2007年 06月 23日
チケットをめぐる代理人との交渉
2週間前、私は、新宿LOFTにおいていろんな意味で汗をかいていました。
(その様子はこちら)
あれがTOKYO 5 DAYSの4日目。
そして、最終日は、6月23日。
私は実はこの日のチケットも事前に手に入れていました。
しかし、諸事情により、当日になって行くのを断念することに。
私の手元の1枚は、無駄になってしまうのか・・・
(ちなみにこの日のチケットはSOLD OUT=完売!プラチナチケットです。)
そう思って昼3時過ぎにHPを覗いてみると、BBSの欄に
「チケット譲ってほしいです。都内なら取りに行きます」
切実な書き込みが!しかも数分前。
もちろん、BBSだからどこの誰だか分かりません。
でも、この彼or彼女はあきらめられなかったのでしょう。
既にチケットを持っているファンは
会場である原宿アストロホールへ向かっているはずで、救える人は多分いない・・・。
いや、いる。
私だ・・・。
私がこの人に連絡をしてみれば、私自身もチケットを無駄にしないで済むし、
行きたい人の望みがかなう。幸い、取りに来てくれると書いてある。
私の家の最寄り駅まで本気で取りに来てくれるのなら譲ってみようか。
でも、どんな人が来るか分からない。
うーん・・・どうしたものか・・・でも悩んでいるうちに時間が過ぎる・・・
私は意を決して、書き込みをした人のアドレスへメールを送ってみました。
「1枚手元にあるので、定価でお譲りしますが、いかがですか」
すると、すぐ返事が。
「大変ありがとうございます!是非譲っていただきたいです。
今日のライブに参戦されるなら現地渡し、参戦されなければ取りに行きます」
参戦って(笑)。まあ、確かにその言葉がピッタリだと思うけど(笑)。
で、当然私は行けないので、取りに来てもらうことを選択。
最寄り駅を指定すると、またすぐ返事が。
「お手数ですが自分は行くことが出来ないので代理の者を行かせます。
これからのやりとりは代理人とお願いします」
代理人って(笑)。野球の交渉みたいだな(笑)。
この時点ではちょっと、いや相当実は面倒になってきてはいましたが
代理人からのメールを待ちます。
しばらくして・・・
「はじめまして。代理の○○です。チケットのけんでメールさせてもらいました」
まさにこのとおりの表記で送られてきました。(「けん」がひらがな)
しかもこの1行のみでした・・・。
多分、若者なんだろうな・・・って感じの、いわゆるビジネスとは異なるメール。
さて、この代理人とのやりとりがこのあと始まるわけですが・・・
「どこからいらっしゃいますか」などとリサーチしていったら、なんとしばらくして
「いま時刻検索してみたのですが時間が全然間に合いそうもなくて(;^_^A
勝手なことを言うようなんですが交通費を払うので
どこかまで来てもらうなんてできませんか?本当に申し訳ないです。」
・・・
・・・
・・・え?(汗)
結局、もう何が何だか収拾がつかなくなってきてしまいました。
私の最寄り駅まで来ていたら、ライブの開演に間に合わないとのこと。
多分、「チケットあります」っていう情報だけで舞い上がってしまい、
詳しい場所を確認しなかったのでしょう。都内は都内でも広いんですよぅ。
・・と思っているうちにも時間は過ぎます。
よし、こうなったら、気持ちは前向きに。
この人が喜んでくれるなら、チケットが有効になるなら、本望ではないか!
私は、わざわざわかりやすいターミナル駅まで出て行くことにしました。
すると、
「ホントありがとうございます☆ありがとうございます!!!!」
その様子が手にとるように分かるような反応。
よし、頑張って届けよう。でも、交通費はしっかりもらうことにしよう。
でも、どんな人だろう・・・男か女かも分からないぞ・・・(汗)
いきなりすごい格好だったらどうしよう(汗×2)。
そう思いながら、30分後、待ち合わせの時刻。
一応、改札近くの分かりやすい店の前ということにしましたが、
それだけでは当然分からないので、携帯からメールをしてみます。
「私は青い服を着て、手に封筒を持っています」
いや、もう、自分がまいた種ですけど、相当、ドキドキですよ。
淡い恋心とかではなく(当たり前だ)、
どんな風貌の人がやってくるのか、どんな性格の人がやってくるのか・・・
すると、メールが。
・・・
・・・
・・・
見た瞬間、仰天しました。
「おれは、左腕が入れ墨です」
い、い、い、い・・・いれずみぃぃぃ?
