2007年 08月 07日
美術アレルギー気味だった私の救世主
音楽最高!と書いたばかりの私、実は美術が大の苦手。
センスはまるでないし、絵心も全くないし、美術の授業はいつも苦痛でした。
そんな私が、日曜日、自ら進んで出かけた場所、それは、
東急百貨店たまプラーザ店にて行われていて、これを逃すまい!と足を運んだ次第です。
笹倉鉄平、お好きな人にはおなじみの方ですが、
私は、お恥ずかしながら去年初めて知りました。
友人がイタリアの湖水地方に住むことになり、どんなところだろうと思って
「オルタ湖」を調べていて偶然見つけたのです。
笹倉さんが描いたオルタ・サン・ジュリオ、
それはもう、PCの前でありながら、なんともいえぬ感動。
もしかしたら大袈裟じゃなく生まれて初めて「すごい作品!家に飾りたい!」って
素直に思えたかもしれない出会いでした。
優しいオーラが出ていて、心に染み渡ってくるのです。
美術に疎いので、どんな風な手法かも分からず、よく見ると「アクリル画」とありました。
へぇ・・・。やっぱり仕組みは分からない(爆)。
しかも、手が出ないお値段!そりゃ、そうか。
で、いつか本物を見たいとずっと思っていました。
今回の展示の中にオルタ・サン・ジュリオはありませんでしたが、画集が販売されていて、
その表紙を飾っているではありませんか!
・・・手にとって、迷いました。
衝動買いしていいものか。
私の横では「お買い上げありがとうございます」と言われ、
笑顔で数十万~数百万円する絵を額ごとお持ちになった人もいる中で、
その画集は約3000円。
買おうと思えばすぐ買える。でも、私の性格だと、きっとすぐ飽きてしまう。
ましてや私の人生で最も遠いところにあった美術のジャンルだぞ!
そのとき「ただいまより、笹倉先生のサイン会を行います。滅多にない貴重なお時間です。
画集をお買い上げいただいた方はお並びいただけます。」という放送。
良くも悪くもいいタイミングだね、こりゃ(苦笑)。
そんなわけで、せっかくなので購入。そして、列の最後尾に並んでみました。
遠くに見える笹倉さん、帽子をかぶられていて、予想より小柄で、
とても穏やかそうな方でした。サインしながらお客さんと色々お話されていました。
サイン会に並ぶなんて、これまた記憶がないくらいです。
すごい体験だ。
そのとき、前に並んでいた女性が私に話しかけてきたのです。
「どこからいらっしゃったんですか?」
『え?あ、東京です』
とっさに何と答えていいのか分からなかったのと、どこからって言われたので
この方は相当遠くからいらっしゃったのかと思って、大雑把な答えをしてしまいました。
すると、
「私、東京の東大和市ってところなんですけど、
たまプラーザって初めてきました!」ってその方は気さくにお話し始めたのです。
最初は「あー、そうなんですかー、実家の近くですー」って相槌を打っていたのですが、
そのうち、もしやものすごい年季の入ったファンかしら・・・と思い、
「あのー、いつからお好きなんですか」と聞き返したら、
『私は7年前くらいです。○○○○と△△△△の絵が大好きで・・・
あー、もうご本人に会えるなんて、緊張しちゃって手が震えてきました』
・・・
・・・
・・・
私も震えてきました。
だって、私は、絵のことは何もわからない素人だし、
たまたま見つけて日程が空いていたから来てみただけだし、
画集もサインもらえるっていうから買ってみたわけだし、
○○○○と△△△△といわれてもパッとその絵が浮かぶほどタイトルまで把握してないし、
あー、なんかとんでもないところにきてしまったのかな・・・。
その後はもう、勝手にしどろもどろ。
「今日から会社の夏休みなんです」
『へぇ、いいですねー(あー、夏休み初日にここ来るなんて相当好きなんだ)』
「大和市にあるミュージアム、行ったことあります?地図ありますよ」
