このき なんのき かさいみき

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元ラジオ局アナで今はフリーで活動中、河西美紀(かさいみき)のげんき・やるき・ほんきのつぶやき。

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再び、今、読書好きに

本を読むのは好きですか?
私は大好きです。もちろん、本のジャンルにもよりますけどね。
幼稚園の頃から図書館によく行っては、本を読んでいました。
小学校のときは、課題図書をとにかく読みまくっていました。
時間が足りなくて、就寝後に暗い中でも本を読んでいて目を悪くしたくらい。
でもそれから先は、どうしても他のことが忙しく、本から離れていました。
そういうわけで厳密には、再び、今、読書が好きです。
今日もスタッフから借りた「フライ・ダディ・フライ」を読み終えて、爽快感です。

再び読書好きになったキッカケは、FM群馬をやめた次の年(2003年)、
自分らしさを見つけられず家に引きこもり?気味だった私が、
「新潮文庫 夏の100選」という冊子を手にしたことです。
よく書店においてありますよね。
これを、時間がある今、全て読んでしまおう、しかもこの夏のうちに!と
調子に乗って毎日、書店や図書館に通い、とうとう制覇したのでした。

夏目漱石・芥川龍之介などは、昔、無理矢理読まされた記憶があるなぁ、
なーんて思っていたら改めてすばらしい作品だと感激したり。
宮部みゆき・重松清・小池真理子などあまりにも有名なのにノータッチだった
現代の作家たち・・・ハマリましたね。
もちろん、100冊の中には正直、面白くないものもありました。
でも、目を通したことで大きな達成感がありました。

ちなみに私の特徴としては、速読魔なのです。
とにかく、読むのが速い。小さい頃からそうだったようです。
以前、母が言っていました。
「同級生のOくんがね、あなたがあまりに私が速く読み終わっているので、
どうせちゃんと理解していないんだろう・・・って思ってね、
『お前さぁ、あらすじ言ってみろよ!』ってみんなの前で追求したことがあったのよ」。
そうなんだぁ(苦笑)。そりゃそうだろうな・・・。
我ながら速すぎると思うことがありますから。
でも、ラッキーなのは、まんが喫茶などに行ったとき。
1時間で何冊読めるかな・・・相当お得です(笑)。
あと、文庫本などは絶対電車の往復の間で読み終えてしまいますね。

そんな中で、先日、どうしても移動のときに本が読みたくて、
でも近くに書店がなくて、思い切って駅のKIOSKに駆け込んでしまいました。
並んでいる文庫本のタイトルは・・・とみると、サスペンス系か官能系ばっかり。
その中で唯一私を呼んでいたのは「ハッピーバースデー 新井素子」。

あらいもとこ・・。このとき、一気に懐かしさがよみがえったのです。

中学の国語の授業で文法を教えていたO先生(女性)が、
当時13歳の私に(厳密にはクラスのみんなに)、読書を薦めていました。
先生方のパターンは2つ。
①ありきたりの推薦本リストを作る
②「いろいろ読みましょう」などとオブラートに包んで具体的な1冊を教えてくれない
どちらかのことが多かったのですが、
そのO先生は
「私が好きなのは新井素子の『ひとめあなたに』という本です。読んでみてね」
といいました。
あまりに目を輝かせながら言うものだから、すごく気になったのです。

ひとめあなたに・・。恋愛小説かな。ちょっと読んでみようかな。

私は、その日のうちに書店に行き
(図書館ではなくこのときはなぜかおこづかいで買おうと思った)
文庫本を買いました。でも、予想以上に分厚くて驚きました。

内容は、巨大隕石が地球に激突しまもなく人類は絶滅するというニュースの中、
東京から鎌倉まで歩いて恋人に会いに行く主人公の話。
その間にさまざまな人間模様に遭遇していくんですけどね。
13歳の私にはちょっと心理描写が難しかった。大人の世界でしたね。
人が狂っていく気味悪いシーンばかり印象的だったし。
でも、むさぼるように読み進めた結果、
最終的にものすごく印象に残る1冊となりました。
それ以来、彼女の他の本は手にしていなかった私。
あえて「ひとめあなたに」だけで新井素子の世界を完成させたかったのかもしれません。
(彼女のファンにとってはお叱りを受けること間違いないのですが)

そこへ、KIOSKでの再会。

窮屈そうに並んでいる吊り下げ式の本棚から1冊抜き出して
(途中、となりの官能小説らしきタイトルの本が飛び出してきてあせったけど)
カバーをかけてもらい、電車に乗り込みました。

数分後。

・・・これは、面白すぎる。文庫になっているということは、
ハードカバーではだいぶ前に出たのでしょうけど、
この巡りあいに感謝!という気分でした。
読んでいる途中で電車を降りるのが苦痛でしたからね。
心拍数もかなり上がっていました。
13歳のときと29歳の今では感じ方も全く違うでしょうが、
新井素子ワールドにどっぷり浸からせていただきました。
そして、今日、雑然とした私の家で、
「ひとめあなたに」の文庫本がちゃんと保存されているのを確認しました。
これは捨てないぞ!(笑)

それにしてもO先生、お元気かなぁ。
あなたのあの一言がこうしてブログに書かれるとは思ってもいないことでしょう。
おそらく、私のことも覚えていないはずですが。

明日から10月。忙しい中でも、本を読む楽しみはなくしたくないなぁと思います。
(あれ?キッチンの隅に、勢いで買ったお弁当の本が転がっていますが・・・(汗)、
気にしない気にしない!!)
Commented at 2005-09-30 21:40 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by 中島 麻己 at 2005-10-01 10:12 x
本当に美紀とは奇遇が多いなと思って今回の日記読んでました。
私もミクシイ始めて、まだ2回目の日記に、なんと本の話を書いていたのでした!!それも、最近読んだ本の記録です。
お薦めの本も知りたかったので、美紀のを読んで嬉しく思いました。

今後も楽しみに読ませていただきます!!
Commented by mikikasai819 at 2005-10-01 11:29
中島麻己様・・・書き込みありがとうございました!
以心伝心といったところでしょうか?
本の記録ってしばらくたってから読むとまた価値があるかもしれません。
読書感想文っていう風に強制されちゃうと大変なんですけどね(苦笑)。
今度私にもお勧めをPLEASE!!

そして、非公開でコメントいただいた方、ありがとうございました。
ちゃんと読みました。
ずっと覚えていてくださって感謝です。
会えると念じていればまた必ずどこかで会えると
最終回にお話していたことが、ネット上とはいえ叶ったと考えれば
私も光栄です。今後もよろしくお願いします。
(非公開になっていたので、これくらいしか書けなくてごめんなさい。
よかったら、無理のない程度に、是非このブログで
皆さんにもあなたの想いを共有してくださいね♪)
by mikikasai819 | 2005-09-30 16:45 | すき(純粋にすきなもの) | Comments(3)

by mikikasai819