今申楽「朧座」修禅寺

人間の縁とは面白いものです。

1度しかお会いしたことがない、しかも仕事上で、しかも数時間のお付き合いの方から、
ご自身が出演する演劇のお誘いがありまして、行ってまいりました。

その方とは、小栗銀太郎さん(だるま企画)。

演劇と言っても、今回は「今申楽」という興味深いジャンル。
申楽って、能や狂言の元といわれているものですよね・・・。
それが今風っていうのはどういうものなのかしら・・・。

場所は両国のシアターX(カイ)
初めて足を運びましたが、これがなかなかステキな会場でした。

タイトル「修禅寺」って、地名だと「修寺」なのですよね。
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あらすじは以下のとおり。一見、難解なようですが、よく読むと面白いのです。
(以下、チラシより)

『修禅寺』は、将軍源頼朝の妻子、北条政子・源頼家母子の愛とそのすれ違いの物語である。

未来の将軍頼家は十二歳の時、富士山麓で行われた巻狩において、生まれて初めて鹿を射止める。
喜んだ頼朝は早速使者に命じて、息子の快挙を鎌倉の妻政子に伝えさせる。
ところが政子は「武将の嫡嗣が鹿を射止めるのは当然の事。粗忽な使いは煩わしい限り」と返答してしまう。

母のこの反応を伝え聞いた頼家は深い心の傷を負い、それ以来人間らしい表情を失い始めてしまう。

そして十年後、将軍となった頼家は、富士山麓の洞穴にて謎の声に魂を操られようとしていた。
声は頼家に言う。
お前の本当の母は政子ではなくこの私なのだ、と。

その十箇月後、伊豆・修禅寺において、頼家は政子の父・北条時政の刺客に襲われ非業の最期を遂げる。
頼家を死に導いたのは果たして誰なのか。
母・政子はただ修禅寺に息子の菩提を弔う他なかった。


いやー、実に細かいところまでよくできた素晴らしい舞台でした。
こういう舞台ってあるんだーって、全てが新鮮でした。
さらに、笛や鼓の音が絶妙。生演奏のお陰でメリハリがつきます。
殺陣もお見事でした。
難しそう・・・って敬遠しなくてよかった。
上演後に「アフタートーク」というものがあり、
修禅寺の住職さんと作・演出の朧太夫さんのコメントが聞けたのもよかった~。

個人的にはですね、そもそも、源氏の将軍というと、
初代は有名な「頼朝」でしょ、3代目の「実朝」は暗殺されてしまったのは知ってるよ、
・・・で、2代目の頼家は、正直印象になかったので、
こういう歴史があったのかということだけでも目からウロコでございました。

さあ、忘れてはいけません。
小栗さんはどうだったのかと言えば、北条政子の侍女「花」役。
つまり、女性役でした。

繰り返しますが、小栗さんと会うのはこれが2度目。
しかも、前回はスーツ姿でいらっしゃいましたから、それもあってか、
いや、もう、舞台の上の小栗さんは、完全に「花」そのものでございました。
違和感まるでなく、細かい動作・表情、どれをとっても見事に女性を演じていらっしゃいました。

新ジャンルに触れられたことに、心から感謝です。ありがとうございました。
by mikikasai819 | 2009-09-27 22:11 | にっき(日々の出来事) | Comments(0)
元ラジオ局アナで今はフリーで活動中、河西美紀(かさいみき)のげんき・やるき・ほんきのつぶやき。

by mikikasai819
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