大空と大地の中で

この2~3日、頭の中をグルグル廻っている曲、それが「大空と大地の中で」。
松山千春さんの名曲です。

この歌をこよなく愛し、カラオケでは欠かさず歌っていたFM群馬の上司Sさんが、
先日、亡くなりました。まだ53歳という若さでした。
イタリアにいるときに訃報を聞いたのですが、
葬儀が私の帰国翌日(建国記念の日)だったので、
最後のお別れになんとか間に合った形です。

冷たい雨が降りしきる群馬。
現役の部長職の告別式です。受付をしているのも、社員の皆様。
懐かしい方もたくさんいたけれど、こんな形で再会するなんて・・・。
もう7年も前に退職した私ですらこんなに衝撃なのだから、
一緒に働いていた同僚は、もう、想像を絶するショックに違いありません。
突然すぎて受け止められないという声も多く聞こえました。

日々のお仕事からか、性格からか、いつも「しんどい」「疲れたー」と
ネガティブなコメントを、でも実は笑いながら自己申告していたSさん。
私も退職前の1年は特に精神的に病んでいたので、
「河西さん、調子どう?」
「いやー、イマイチですね・・・Sさんは?」
「もう、最悪(笑)」
なんていう会話が、あくまで「互いにとっての笑える挨拶」として展開されていました。
立場は違っても、共感するポイントが多かったのかもしれません。

そんなSさんとの思い出の中で、一番覚えているのはやはりカラオケ。
しかも、社員旅行などではなく、実は個人的に連れて行っていただいたことがあるのです。
多分、閉塞・疲弊した空気を打開しようと盛り上がったのだと思います。
飲みながら語って、カラオケ行って、
その時も、Sさんは松山千春の「大空と大地の中で」を熱唱していました。
もう、18番というよりは、テーマソングみたいな感じですらありました。
原曲聞くよりも、Sさんが歌っているのを聞いた回数のほうが
明らかに多い気がします(微笑)。

歌詞をよく見ると、すごく力強くて、当時の私のエールとなったことは間違いありません。

「生きることがつらいとか 苦しいだとかいう前に
野に育つ花ならば 力の限り生きてやれ」

このフレーズを、今、口ずさみ、改めて思います。
Sさんに、もっともっと生きてほしかったと。

喪主である奥様の、悲痛な、でも愛情がたっぷりこもった挨拶を聞いたら、
涙をこらえることができませんでした。

あまりにも突然だったから、Sさん自身、「俺、どうしてここにいるんだ?」と
天国で驚いているように思います。
「そろそろまた一緒にカラオケ行こうな」と言いながら果たせなかった悔しさと
言葉では表せないほどお世話になった感謝の気持ちを込めて、
金曜日のFM世田谷の担当番組では、ディレクターに頼んで、
「大空と大地の中で」を自らリクエストしてしまいました。

「果てしない大空と 広い大地のその中で 
いつの日か幸せを自分の腕でつかむよう」

Sさん、いつの日か、次に会った時は、
また笑いながら、思いっきり愚痴を言い合いましょうね。
私は部下ながらなかなかの理解者だと思っていますし、
あの頃よりはちょっと成長しましたので・・・。

本当にありがとうございました。
by mikikasai819 | 2010-02-14 18:06 | にっき(日々の出来事) | Comments(0)

元ラジオ局アナで今はフリーで活動中、河西美紀(かさいみき)のげんき・やるき・ほんきのつぶやき。


by mikikasai819