『あー、行ってみたいです(地図、常備してるんだ)』
もちろん笑顔で接しているのですが、やけに緊張してしまって。
そのうち、その方の番になって、サインを入れてもらっていて。
私は手に汗握ってきました。
「次の方どうぞ」
『あ、はい!!』
面接じゃないんだから!と思いつつ、通常以上に笑顔で前へ進みます。
そこには、笹倉さんご本人。
「こんにちは!」
笑顔とともにその一言目を聞いた瞬間、一気に緊張が解けました。
なんだかオルタ湖の絵のように、これだ!って思える優しいオーラを感じたのです。
「この紙にお名前書いてください」
メモを渡され、こういう場合はどうしたらいいのかと思いつつ、フルネームで記します。
「はい、ありがとう」
笹倉さんは筆で画集の余白に私の名前から書き始めました。
そしてやはり優しく話しかけてくださったのです。
「展示、お楽しみいただけましたか?」
『はい!とても!』
しかしそれだけではせっかくの会話も弾まないので、思い切ってストレートに言いました。
『私、実は・・・絵のこと全然分からないんです。今までもほとんど接してこなくて・・・
でも、先生の作品はすごく心に響きました。あのー、特にオルタ湖の・・・』
「あ!あれ?気に入ってくださいましたか?」
『はい!』
「イタリア好きなんですか」
『はい、イタリア語を学んでいて・・・それで・・・』
「湖水地方はほとんど足を運んだんですけどね、どれもすばらしかったんですよ。
是非、行ってみてくださいね」
そういって、手を差しのべられました。
『はい。必ず行きます。ありがとうございました。』
固く握手。
「こちらこそ、ありがとうございました!」
しばらく感動。
よかった!笹倉さんは、自身の絵と同じ温かさだった!
サイン会っていいものかもしれない(笑)。
人柄を知ったことにより、ますます親近感がうまれました。
で、私は約束を果たすべく、今年オルタ湖に行きます!!!
(おーい、それこそそんなに簡単に宣言していいのかって?予定は未定ですけど・・・笑)
とにかく、自分の未知の分野においてのすばらしい時間・出会いに感謝です。
あっ、これが笹倉さんのサインです。
サインも芸術的ですよね。
センスはまるでないし、絵心も全くないし、美術の授業はいつも苦痛でした。
そんな私が、日曜日、自ら進んで出かけた場所、それは、
東急百貨店たまプラーザ店にて行われていて、これを逃すまい!と足を運んだ次第です。
笹倉鉄平、お好きな人にはおなじみの方ですが、
私は、お恥ずかしながら去年初めて知りました。
友人がイタリアの湖水地方に住むことになり、どんなところだろうと思って
「オルタ湖」を調べていて偶然見つけたのです。
笹倉さんが描いたオルタ・サン・ジュリオ、
それはもう、PCの前でありながら、なんともいえぬ感動。
もしかしたら大袈裟じゃなく生まれて初めて「すごい作品!家に飾りたい!」って
素直に思えたかもしれない出会いでした。
優しいオーラが出ていて、心に染み渡ってくるのです。
美術に疎いので、どんな風な手法かも分からず、よく見ると「アクリル画」とありました。
へぇ・・・。やっぱり仕組みは分からない(爆)。
しかも、手が出ないお値段!そりゃ、そうか。
で、いつか本物を見たいとずっと思っていました。
今回の展示の中にオルタ・サン・ジュリオはありませんでしたが、画集が販売されていて、
その表紙を飾っているではありませんか!
・・・手にとって、迷いました。
衝動買いしていいものか。
私の横では「お買い上げありがとうございます」と言われ、
笑顔で数十万~数百万円する絵を額ごとお持ちになった人もいる中で、
その画集は約3000円。
買おうと思えばすぐ買える。でも、私の性格だと、きっとすぐ飽きてしまう。
ましてや私の人生で最も遠いところにあった美術のジャンルだぞ!