「おれ」という表記の時点で、ああ、男の人かと思いましたが、
それよりも予想を遥かに超えたよ、これは。
これまで仕事柄もあって色々な人と会ってきたけど、
腕に入れ墨っていうお方とは縁がなかったよ・・・。
(軽くパニック、しかし平静を装うみきかさい)
よし、こうなったら手っ取り早く探して、チケットと代金を交換しよう。
でも、土曜夜のターミナル駅は大混雑。なかなか見当たらな・・・い・・・
見えました!!!!!入れ墨が!!!
確かに腕に・・・ということは
この人だろう、うん、絶対。そんなに何人も同じような人は居ないはず!
「あ、あ、あの・・・」
すると、その彼はにっこりして
「あ、そうです、チケット」と。
腕だけ見るとなかなかすごかったのですが、
実際は背が高くてひょろっとしてて、サマーニット帽を目深にかぶった感じのいい人でした。
「本当に今回はありがとうございます!」
「いえ、それじゃ、えっと・・・」
チケットと金銭の受け渡しなのでちょっと人目をはばかり・・・って怪しい!?
『この前は行ったんですけど今日は行けなくて←(コミュニケーションをはかるみきかさい)』
「あー、この前もよかったっすよね。今日も盛り上がってきますよ」
「ええ、是非。それじゃ、これ」
チケットを渡すと
「助かります!ホント、いい人っすね」
まあ、そりゃそうか。わざわざ見ず知らずの人のためにここまで出てきたんだから。
すると、彼は
「これ、お釣りはいいです、とっておいてください」
チケット代+交通費より、多めのお札を出し、私に握らせました。
『いや、そんな、これはもらいすぎです』
「いや、友達もめちゃめちゃ喜んでましたし、わざわざ来てもらったし」
そっか、この人は代理人だった(笑)。
っていうか確かに、私が出現しなかったら、SOLD OUTなわけだから、
お友達は今日のライブが見られなかったわけなんですよね。
『は、はぁ。分かりました。それじゃ、ありがたく』
好意を無駄にしないように、大切に受け取り
『思いっきり楽しんできてください』と付け足すと、
「本当にありがとうございました」と握手されました。
最初の入れ墨という単語からは想像しがたい、さわやかな風が吹きました(笑)。
何歳くらいなんだろう。20代前半だろうなー。
普段は腕の入れ墨を隠しながら会社に通ったりしてるのかなー。
向こうは向こうでもっと私のことをパンクロックな感じに想像していたのかな。
いずれにしてもたったの1分程度でしたが、非常に後味がよく、引渡しが出来ました。
結果オーライなだけかもしれませんが、私にとって初めての体験、
忘れられない日となったのでした。
追記:家に帰ると、PCにメールが!なんと、その代理人さんでした。
ライブの感想?まさか、そこまでは・・・と見たら、受信時刻は17時半。
いざ家を出るというときに「この後はPCを閉じるので携帯までお願いします」と
携帯アドレスを教えたにもかかわらず、
彼は私が出かけたあともPCへマイペースに送ってくれたようでした・・・おいおい!苦笑。
で、その内容が・・・
ちなみに今回の5daysはどれかいきましたか?
実は最初に連絡していたほうの友達が、
出て来てもらう話をしたら申し訳ないということで、
もし行ってなければその時のステッカーとかあげたいといってるんですけど
なにかもっているのはありますか?
いいヤツじゃん!!!かわいいヤツじゃん!!!
(あえてここでは「ヤツ」を使いたい気分!)
