叫ぶ女性と駅員、そして無言の子ども

2月になりました。
私の好きな1日(ついたち)です。
しかし、眠い(苦笑)。
昨日寝たのがAM1時半。今日起きたのがAM4時。
生放送は無事に遂行したので、
ちょっと仮眠をとってから夕方からの司会のお仕事に向かおうかな。

先月は三島だけではなく実は静岡でもお仕事がありました。
3連休には旅行で京都にも行ったため、東海道新幹線に乗る機会が1ヶ月に3回。
しかも、のぞみ・ひかり・こだま制覇というのがなんとなく嬉しかった♪


そんな中、今日書くのは、実は三島に行ったときに起きた事件についてです。



この日は、日中の仕事場所の関係で新横浜から乗車しました。

いざ新幹線に乗ろうとしたら、ホームで女性が騒いでいます。




「しんちゃん!しんちゃんっっっ!!!!!」





どうやら子供がいなくなってしまったようなのです。

私が今から乗ろうとしている新幹線に乗らなきゃいけない、でも、子供がいない。
先に乗ってしまったのか、どこかに行ってしまったのか、
はぐれてしまった背景はわかりませんが、とにかくものすごく焦って叫んでいました。

そして、発車してしまったら困るという気持ちから、その女性は
新幹線のドアに片足をかけて扉を閉めさせないようにしていたのです。



「危ないですから下がってください!」


ホームに駅員さんの声が響きわたります。



それでも女性は「しんちゃん!!!どこにいるの!!!」と半狂乱。



「発車できません!!!下がってください!!!」



駅員さんの声も荒くなってきました。


そりゃそうです。ほかの新幹線のダイヤを考えたら、1分の遅れも許されません。

でもお母さんも必死です。
発車してしまえば新幹線ですから、お子さんの行方はますますわからなくなります。

「下がって!!!!!」

こんな命令口調のアナウンス聞いたことないというくらいの駅員さんの恐ろしい声。
もう少し別の言い方はないのかなと思ったけれど、
やはりほかのお客さんのためにも定時運行は大事という使命感もある・・・
どちらの思いも伝わり心臓がバクバクしました。



しんちゃん、お母さんが探しているよ。どこにいるの?



そう思いながら私は自分の席を探していたところ、




・・・あれ?



お母さんが叫んでいたドアとはちがう車両に
小学校に上がる前くらいの男の子がボーッと立っているではありませんか。



まさか?



まだ扉は開いている。今なら間に合うかも。
でも、この子がしんちゃんとは限らない。





うーん、でも、放っておけない。




私はとっさに声をかけました。




「お母さんは一緒じゃないの?」




すると、その子は私を怪訝そうに見つめたあと、
まったく表情を変えずにスタスタと歩いていってしまいました。





あ、違った?




明らかに怪しいおばさんに声をかけられたと思われたようでした。




そして、ドアは閉まりました。





どうなったのかな・・・。




私は自分の席に座りながら気にしていました。
周りのお客さんは別車両(しかもホーム)で起きたことなので、
まったく気づいていないようでした。



数分後。




・・・さっきの男の子がまた前の車両からひとりで歩いてきました。




やっぱりしんちゃんに違いない!


その子は、私が通路側に座っていたのでさっきの人だと気づいたようで、
こちらを一瞥して、何か言いたそうに、でも決して話しかけずに歩いていきました。

この場合の「何か言いたそう」というのは「ママとはぐれちゃった。助けて。」ではなく、
むしろ「ひとりで大丈夫だもん。べつに困ってないもん」という表情だったのです。
なんとなくわかります?


泣いていたら絶対声かけたのですが、うーん、どうしたものか。



そのとき、私の後方に座った老夫婦が話しかけたのです。


「ぼく、ママが一生懸命探していたよ。会えてないんでしょう?」


お二人も新横浜で乗ったようで、一連の騒動を知っていたのでした。
そして、明らかにおかしい動きをしている子供を救ってあげようと声をかけたのでしょう。


「ママ乗ったかどうかわからないけど、車掌さんのところに一緒に行こう」

老紳士がしんちゃんの手を引いていかれました。
しんちゃんは泣きもせず笑いもせず「ありがとう」とも言わず、
でも、逃げずに素直に従って歩いていきました。

・・・ああ、やはり子供の扱いに慣れていらっしゃるな。見事なアクションでした。
しんちゃんの顔色を窺ってしまった結果何もできなかった私・・・。
繰り返しますが、なんとかしてあげたいっていう気持ちはものすごく働いたのです。
結局どうしていいのか分からず役に立たなかったのです。

でも、それに対して恥ずかしかった・後悔したというようなコメントでまとめたいのではなく、
なんというか、その老夫婦のあまりにも自然な対応、自然な優しさに
私自身までも包まれる気がしたのでした・・・。




その後どうなったか見届けられませんでしたが、
しんちゃんがきっと無事にお母さんと会えたと信じています。
by mikikasai819 | 2013-02-01 11:22 | にっき(日々の出来事) | Comments(0)

元ラジオ局アナで今はフリーで活動中、河西美紀(かさいみき)のげんき・やるき・ほんきのつぶやき。


by mikikasai819

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