技術と気持ちの調和 ~映画「神童」を見て~

今日は、大好きな、1日(ついたち)です。

いきなり文字が大きい?
ええ、このフレーズ、これまでも書いてきましたし、
事あるごとにこれからも無意識に書くことでしょう。
「河西さん、1日(ついたち)好きなんですよね」って最近周囲に浸透してきました(苦笑)。
しかしまあ、ひとつ、この恩恵にあずかったことが実は30年間なかった・・・。
毎月1日って映画サービスデーでしたね(苦笑)。(料金一律1000円)
大きな音や怖いシーンが苦手なので、
自ら進んで映画館に行かない私。(そのエピソードはこちら
でも、もちろん、そんな私だってチェックしている映画はあります。
4月に公開した映画、ほとんどのところで上映終了となっているので焦っていましたが、
今日、やっと行くことが出来ました。

神童」です。

当然、西島秀俊めあてでしたが(笑)、下調べをせずにいったので、
彼がほとんど出ない役だということは知りませんでした(涙)。
でも、そういう意味での期待はずれの映画は、意外と心に刻まれることが多く、
今回もすっかり話に引き込まれました。
何より、主演の成海璃子、松山ケンイチ、実はこの2人の演技を見るのは初めて。
・・・いやー、よかった。
目に訴える力がある役者だなぁって思いました。

あと、途中、見たことある景色だなーって思ったら、
やはり群馬県高崎市が出てきていました(笑)。

で、ストーリーですが・・・

幼い頃から「神童」と呼ばれていたピアノの天才少女、成瀬うた。
彼女は指を保護するために球技を禁止され、常に手袋着用の生活を強いられていた。
しかし膨らむのは大人の期待ばかりで「自分が本当にピアノが好きなのか?」ということさえ
分からない。逆に菊名和音(ワオ)は音大を目指す浪人生。
次の試験に落ちればピアニストをあきらめなければいけない。
そんな二人がちょっとした出来事で出会い、うたはワオにピアノを教えるようになり…。


こんな感じのあらすじです。

今回、2時間の中に実は2つも3つもの小さな結末が用意されていて、
私としては、うーん、実はその都度頭を切り替えるのに苦労しました。
しかも最後の結末が一番ハッキリしなかった・・・。まあ、わざとなのでしょうけどね。
その分、途中の、音大受験とコンサート飛び入り参加という大きな2つのイベントの結末は、
なんとなく納得が出来ました。

それにしても、この映画、何が一番すごかったって、
「ワオ」が音大の試験で弾いたベートーベン「熱情」。この力強さに驚愕。
個人的に、この「熱情」という曲は、
その昔、「少女に何が起こったか」という大映ドラマで
小泉今日子演じるヒロインが弾いていたことから知りまして(苦笑)、
多分・・・それ以来だったんです、生音で聴くのは。

すごすぎます。この曲ももちろん、演奏が。
必死に弾くワオの表情も手伝って、旋律が琴線に触れた私、
気付けばじわーっと涙が出ていました。
すごく冷静にスクリーンを見ているのに、
何かを叫びたい、自分の今の気持ちを全部出し切りたい!と涙腺は反応したのか、
いわゆるもう、完全に感情移入ですよ。あー、すごかった。

そうそう、主人公のうたが「あたしは音楽だから」と笑顔で言い放つシーンがあります。
人間が音楽?さすがにそうは言えません。
でも、私は音楽が好きだと自信もって言えるなぁってこの映画を見て思わされました。

最後に・・・今の私の素直な気持ちを・・・。

音楽の世界で、どの人が上手でどの人が下手か、
私は技術を見抜けないけど、気持ちがこもった演奏はわかる気がします。
そしてもちろん、基本的な技術がちゃんとあってこそ、想いは音に乗るのだと思います。
それはどの世界でも実は一緒なのかもしれません。
私が今いるアナウンス・声の世界でも、
技術だけではダメです。でも、気持ちだけで持っていこうとしてもやはりダメなのです。
プロとして、両方がうまく調和した形を追求していきたいって素直に思いました。

自分が目指す方向、自分が進める方向が少し分かった気がします。
by mikikasai819 | 2007-06-01 23:59 | にっき(日々の出来事) | Comments(0)
元ラジオ局アナで今はフリーで活動中、河西美紀(かさいみき)のげんき・やるき・ほんきのつぶやき。

by mikikasai819