このき なんのき かさいみき

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元ラジオ局アナで今はフリーで活動中、河西美紀(かさいみき)のげんき・やるき・ほんきのつぶやき。

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小さくなった家や庭(親戚宅訪問)

その昔、お盆と正月にはいつも訪れていた山梨の叔父や叔母の家。
父方の親族です。(父は5人兄弟の4番目)
父だけが10代のうちに東京に出て、あとの4人は山梨にいます。
そして父以外は早くに子供を持ったため、
私の従姉はもうみんな50代です。
子供のころたくさんお姉ちゃんたちに遊んでもらいました。

気付けば冠婚葬祭でしか会わない存在になってしまいまして、
最後に会ったのは10年近く前という人も。

私の父と母は干支1周離れているので、父は76歳。
ということは父より上の3人はそれより年上です。
変な話ですが、会えるときにちゃんと会いたい!とずっと思っていました。

そこで、仕事がオフの日を狙って、一念発起。
一昨日(木曜日)、久しぶりに山梨に行ってきたのです。

「朝5時に家を出るぞ」

実家の父のお達し。
あんなに昔は朝起きなかったのに、年をとるとこうも早起きとは(汗)。

父はまだ近所は普通に運転していますが、さすがに高齢での高速道路は心配で、
私が全行程ドライバーを務めることになりました。

・・・その昔、父が運転するワゴンボックスカーで、助手席に母、
私と弟と妹の3人は後ろの席で大騒ぎだった中央自動車道。
トンネルに入ると「いーち、にー、さーん」とカウントした記憶。
笹子トンネルは長いから途中で疲れてしまった記憶。
昔の車は100km/時を超えると警告音が鳴って、
父に「早く速度落として!」と叫んだ記憶。
キンコンキンコンというあの音の懐かしさ。

そんなことを思いながら、山梨へ向かいました。

5時に家を出れば2時間弱で着いてしまいます。
こんな早くに訪ねるなんてありえない!と思いながら、
ここでも皆起きるのが早い!という事実。
「朝ご飯用意して待ってるから」って85歳の叔母に言われ、
ありがたく7時前にごちそうになりました。
「なかなか来ないから先食べようかって思ってたんだよ」って(苦笑)。

そこから昼までに5軒の家を回って挨拶。
親戚が多いということを身を以て実感しました。
家の周りは何にもなかったはずなのに、
今ではたくさん家が建って風景が一変したところもあって苦労しました。
父が助手席で「俺の勘だとこっち」などと言うものだから余計にです。
おとなしくカーナビに住所入れればいいのに、なかなか頑固でギブアップしません。
結局住所を聞いてナビったところすぐに着きました。
「こりゃすごいなー。位置がピッタリ合ってる!」
・・・当たり前です(苦笑)。

それぞれの家で飲み物やお菓子を出していただきありがたかったのですが
最後の方は胃が悲鳴を上げていました(笑)。
でも、それだけ手厚くもてなしてもらって嬉しかったです。

本当に久しぶりに叔父や叔母に会ったので、
「美紀はいくつになったんだ」「40歳だよ」
「あの美紀が40か!」というような会話になりました。

昼ごはんは79歳の叔母と、父と、私の3人で食べました。
「小作」で鴨肉ほうとう。
この叔母には特にお年玉を毎年奮発してもらっていたので、
大人になった私が今日は絶対ごちそうするんだ!と思っていたところ、
「そんなことはいいから。美紀に何かお世話したことあった?
おばちゃん何でもすぐ忘れちゃうからさー」と逆に奢られてしまいました。
・・・ありがとう。

「暗くならないうちに」と言われ14時半には出発。
やはり帰りも私が運転しました。
途中、談合坂に立ち寄って、山梨のお土産を父が買うなどして、のんびりと。
そして夕方16時半には家に到着。気が張っていたのか、夜まで爆睡しました。

時間にして本当に半日だけ。
それでも、行ってよかったなと心から思っています。

今回一番強く思ったこと、それは、訪れた家や庭のこと。
こんなに小さかったかなということです。
実際の広さではなく、です。
田舎なので土地はありますから東京と比べると格段に広いのですが、
なんというか、やはり、子供のころに出入りしていたので、
大人になった今同じ場所に立ってみると、感覚が異なるのです。

