語り継ぐ大切さと語り継がないつらさ

※8月15日の終戦の日、私はちょうど生放送担当でした。
番組の中でお話したことを忘れないように記します。
(リスナーさんは重複します。すみません)

↓↓↓

戦後69年。

「おじいちゃんやおばあちゃんにもっと戦争の時の話を聞けばよかった」

よく聞かれる言葉です。
私もそう思っていました。




実際、小学生の頃、学校の宿題だったか、
戦争の体験談を聞いてくることと言われました。

「おじいちゃん、戦争の話聞かせて」

一緒に住んでいた祖父に話しかけたところ、
祖父は、微笑んで何も答えてくれませんでした。

「ねえ、おじいちゃん!」

耳は遠く、無口な祖父ではありましたが、
この時は、頑なに言葉を発しないように見えました。

あとで母に言われました。

「おじいちゃんはね、すごく辛い経験をしたんだと思う。
きっと、思い出さないようにしているのかもしれない。
お母さんにも戦争のことは決して話してくれないのよ」

・・・

・・・

・・・

心優しき人も、戦地に行ったら、
人を攻撃しなければ自分がやられてしまいます。

祖父も凄惨な場に居合わせたでしょう。
仲間も何人も失っているでしょう。
自分が人を殺めたこともあったでしょう。

そういうことを口に出すのがつらくて、
記憶ごと葬ってしまったのかもしれません。

・・・

・・・

・・・

5年前に祖父は91歳でこの世を去りました。

決して怒らず、人を責めず、争いを嫌い、いつも穏やか。
もちろん、感情がないわけではないだろうけれど、
それを決して見せようとしない、
戦いなんて明らかに向いていない、そんな祖父が残した
「語り継がない(語り継げない)」ことの重みに、
何かを感じずにはいられないのは私だけでしょうか。

そして改めて、祖父のような人がいる中で、
つらい戦争体験を後世のために語ってくださる方々に
より一層、心から感謝します。

戦後69年。
随分と遠い昔の話のようですが、長い歴史ではついこの前のこと。
「楽しい夏」の絶対条件である「平和な夏」を、
私たちはずっとずっと未来永劫続けていかなくてはなりませんね・・・。
by mikikasai819 | 2014-08-17 20:59 | にっき(日々の出来事) | Comments(0)
元ラジオ局アナで今はフリーで活動中、河西美紀(かさいみき)のげんき・やるき・ほんきのつぶやき。

by mikikasai819
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