結局タイミングがずれたのでこれには返信しませんでしたが、
なんともほほえましいおまけメールつきでした。おしまい。
(その様子はこちら)
あれがTOKYO 5 DAYSの4日目。
そして、最終日は、6月23日。
私は実はこの日のチケットも事前に手に入れていました。
しかし、諸事情により、当日になって行くのを断念することに。
私の手元の1枚は、無駄になってしまうのか・・・
(ちなみにこの日のチケットはSOLD OUT=完売!プラチナチケットです。)
そう思って昼3時過ぎにHPを覗いてみると、BBSの欄に
「チケット譲ってほしいです。都内なら取りに行きます」
切実な書き込みが!しかも数分前。
もちろん、BBSだからどこの誰だか分かりません。
でも、この彼or彼女はあきらめられなかったのでしょう。
既にチケットを持っているファンは
会場である原宿アストロホールへ向かっているはずで、救える人は多分いない・・・。
いや、いる。
私だ・・・。
私がこの人に連絡をしてみれば、私自身もチケットを無駄にしないで済むし、
行きたい人の望みがかなう。幸い、取りに来てくれると書いてある。
私の家の最寄り駅まで本気で取りに来てくれるのなら譲ってみようか。
でも、どんな人が来るか分からない。
うーん・・・どうしたものか・・・でも悩んでいるうちに時間が過ぎる・・・
私は意を決して、書き込みをした人のアドレスへメールを送ってみました。
「1枚手元にあるので、定価でお譲りしますが、いかがですか」
すると、すぐ返事が。
「大変ありがとうございます!是非譲っていただきたいです。
今日のライブに参戦されるなら現地渡し、参戦されなければ取りに行きます」
参戦って(笑)。まあ、確かにその言葉がピッタリだと思うけど(笑)。
で、当然私は行けないので、取りに来てもらうことを選択。
最寄り駅を指定すると、またすぐ返事が。
「お手数ですが自分は行くことが出来ないので代理の者を行かせます。
これからのやりとりは代理人とお願いします」
代理人って(笑)。野球の交渉みたいだな(笑)。
この時点ではちょっと、いや相当実は面倒になってきてはいましたが
代理人からのメールを待ちます。
しばらくして・・・
「はじめまして。代理の○○です。チケットのけんでメールさせてもらいました」
まさにこのとおりの表記で送られてきました。(「けん」がひらがな)
しかもこの1行のみでした・・・。
多分、若者なんだろうな・・・って感じの、いわゆるビジネスとは異なるメール。
さて、この代理人とのやりとりがこのあと始まるわけですが・・・
「どこからいらっしゃいますか」などとリサーチしていったら、なんとしばらくして
「いま時刻検索してみたのですが時間が全然間に合いそうもなくて(;^_^A
勝手なことを言うようなんですが交通費を払うので
どこかまで来てもらうなんてできませんか?本当に申し訳ないです。」
・・・
・・・
・・・え?(汗)
結局、もう何が何だか収拾がつかなくなってきてしまいました。
私の最寄り駅まで来ていたら、ライブの開演に間に合わないとのこと。
多分、「チケットあります」っていう情報だけで舞い上がってしまい、
詳しい場所を確認しなかったのでしょう。都内は都内でも広いんですよぅ。
・・と思っているうちにも時間は過ぎます。
よし、こうなったら、気持ちは前向きに。
この人が喜んでくれるなら、チケットが有効になるなら、本望ではないか!
私は、わざわざわかりやすいターミナル駅まで出て行くことにしました。
すると、
「ホントありがとうございます☆ありがとうございます!!!!」
その様子が手にとるように分かるような反応。
よし、頑張って届けよう。でも、交通費はしっかりもらうことにしよう。
でも、どんな人だろう・・・男か女かも分からないぞ・・・(汗)
いきなりすごい格好だったらどうしよう(汗×2)。
そう思いながら、30分後、待ち合わせの時刻。
一応、改札近くの分かりやすい店の前ということにしましたが、
それだけでは当然分からないので、携帯からメールをしてみます。
「私は青い服を着て、手に封筒を持っています」
いや、もう、自分がまいた種ですけど、相当、ドキドキですよ。
淡い恋心とかではなく(当たり前だ)、
どんな風貌の人がやってくるのか、どんな性格の人がやってくるのか・・・
すると、メールが。
・・・
・・・
・・・
見た瞬間、仰天しました。
「おれは、左腕が入れ墨です」
い、い、い、い・・・いれずみぃぃぃ?
「おれ」という表記の時点で、ああ、男の人かと思いましたが、
それよりも予想を遥かに超えたよ、これは。
これまで仕事柄もあって色々な人と会ってきたけど、
腕に入れ墨っていうお方とは縁がなかったよ・・・。
(軽くパニック、しかし平静を装うみきかさい)
よし、こうなったら手っ取り早く探して、チケットと代金を交換しよう。
でも、土曜夜のターミナル駅は大混雑。なかなか見当たらな・・・い・・・
見えました!!!!!入れ墨が!!!
確かに腕に・・・ということは
この人だろう、うん、絶対。そんなに何人も同じような人は居ないはず!
「あ、あ、あの・・・」
すると、その彼はにっこりして
「あ、そうです、チケット」と。
腕だけ見るとなかなかすごかったのですが、
実際は背が高くてひょろっとしてて、サマーニット帽を目深にかぶった感じのいい人でした。
「本当に今回はありがとうございます!」
「いえ、それじゃ、えっと・・・」
チケットと金銭の受け渡しなのでちょっと人目をはばかり・・・って怪しい!?
