タクシードライバーとのひととき

書こう書こうと思って時間が経ってしまった・・・

野球のお仕事が終わった日・・・7月10日の最後(正確には7月11日の明け方)のこと、
絶対忘れないように書いておかなくちゃ。

☆☆☆

打ち上げが終わり、外苑前から乗ったタクシーのことです。

河西さん、最悪な運転手に当たっちゃったの?って?

その逆。

これまで、こんなに気持ちのいいタクシーに出会ったことがなかった。

・・・ディレクター2人が、近くに停車していたタクシーに乗せてくれました。
お先にいつもすみません・・・気を遣ってくれてありがとう!

そう思いながら乗り込んで、自宅の最寄り駅を告げると、
「乗ってくださってありがとうございます!」って。

まあ、確かに火曜日、雨の外苑前、しかも時刻は午前4時半、貴重な客ですよね。
どうも、我々3人で立っている姿を見て、狙いを定めていた様子(笑)。

すると、

「飲み物サービスしているのですが、お茶とコーヒーとビールと焼酎どれがいいですか」

へぇ?そんなことまで?普通のタクシーだよね?

「普段、電話で呼んでいただいた方に差し上げているんです。
今日はもうお客さんが最後ですから。」

なるほど。
ビール!といいたいところだけど、もう帰りだし、充分飲んだのでお茶をいただきました。

その帰りの車内で、様々なお客さんのエピソードを聞きました。
タクシードライバーが一番困るのは、女性の酩酊したお客さんらしいですよ。
到着しても起きなくて、体をゆすったりするときは、
近くを通りがかった第三者に見ていてもらうんですって。
そうしないと、体を触ったと思われてしまったり、
財布類がなくなったりしたときに責任が問われたりするから大変だからとのこと。
今までに、何をしても起きなかった人が2人いたらしいです。

さらに、酔って気持ち悪くて吐いちゃうとその日は営業にならないという話、
(若い人の方が、自分の限界を知らないうえに、
吐き気がこみ上げてくるタイミングも分からないから大変らしい)

エリアによってお客さんの層が違う話、
(外苑前や青山はいいお客様多いですよ!だそうです。歌舞伎町は近づかないとか)

ドライバーを人間だと思っていないのか
絶対に他言できないようなすごい内容が耳に入ってきてしまった話、
(殺人依頼なども行われていたらしい・・・怖すぎる!)

私は普段聞けないような話だから、いい具合に酔いを逃しながらしっかり聞いていました。
すごく、運転手さんの人柄が出ていて、楽しかった!

そうしたら最後に、この運転手さんが、こんなことを言ったのです。

「私はね、平日夜しか営業してないので、
基本的にお客様が乗るのは夜、しかも電車がなくなったあとです。
ということはお客様が一日の一番最後に会うのがタクシードライバーの私なんです。
飲んだ帰りなどにせっかくいい気分でタクシーに乗っても、
車内で嫌な思いをさせてしまったら、その日一日が嫌な日になってしまうでしょ?
だからいつも気をつけているんですよ。
逆に、会社で嫌なことがあってイライラしてタクシーに乗られたのであれば、
家につくまでの間、そういうことをすべて忘れてもらえるように、
少しでも気持ちをラクにしてもらえればと思っています。
だってねぇ、タクシーって、高い乗り物ですもの。本当は乗らなくたっていいですもの。
だから、せっかく乗っていただくのであれば、快適に過ごしていただきたいって
私はいつも思っているんですよ。」

ちょうど、明け方で外が明るくなり始めていた頃だからかもしれないけど、
その話を聞きながら、なんてプロ意識の高い運転手さんだろうと、私は感動しました。

まさに、野球の最終日、いつもと違う一日の終わりに
こういう人に出会えて気持ちよく家に帰れたことは何かの縁かもしれないなと思いました。
思わず、名刺をいただいてしまいました。
こうやってまたつながっていくのかな。

料金を払うときは、
「お荷物忘れないでくださいね。ゆっくりでいいですよ。
雨降ってて傘もあることですし、全部ご準備整ったらドア開けますね!」って。
そういう言葉を、偽りない気持ちで、笑顔でかけられるのってすごい。

運転手さん、ありがとう。
by mikikasai819 | 2007-07-18 22:42 | にっき(日々の出来事) | Comments(0)
元ラジオ局アナで今はフリーで活動中、河西美紀(かさいみき)のげんき・やるき・ほんきのつぶやき。

by mikikasai819