」
お父さん:「そうだそうだ。白いユニフォーム(中日)を応援するんだよ」
娘:「もうひとつのチーム(日本ハム)は応援してあげないの?」
お父さん:「しなくていい」
娘:「かわいそうだよー」
お父さん:「ほら、荒木が出てきた。荒木ー、頼むぞー!(自分の世界に入る)」
娘:「あらきぃぃー。がんばってー、あらきぃぃぃー!!たのむぞぉぉ(お父さんの真似)」
お父さん:「その調子だ!」
私も何年後かにこういうことがあるのだろうか(苦笑)。
さて、試合開始。今日は中日・山井、日本ハム・ダルビッシュ。
中4日とはいえダルビッシュの方がレベルは上だし、
川上憲伸を出してほしかったなーなんて思っていた私。
しかし、もうご存知の通り、山井がすばらしいピッチングを見せる。
本当に、すごかったのだ。
初球からストライクが面白いように決まる。
日本ハムの選手のバットが悲しいくらいに空を切る。
中24日で、ポストシーズン初先発とは思えないピッチング。
私が野球の仕事に携わった2005年は結構登板していたが、2006年は一軍登録なし、
今年は夏から巨人キラーとして徐々に復活してきたけど、
こんなすごいピッチング、記憶がない。
とにかくそんなわけで、試合は驚異的スピードで進む。
ダルビッシュもよく投げていた。やはり容易に打ち崩せるわけもない。
2回に平田の犠牲フライで献上した1点が重くのしかかる。
シーズン中の日本ハムなら1点をあっという間に返せるだろうが、
低調な打線とこの日の山井では、本当に同点が遠い・・・。
6回あたりから周りが騒ぎ出した。
「もしかしてもしかしたら、完全試合、やっちゃいます?」
『いやー、山井、すごい記録だよ』
「やばいやばい、興奮してきた」
『そろそろ1本打たれちゃうよね』
しかし、打たれない。日本ハムの選手は誰も塁に出ていない。
つまり、四死球もない。本当にパーフェクトだ。
私自身、どちらが勝つかということはさほど興味がなかった分、
山井が完全試合を成し遂げるのか、だんだん気になりだした。
シーズン中だって1994年の槇原以来完全試合は誰も達成していないのに、
日本シリーズの大舞台でそれが見られるのか!?
7回。8回。大丈夫だ。
外野への飛球もバックがしっかり守る。
あー、どうしよう、すごい試合だ。
悔しいけど、すごい試合だ。
9回。あと3つのアウトで完全試合の達成。
観客総立ち状態で、山井・山井の大合唱。
しかし、山井は現れなかった。
「ピッチャー、山井に代わりまして、岩瀬」
守護神が出てくるときの球場の興奮は、テレビからも相当感じられるもので、
球場にいればなおさら。試合もいよいよ大詰めなのだ。
絶対的信頼を背に受け、抑えの投手は、マウンドに上がる。
シーズン中、阪神の藤川、そして中日の岩瀬が出てくると、
「ああ、もうダメかな」と敵チームはあきらめの境地になるもので、
それは実力を認められている証拠でもある。
その岩瀬が出てきた。
中日ファンは本来、大喜びの場面・・・のはずだ。
しかし・・・やはりどよめきが大きかった。
当たり前だ。山井の完全試合という歴史的瞬間を見られるかもしれないのだ。
確かに、1点差。1発打たれれば、その記録はあっという間にボツになり、
そもそも本拠地優勝も危うくなる。
ベンチではどういう動きがあったのだろう。
山井は悔しがっていないのだろうか。
岩瀬のプレッシャーは相当なものではないだろうか。
落合監督はどんな表情をしているのだろうか。
そんなことを考える暇もなく
「あと2人!あと2人」「あと1人!あと1人!」「あと1球!あと1球!」と
周りの中日ファンは大興奮。
私は・・・バッターボックスが途中出場の小谷野だったのでなんとか頑張ってほしかった。
(前の日にチャンスで三振&エラーをしていた)
しかし、結果は完全試合リレーの完成。そして歓声。
(私、こういう紙テープの瞬間を今年何回見ただろう。すごい確率だ・・・)
スコアボードを見ると、改めてすごい試合だったことが分かる。
ここは素直に・・・中日、おめでとう。日本ハム、ありがとう。いい試合だった。
さて、山井交代のことに関しては、様々な議論が交わされている。
山井は途中からマメがつぶれていて血まみれだったこと、
最後にマウンドにいるのは岩瀬が最適だと山井自身が交代を申し出たこと、
・・・何が本当か分からない。
ただ、あの場にいた私が率直に思ったこと・・・それは、