『この前は行ったんですけど今日は行けなくて←(コミュニケーションをはかるみきかさい)』
「あー、この前もよかったっすよね。今日も盛り上がってきますよ」
「ええ、是非。それじゃ、これ」
チケットを渡すと
「助かります!ホント、いい人っすね」
まあ、そりゃそうか。わざわざ見ず知らずの人のためにここまで出てきたんだから。
すると、彼は
「これ、お釣りはいいです、とっておいてください」
チケット代+交通費より、多めのお札を出し、私に握らせました。
『いや、そんな、これはもらいすぎです』
「いや、友達もめちゃめちゃ喜んでましたし、わざわざ来てもらったし」
そっか、この人は代理人だった(笑)。
っていうか確かに、私が出現しなかったら、SOLD OUTなわけだから、
お友達は今日のライブが見られなかったわけなんですよね。
『は、はぁ。分かりました。それじゃ、ありがたく』
好意を無駄にしないように、大切に受け取り
『思いっきり楽しんできてください』と付け足すと、
「本当にありがとうございました」と握手されました。
最初の入れ墨という単語からは想像しがたい、さわやかな風が吹きました(笑)。
何歳くらいなんだろう。20代前半だろうなー。
普段は腕の入れ墨を隠しながら会社に通ったりしてるのかなー。
向こうは向こうでもっと私のことをパンクロックな感じに想像していたのかな。
いずれにしてもたったの1分程度でしたが、非常に後味がよく、引渡しが出来ました。
結果オーライなだけかもしれませんが、私にとって初めての体験、
忘れられない日となったのでした。
追記:家に帰ると、PCにメールが!なんと、その代理人さんでした。
ライブの感想?まさか、そこまでは・・・と見たら、受信時刻は17時半。
いざ家を出るというときに「この後はPCを閉じるので携帯までお願いします」と
携帯アドレスを教えたにもかかわらず、
彼は私が出かけたあともPCへマイペースに送ってくれたようでした・・・おいおい!苦笑。
で、その内容が・・・
ちなみに今回の5daysはどれかいきましたか?
実は最初に連絡していたほうの友達が、
出て来てもらう話をしたら申し訳ないということで、
もし行ってなければその時のステッカーとかあげたいといってるんですけど
なにかもっているのはありますか?
いいヤツじゃん!!!かわいいヤツじゃん!!!
(あえてここでは「ヤツ」を使いたい気分!)
結局タイミングがずれたのでこれには返信しませんでしたが、
なんともほほえましいおまけメールつきでした。おしまい。
Commented
by
mikiyoshino
at 2007-06-24 23:44
x
メールありがとう☆ あの頃と変わらぬ調子で、お返事しておきました♪ わたしもお相撲のチケットを、早稲田の学生さんに売ったことがあります。知り合いのつて、だったので、せっかくだからとランチしました。会ってみたら、世界一周(正確には違うが)した学生さんで、撮ってきた写真や動画をたくさん見せていただいて、周りの人には、なんだか彼がわたしに必死でプレゼンしてるみたいにうつったかもしれません・笑。
0
Commented
by
kiyonee
at 2007-06-25 23:14
x
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by
mikikasai819 at 2007-06-28 03:10
mikiyoshinoさん、こちらこそありがとうございます。
世界一周した学生さんだなんて、それだけでチケット関係なく
相当興味深く話をききたくなりますねぇ。プレゼン大歓迎!?
周りの人からどう見られるか・・・まあそう考えると、
やはり明らかに私と入れ墨くんは
不釣合いで怪しかったと思います(苦笑)。
世界一周した学生さんだなんて、それだけでチケット関係なく
相当興味深く話をききたくなりますねぇ。プレゼン大歓迎!?
周りの人からどう見られるか・・・まあそう考えると、
やはり明らかに私と入れ墨くんは
不釣合いで怪しかったと思います(苦笑)。
Commented
by
mikikasai819 at 2007-06-28 03:11
kiyoneeさん、書き込みありがとうございます!
一気に読んでいただけましたか?書いた甲斐がありました。
ちなみに、タトゥーなんてもんではありませんでした(笑)。
凝視できませんでしたが、肩からひじの辺りまでに、
あれは龍の模様だったか・・・。
まあ、喜んでもらえてよかったです♪
一気に読んでいただけましたか?書いた甲斐がありました。
ちなみに、タトゥーなんてもんではありませんでした(笑)。
凝視できませんでしたが、肩からひじの辺りまでに、
あれは龍の模様だったか・・・。
まあ、喜んでもらえてよかったです♪
by mikikasai819
| 2007-06-23 23:58
| にっき(日々の出来事)
|
Comments(4)