最後の1人、救出の瞬間

この仕事について10年強、生放送というものは、
録音では出せない「生でないと意味がないもの」を提供しないと意味がないと思っている。

だから、生放送のときは、

なるべくその日の空模様を伝え、
その日起きている出来事を盛り込み、
その日の気持ちに忠実に取り組んでいる。

そんな中、チリ落盤事故現場の救出シーンは、
これぞ生中継、これぞメディアの醍醐味だと思って身震いがした。
全世界が見守る中、33人目=最後の1人が姿を現し、歓喜の中で大統領と抱き合う映像。
映画のオファーも殺到しているようだけど、
このリアルな瞬間は、どんな作品も絶対にかなわないと強く思った。
その瞬間を生中継で見られたことに心から感謝すると同時に、
世界がつながっていることの尊さを感じた。

こういう「生中継の衝撃」って、最近の記憶では、やはり911。
昔だと、アポロが月に着陸したときやケネディが暗殺された時もそうだったんだろうな・・・。

それにしても、今日の中継は、最初フジテレビの「とくダネ」で見ていたのだが、
放送時間内に残念ながら間に合わなくて、制作者の無念が伝わってきそうだった。
小倉さんが「この続きは明日総集編で」と言っていたけれど、
上述のように、生中継ほどの感動は提供できないだろう。

その後、日テレの「スッキリ」ではちょうどその瞬間を放送できていた。
リポートコメントは残念ながらたどたどしかったけど(爆)、
それ以上の映像が目に飛び込んできたのだった。

☆☆☆

「どうして放送業界を志望したのですか」
「なぜアナウンサーになりたいのですか」
この質問が学生時代は本当に苦痛だった。
だって、それらしい言葉を羅列して完成できるほど簡単な理由ではなく、
「とにかくなりたいからです」というとてつもない熱意が本音だったから(笑)。

でも、今日のような生中継を見たら、飾らずに素直に言えるような気がした。
その瞬間に立ちあえる、その瞬間を伝えられることって本当にすごいなぁって。
Commented at 2010-10-17 03:17 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by mikikasai819 at 2010-10-18 21:30
非公開コメントを下さった方、こんにちは。
人前で話すというのは大変ですけど、おっしゃるとおり充実感はありますよね!
全編が真面目or不真面目もどちらかで分けられることもなく、
色々な部分が出てこその個性ですねー。
次の機会を楽しみに!
by mikikasai819 | 2010-10-14 23:56 | にっき(日々の出来事) | Comments(2)
元ラジオ局アナで今はフリーで活動中、河西美紀(かさいみき)のげんき・やるき・ほんきのつぶやき。

by mikikasai819