これでよかったということ。結果オーライだということ。短期決戦は結果が全てだということ。
中日ファンは満足していると思う。
私は、落合博満という人を選手時代は好きになれなかったが、
今は心から「すごい監督だ」と思っている。
色々言われているが、これだけの強いチームを作った事実がそれを物語っている。
山井には敢闘賞が送られ、誰もが今日の投球を認め、「山井!山井」の大声援。
最後に、トレードマークのゴーグルをはずしてファンに手を上げて応えたその笑顔を、
私は忘れないだろう。
そうそう、優勝セレモニーの最中、
私はMVPの中村紀洋のインタビューを聞きながら目頭が熱くなった。
2月にテスト入団、3桁の背番号、年俸400万・・・
かつてのノリとはほど遠いところからの再出発。
本当に色々あっただろう。
もちろん球団の対応もそうだが、ノリ自身も相当変わったはずだ。
(大リーグで花咲かせられず帰国したとき、
細木数子の番組に出てめちゃめちゃ言われていた彼の姿を今でも思い出す・・・)
人間、順風満帆とはいかない。
人間、やり直せるチャンスは、周囲の支えと謙虚な気持ちがあってこそ。
そんなことを思いながら、拍手するのも忘れて棒立ちしていた。
燃えよドラゴンズの大合唱を聞きながら、球場を後にする。
おや!球場に隣接するイオンショッピングセンターが!!!
試合前までは「翌日」よりって書いてあったのに、「瞬間」に変わってる(笑)。
試合が早く終わったから、閉店時間までにお客を呼べるものね(笑)。
ここでゴハンを食べて、優勝サービスでウーロン茶を無料でいただきました。
(主人はビールで祝杯。「本当によかったねぇ。」←冷静になって棒読みの私)
何はともあれ、今年の野球も終わったなと実感。
(アジアシリーズはこの際置いておこう)
巨人は既に秋季キャンプ。来年に向けて動いている・・・。
本当に私を取り巻く野球環境は大きく変わった1年だった。
前半は仕事で、後半はプライベートで、これでもかというくらい身近に感じた年だった。
来年の開幕を迎える頃、私は、何をしているのだろう。
仕事で携わらないとどんどん知識が減ってしまいそうだけど、
不動の趣味としてこれからも楽しんでいくことは間違いなさそうです。
(野球ブログは開店休業中のため、こちらに記しました)
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りえ
at 2007-11-05 09:33
x
本当に今期のみきちゃん家の胴上げ目撃率はすごかったね♪
この試合も物議をかもしてるけど、私は概ねこの采配には肯定派です。
でもノムさん派でもある私は、やっぱ変えなかった方が良かったんじゃ?!とか・・・。
よーく考えると難しいよね〜結論出ないよね〜(>_<)
って、そこまでよく考えるなよ、監督かよって!(笑)
何はともあれ、ご主人様に再度おめでとうとお伝えくださいませ☆
この試合も物議をかもしてるけど、私は概ねこの采配には肯定派です。
でもノムさん派でもある私は、やっぱ変えなかった方が良かったんじゃ?!とか・・・。
よーく考えると難しいよね〜結論出ないよね〜(>_<)
って、そこまでよく考えるなよ、監督かよって!(笑)
何はともあれ、ご主人様に再度おめでとうとお伝えくださいませ☆
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mikikasai819 at 2007-11-08 10:26
監督じゃなくてもあれこれTVやラジオに向かって意見してる人、
世の中にたーくさんいます(笑)。
気づけば、トライアウトも行われる季節になりました。
あの選手がこのチームに!とか、あの選手が自由契約に!とか、
今こそアンテナを張り巡らして動向をチェックしなくてはなりません。
・・・ってまだ仕事の気分が抜けないな(苦笑)。
世の中にたーくさんいます(笑)。
気づけば、トライアウトも行われる季節になりました。
あの選手がこのチームに!とか、あの選手が自由契約に!とか、
今こそアンテナを張り巡らして動向をチェックしなくてはなりません。
・・・ってまだ仕事の気分が抜けないな(苦笑)。
by mikikasai819
| 2007-11-03 22:48
| にっき(日々の出来事)
|
Comments(2)