あのドアの向こうは真っ暗で怖かった記憶があるけれど、
どうしてそんなに怖かったんだろうなとか、

この玄関はもっとすごく天井が高いイメージだったけれど、
今思えばそんなことないのになとか、

大きな道路までの道ももっと果てしないと思っていたけれど、
あっという間に着いてしまうなとか。

・・・本当にキリがないほどです。

確かな原風景がそこにありました。

父と2人でこれだけの長距離をドライブすることもなかなかないので
貴重な時間となりました。
(以前は運転技術について口うるさく言われましたが、
今回は俺より上手だ・・・と。なんだか、ねぇ。
自営業で配達もしていた父ですから車の運転はお手のものでしたが
だんだん衰えていくんだなと思うと寂しくなりました。
まだもう少しは運転する気ではいるようなのですが、
免許返納のタイミングは難しいものですね)

ということで、長くなりましたが、
私にとって今回の山梨訪問は、本当に意味のある、大切な時間となりました。




追記
畳職人をしていた81歳の叔父の仕事場の隣に
その昔ホッピーのポスターが貼ってあって、ホッピーって何だろう?と
子供ながらに文字を観ながら魅惑の響きに思っていました。
今では普通に(好んで)飲んでいるというと従姉に笑われました・・・。
Commented at 2017-07-16 07:54 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by mint at 2017-07-16 09:25 x
河西さん、こんにちは。かなりしっかり者のお姉ちゃんとして、弟妹さんのお世話をされてこられたんだろうなという様子がうかがえるのですが、第一子って親からは頼られがちだし、貧乏くじ引いてる?等と思う事はありませんでしたか?私も長女で下にきょうだいがいるんですが、色々我慢してきた事がかなり裏目に出て、辛さが半端ないです。長女ならではの意見を聞いてみたくて、コメントさせてもらいました。
Commented by mikikasai819 at 2017-07-16 12:32
mintさん、こんにちは。

長女で損したことたくさんありましたよ(^^;)
私と同じことを妹がしてもお咎めなしなんてことばかり。妹はズルいなぁと。
事あるごとに長女っぽいよねーってよく言われましたし。
しっかりしなきゃってずっと無意識に思って、疲弊していました。
そんなとき、神津カンナさんの「長女が読む本」というタイトルの本を読みました。
もう随分昔の本ですがすごく共感できて、そうそう!と頷いてばかりいて、
長女も悪くないなー、むしろいいかも!って思うようになりましたよ。
案外(いや、だいぶ)実はしっかりしていないので、
周りにはその愛おしいギャップ(?!)を楽しんでもらおうと今は思っています。無理矢理。(^^;)

mintさんは今お辛いとのことなのですね。
どうか心に負荷をかけずに、自分の気持ちを大切にされてくださいね。
Commented by mint at 2017-07-17 00:47 x
河西さん、コメント返し、ありがとうございます♪
神津カンナさんのあの本(懐かしい!)は、私もかなり前に読んだ事ありました。ちょっと年代が上だし、芸能一家だし、あまり共感しないかもという感想だったような。
不満がありながらも、お姉ちゃんと呼ばれ続けるのは悪い気はしないんですよね。
河西さんの文章は、考えさせられる内容も共感する内容もあり、語彙も話題も豊富で、性格も努力家で面白い方だなというのが、凄く伝わってきます。
最近共感したのは、7/4のblogです。私の場合、相手が身内に置き換わる話で、"ごめんなさい"を必要な場面できっちり言う事を身に付けてこなかった高齢者が何人もいる事が発覚!!親戚付き合いを断絶せざるを得ませんでした。ありがとうとごめんなさいを軽く扱い続ける人の行く末は、人との断絶ではないでしょうか?
前に、お勧めされていたベネフィークのスカルプエッセンス、あれ、買って使ってみてますよ。連日の暑さには、対処し切れない感じもしてますけど、あの音が面白くて楽しんでますね。
ご心配のお言葉を、ありがとうございます。
河西さんは、お仕事で移動も多く気配りも必要なようなので、お体お大事にされてくださいね!
by mikikasai819 | 2017-07-15 23:09 | にっき(日々の出来事) | Comments(4)

by mikikasai819