このき なんのき かさいみき

mikikasai.exblog.jp

元ラジオ局アナで今はフリーで活動中、河西美紀(かさいみき)のげんき・やるき・ほんきのつぶやき。

ブログトップ | ログイン

ニュース読みを教える

FM世田谷アナウンス研究所のレッスン日。
カリキュラムを見ると「ニュースの読み方」とありました。
ほほう。
より実践的な練習をする講座なのでね。

実際に新聞社から配信されてくる原稿を見ながら
どのように伝えていくかを学びます。
ひとりひとり読んでもらいながら修正していきます。

文章を一息で読もうと気負いすぎてうねっていたり、
スピードが速かったり遅かったり、
意味を考えずに読んでいるから全く伝わらなかったり、
ハッキリ立てるべき単語が聞き取れなかったり、
助詞がやけに目立って聞こえたり、
数字のアクセントが違っていたり、
明るいニュースなのに暗く読んで、逆に暗いニュースを明るく読んだり・・・

生徒さんは、指摘を忠実に受け止めながら、
様々なジャンルのニュース原稿を練習しました。

上手に読もうと思わなくていい。相手が分かるように伝えればいい。
究極はその1点です。
もちろんテクニックは重要ですけどね。

教えながら、ニュースはやはりアナウンサーの基本だなぁと思いました。
そして私はニュースが好きだなぁと再認識しました。

番組のパーソナリティーをしているとフリートークなどが多いですが、
私にとっては、「情報をいかにわかりやすく伝えるか」というのが究極の醍醐味です。

あとは、新聞に出ているニュース記事を音読していく練習もしました。
ただそのまま読むのではなく、あくまで放送用ということで
語尾は「ですます」に変え、必要な単語は言い換える、

例えば2012年は去年と言い直した方が聞いている方はわかりやすいとか
「同省」とあったら耳で聞くとわからないので、前の文面と同じように「○○省」というとか、
「約」はおよそと言い換えるとか・・・

まあこれはほんの一部ですが、そのようにしていくと
話し言葉のニュースが完成します。
全て相手のことを考えれば自然と直していけるものですし、
「仕方なく直す」という気持ちだときっと伝わらないでしょう。

「これなら家でも練習できる」
「頑張ってみよう!」

生徒さんたちは本当に前向きです。
最初はたどたどしくても必ず噛まなくなるしスムーズに言えるようになります。
声に出すからニュースも頭に入り一石二鳥!

来年は朗読からスタートです。これまた全く違った喋りですね。
でも基本は相手に分かりやすく伝えること。
ストーリーや情景が思い浮かばないようでは独りよがりの朗読ですので・・・。



FM世田谷からの帰り、用賀ではゴスペルコンサートがやっていました。
クリスマスだなぁ。
ニュース読みを教える_e0039787_933975.jpg

by mikikasai819 | 2013-12-21 21:07 | はたらき(お仕事) | Comments(0)

by mikikasai819