そのとき「ただいまより、笹倉先生のサイン会を行います。滅多にない貴重なお時間です。
画集をお買い上げいただいた方はお並びいただけます。」という放送。
良くも悪くもいいタイミングだね、こりゃ(苦笑)。
そんなわけで、せっかくなので購入。そして、列の最後尾に並んでみました。
遠くに見える笹倉さん、帽子をかぶられていて、予想より小柄で、
とても穏やかそうな方でした。サインしながらお客さんと色々お話されていました。
サイン会に並ぶなんて、これまた記憶がないくらいです。
すごい体験だ。
そのとき、前に並んでいた女性が私に話しかけてきたのです。
「どこからいらっしゃったんですか?」
『え?あ、東京です』
とっさに何と答えていいのか分からなかったのと、どこからって言われたので
この方は相当遠くからいらっしゃったのかと思って、大雑把な答えをしてしまいました。
すると、
「私、東京の東大和市ってところなんですけど、
たまプラーザって初めてきました!」ってその方は気さくにお話し始めたのです。
最初は「あー、そうなんですかー、実家の近くですー」って相槌を打っていたのですが、
そのうち、もしやものすごい年季の入ったファンかしら・・・と思い、
「あのー、いつからお好きなんですか」と聞き返したら、
『私は7年前くらいです。○○○○と△△△△の絵が大好きで・・・
あー、もうご本人に会えるなんて、緊張しちゃって手が震えてきました』
・・・
・・・
・・・
私も震えてきました。
だって、私は、絵のことは何もわからない素人だし、
たまたま見つけて日程が空いていたから来てみただけだし、
画集もサインもらえるっていうから買ってみたわけだし、
○○○○と△△△△といわれてもパッとその絵が浮かぶほどタイトルまで把握してないし、
あー、なんかとんでもないところにきてしまったのかな・・・。
その後はもう、勝手にしどろもどろ。
「今日から会社の夏休みなんです」
『へぇ、いいですねー(あー、夏休み初日にここ来るなんて相当好きなんだ)』
「大和市にあるミュージアム、行ったことあります?地図ありますよ」
『あー、行ってみたいです(地図、常備してるんだ)』
もちろん笑顔で接しているのですが、やけに緊張してしまって。
そのうち、その方の番になって、サインを入れてもらっていて。
私は手に汗握ってきました。
「次の方どうぞ」
『あ、はい!!』
面接じゃないんだから!と思いつつ、通常以上に笑顔で前へ進みます。
そこには、笹倉さんご本人。
「こんにちは!」
笑顔とともにその一言目を聞いた瞬間、一気に緊張が解けました。
なんだかオルタ湖の絵のように、これだ!って思える優しいオーラを感じたのです。
「この紙にお名前書いてください」
メモを渡され、こういう場合はどうしたらいいのかと思いつつ、フルネームで記します。
「はい、ありがとう」
笹倉さんは筆で画集の余白に私の名前から書き始めました。
そしてやはり優しく話しかけてくださったのです。
「展示、お楽しみいただけましたか?」
『はい!とても!』
しかしそれだけではせっかくの会話も弾まないので、思い切ってストレートに言いました。
『私、実は・・・絵のこと全然分からないんです。今までもほとんど接してこなくて・・・
でも、先生の作品はすごく心に響きました。あのー、特にオルタ湖の・・・』
「あ!あれ?気に入ってくださいましたか?」
『はい!』
「イタリア好きなんですか」
『はい、イタリア語を学んでいて・・・それで・・・』
「湖水地方はほとんど足を運んだんですけどね、どれもすばらしかったんですよ。
是非、行ってみてくださいね」
そういって、手を差しのべられました。
『はい。必ず行きます。ありがとうございました。』
固く握手。
「こちらこそ、ありがとうございました!」
しばらく感動。
よかった!笹倉さんは、自身の絵と同じ温かさだった!
サイン会っていいものかもしれない(笑)。
人柄を知ったことにより、ますます親近感がうまれました。
で、私は約束を果たすべく、今年オルタ湖に行きます!!!
(おーい、それこそそんなに簡単に宣言していいのかって?予定は未定ですけど・・・笑)
とにかく、自分の未知の分野においてのすばらしい時間・出会いに感謝です。
あっ、これが笹倉さんのサインです。
サインも芸術的ですよね。
by mikikasai819
| 2007-08-07 13:36
| にっき(日々の出来事)
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