盲腸疑惑後編

前篇はこちら。←先にお読みいただくとつながります。

★★★

病院の受付に行ったら、明らかに嫌そうな顔で「どうしましたか」と尋ねられた。

「あのー、1週間前からお腹が痛くて、治らないのです」

「どこか病院にかかったりしてないのですか」

「はい、初めてです」

「どうして行かなかったのですか」

「どうして・・・って言われても・・・」

すると、しぶしぶ内線で連絡をとり始めたので、どこに通してくれるのかと思ったら、
「今、看護師とつながっているので、電話でお話しください」と受話器を無造作に渡された。

「もしもし」

「もしもし?どうしたんですか」

やっぱりぶっきらぼうな口調だった。

「あのー、おなかが痛くて・・・」

「いつから?」

「1週間前からです」

「それで?具体的には?」

もう、こっちが委縮してしまうような感じで、
でも、そのうち、こんなにぞんざいな扱いをしなくたっていいじゃないかと
だんだん悔しくなってきた。

こっちは不安でたまらないのに、どうして?
普段、温和な私も、途中さすがにキレそうになった。

主人も一緒だったのだが、私の声のトーンがだんだん怒りに満ちていく様子に
「珍しいね。よっぽどだね」と驚いていたほどだった。

それだけひどい対応だった。

最後は「今日じゃなくて明日来てもらった方が確実」と言われ、
「ああ、そうですね、そうします」と言いながら、二度と来るものかと心に誓った。
結局、看護師も医者も誰も顔すらださないという状況だった。



翌日。大病院ではなく、評判が高い近所のクリニックに行った。

朝イチで行ったつもりが、5分ちょっとの差で既に20人近く待っていた。
2時間待って、ようやく診察してもらえた。
でも、待った甲斐がある、素晴らしい女医だった。
不安でいっぱいの私を、まずは落ち着かせてくれた。

「あおむけになってみて」と言われ、おなかの触診。

「ああ、これは腸か胆のうですね」と。

「盲腸ではないのですか」

「そうね、違うわね」

手術、入院と思っていた身としては、なんか拍子ぬけだった。でも、すごく安堵した。
ただ、違うとなると何だろう。
すると、

「もしかして、最近、おなかがやけに出てきたなぁって思ってショック受けてなかった?」

「はい!!!(図星)」

「それはね、太ったからではないのよ。空気でおなかがパンパンに膨れてしまっているの。」

「あのー、便秘とかではないのですが・・・」

「そうね、でも、消化器系統がうまく機能できていないようなので、
今日から食事制限をしてもらいます」

え?

「いい?油は一切禁止。天ぷらとかフライとか絶対ダメですよ。
あとは肉もすべてダメね。」

「は、はい」

「そうなると、何を食べたらいいか分かりますか?」

「えーっと、魚?」

「ああ、魚もパス。油が乗ってるでしょう」

「それじゃ、野菜ですか」

「はい、でも、油の入ったドレッシングは避けてね
あとは、もう、うどんやそば。シンプルにね。数日は絶食してもいいくらいなの。」

なんだか、予想外の展開になってきた(汗)。

「油ものを食べたら結局あとで自分が苦しくなるだけだから、我慢してね」

「はい。あのー、お酒は・・・(油じゃないよねぇ・・・)」

「ダメに決まっているでしょう!(苦笑)」

「そうですよね(苦笑)」

「トーストもバターは塗らないでね。ケーキやクッキーもバター使ってるから食べないでね」

「は・・・い・・・(すごい徹底ぶりだなぁ・・・)」



こうして、腸の動きを整える薬を飲みながら、食事制限が始まった。

スーパーに行って食材を買おうと思うと、
油を使った料理や肉料理が案外多いことに愕然とする。

ああ、あれも食べられない、これも食べられない。
外食なんてもってのほか。いかに炒め物や揚げ物が世の中に多いか(涙)。

その日は温かいうどんにホウレンソウとキノコを乗せて食べた。

最初こそ、これを機にダイエット!なんて思っていたけど、ちっとも痩せないし(爆)、
好きなものが食べられないというのはこんなにもつらいことかと思い知った。
人との付き合いも制限されてしまうし、健康って本当に大事だなって思った。




投薬と食事制限を2週間、ようやく治った。
今でも唐揚げやフライドポテトなどは敬遠気味だけど、
あっさりしたお肉なら大丈夫だし、ビールもおいしく飲めている。

何より、入院などで仕事に支障をきたさなくて、本当によかった。


もし今私が大きな病気を抱えたら・・・と思ったら怖くなって、
これを機に、大袈裟ではなくシミュレーションをあれこれしてみた。

繰り返すが、健康第一。
12月は忘年会シーズン。
自分の体に問いかけながら、でも、気にしすぎず、楽しく過ごしていきたい。
Commented at 2009-12-10 12:18 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by mikikasai819 at 2009-12-11 11:12
非公開コメントを下さった方、ありがとうございます。
白い巨塔、私もちょっぴり頭に浮かびました。
とにかく、病院のよしあしって、こういうところで露骨に出ますね。

※一旦治ったのですが、なんかまた最近同じ症状が表れたので、
気をつけていかなくてはなりません・・・。
Commented by 通りすがり at 2009-12-12 18:55 x
大病院の対応は・・、一週間前から症状があったのに、日中の診療時間に行かず
夜間救急診療に行ったから・・だったのではないでしょうか。

夜間はしょせん救急手当て。専門の医者がいるとも限らず
若いアルバイトの医者が待機していることも多いです。
適切な検査も受けにくいです。
そのような自己都合で夜に・・という患者が増えると、本当の急患が診察を受ける妨げとなります。

仕事の都合で、夜診察に行きたい気持ちもよくわかりますが、
やはり万障繰り合わせて日中の診療時間に行くべきかも。

もしやむを得ず夜間診療に行くなら
正直に1週間前から・・と言わず、2~3日前から怪しい疼きがあったが
今日急に激しく痛くなってきた・・などと、今!夜!でなければいけなかった
必然性をあらわした方がよかったのでは?嘘も方便というヤツですね。
Commented by mikikasai819 at 2009-12-14 01:35
通りすがりさん、ありがとうございます。
今後の参考にさせていただきます。

それにしても、クリニックの先生は本当に女神に見えました。
つらい時にやさしい言葉をひとつでもかけてもらえると、人間救われますね。
そのことを実感しました。
by mikikasai819 | 2009-12-10 11:33 | にっき(日々の出来事) | Comments(4)
元ラジオ局アナで今はフリーで活動中、河西美紀(かさいみき)のげんき・やるき・ほんきのつぶやき。

by mikikasai819
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